トラム


Tramway
ニースのトラムについて

(マセナ広場の停留所。開通式にて。)

四年間に渡る大がかりな工事を経て、ニースにtramway(トラムウェイ=路面電車。通称「トラム」。)が開通しました。
2007年11月24日のことです。予定より工事が長く続き、不満の声もかなり上がっていましたが、
トラムには、街中の渋滞緩和、車による公害の低減、時間通りの安定した運行など、様々な利点があります。

トラムはあまり音がしないので、Avenue Jean Medecin(ジャン・メドゥサン大通り)、
その北のAvenue Malaussena(マローセナ大通り)、そしてマセナ広場からガリバルディ広場をつなぐ
Avenue Jean Jaurès(ジャン・ジョレス大通り)、ガリバルディ広場のあたりを通行される時は、
車でも歩きでもどうぞお気をつけ下さい。

また、トラムの線路の上を歩くのは危険ですので、ご注意下さい!


チケットについて


1回(SOLO) 1ユーロ。
チケットはトラムの停留所にある自動販売機で購入できます。
(現金はコインのみで紙幣不可。ご注意下さい。←taokiさんありがとう!)

このチケットはバスと共通で、1回に限り無料で乗換えができます。
(トラムからバス、バスからトラム、バスかバスへの変更はOKすが、往復になるのはダメ。
あと制限時間もあります。要確認ですが確か74分だったような。)

10回乗れる回数券 (10 Voyages)は10ユーロ。複数人で使用できます。
98,99番の空港バスにも乗れるバスとの共通1日券 (Pass 1 jour) は4ユーロ、
98,99番の空港バスにも乗れるバスとの共通7日券 (Pass 7 jours) は15ユーロ。

ともに、トラムの停留所にある自動販売機か、街中のキオスク、
Ligne d'Azurのオフィス(マセナ広場のアーケード)などで購入することができます。


トラムに乗ったら

バス同様、入り口にある機械でチケットを刻印する必要があります。
乗り換えの場合も刻印します。
複数で一つのチケットを使う場合、最初に乗るときは人数分を刻印しなければなりませんが、
乗り換え時は一回だけでOK。
1日券と7日券のパスは、バスやトラムに乗るたびに刻印する必要があるそうです。


ニース中央駅からのトラムの乗り方

ニース中央駅に到着される方。まず駅を出てすぐ左に観光案内所があります。
(ここで地図などをもらっておくと便利です。)
案内所を出たら、左側に進みます。まっすぐ歩いて行くと大通りにぶつかり、
そこにトラムの停留所「Gare Thiers」があります。
マセナ広場方面に南下される方はすぐのホーム(ニース駅側)、北上される方は逆側のホームからご乗車下さい。


バスについて

トラム開通に従い、いくつかのルートが廃止、変更になりました。
新しいルートについてはバス会社Ligne d'AzurのHPをご覧下さい。
シルバーの停留所が少しずつ設置されていますが、まだ仮設のところもあります。
バスの番号が書いてあるのですぐにわかると思いますが、疑問に思ったら周りの人や運転手さんに聞いてみましょう。



皆様からのご報告

あっこさんより(2008年5月)

.....トラムを降りる時に検札が入ることがありますので、一回券だったとしても、下車するまではチケットをちゃんと持っていた方が良いと思いました。

初ニースさんより(2008年2月)

.....ニース中央駅に到着し、観光案内所で地図をもらったりして、天気も良かったのでトラム乗車に挑戦しました。乗り場は地図で見ると駅に隣接しているように見えますが、実際は少々離れてて、なかなか見つけられず、通行人に聞いてやっと分かりました。 乗り場でチケットの自販機があったので、ここで10回券を購入しようと思ったらお札が使えなかったので、仕方なく1回券を1ユーロで購入。(自販機では硬貨とクレジットカードのみ。翌日、マセナ広場にあるLigne d'Azurの窓口で10回券(MULTI)を購入しました。)

taokiさんより(2008年2月)

.....トラムも便利で他国と同様仕様。回数券を購入し利用しました。現金の購入はコインのみです。紙幣不可。マチス美術館へはトラムが出来たので、バスの路線が変わり、ニース駅より17番が便利で利用しました。

ちいのすけさんより(2007年年末)

.....バス・トラムの7日券を買いました。トラムのマセナ駅(停留所?)で、DC-VISAを使って簡単に購入することができ、十分活用しました。乗るたびに刻印しましたよ~!



トラムの停留所名はニース出身アーティストのBen(ベン)によるもの。
停留所名の横にも小さなBenの作品(ちょっとした言葉)が掲げられていて、
それが場所によって一駅一駅違うのと、アナウンスの仕方や音楽なども一駅一駅違うそうなので
注意して見聞きすると楽しそうです。)


関連WEBサイト

●プルニエ 「ニースの交通情報」

http://prunier.arcadevillage.com/ville/tram.php

●トラムの路線図

http://www.tramway-nice.org/ligne-1/

●トラム開通に向けての注意(交通標識の説明など。仏語のみ)

http://www.agglo-nice.fr/breve_bien_vivre_avec_le_tramway.htm

●ニースのトラムに関する公式サイト(仏語のみ)

http://www.tramway-nice.org/



トラム開通式のレポート 2007年11月24日




今日はトラムの開通式でした!
小雨が降ったり止んだりのパッとしないお天気ではありましたが、なんとか持ちこたえてくれました。
開会式は10時半の予定だったのですが、ニース市長や関係者を乗せたトラムがマセナ広場に到着したのは
11時を過ぎてからでした。

トラムは演説台の近くに止まり、当時のニース市長ジャック・ペラや、当時の国土開発担当大臣であり、
次期市長選に候補を上げていたクリスチャン・エストロジ(現市長)を始めとするVIPを下ろし、
そのまま走り去っていきました。マスコミが大勢かけつけてきていたので、写真撮影にかなり時間がかかりました。

関係者が演説台に上り、まずは現ニース市長ジャック・ペラの演説がありました。
最後まで頑張って聞こうと思っていたんですが、トラムに携わった人達への御礼が多く、
かなり長かったので途中脱落(苦笑)。
友達との待ち合わせのためマセナ広場を抜けて北上し、メインストリートに出ました。

ギャラリーラファイエット近くではニースの伝統ダンスで盛り上がっていて、誰もスピーチを聞いてませんでした。
ま、そんなもんですよね。。。(笑)

開通式が終わった後、マセナ広場でアペリティフが配布されました。
フランス人は無料が大好きなので、ものすごい勢いで集まってました。
もしかしたらみんなこのためにスピーチに耐えてたのかも。。。(笑)

私は友達と無事合流し、テントを通り抜け、旧市街に行きました。ブルターニュのクレープ屋さんでランチ♪
Bretons Voyageurs....7, rue du Pont Vieux Tel.09 60 01 04 36。月曜日と火曜日定休)

みんなは食前酒を飲みましたが、私はパス。アルコールは食事中のシードルだけにとどめておきました。
今回はハム、チーズ、卵、玉ねぎ、トマトのクレープを食べたんですが、そば粉生地がやっぱりおいしい~。
デザートもしっかり食べました。今日はがっつり行こうと思い、クルミ、塩バターキャラメル、生クリームのクレープに
したんですが、ぺろりと食べれてしまいました。幸せいっぱい♪ エスプレッソに食後酒まで飲んで、まったり。
気が付いたら午後4時になってました。ビックリ!(笑)

友達ファミリーと別れ、私達はガリバルディ広場の近くにある「ASIANA」に寄って買い物をし、
そこからトラムに乗って帰りました。今日と明日はトラムが無料なので、車内はすごい人でした。
ラッシュ時の電車を思い出したほど。
(無料だからと、始点から終点まで何往復もしている人がたくさんいそうな感じです。。。苦笑)

それでも、車内は良い雰囲気でした。知らない人でも皆気軽におしゃべりしたり、一緒に笑ったり、
楽しいひとときを過ごしました。トラムは時速18キロと聞いていたけれど、意外と速い印象を受けました。
それに、とっても静かで動きも滑らか。驚きました。

工事が始まってから四年。本当に出来るのかなぁと思ったこともありますが(賄賂事件や物資の大量盗難、遺跡発見など、
色々なことが次々に起こっていたので。汗)、ようやく開通になりました。
自分の生活が便利になるかどうかはまだわかりませんが、街中に出る楽しみがまた一つ増えました♪