ニース風ラタトウイユ


ratatouille nicoise(ラタトウイユ・ニソワ-ズ)
=ニース風ラタトウイユ=


材料(4人分).....トマト5個(もしくはイタリア産ホールトマト400g)、玉ねぎ2個、
にんにく2片、ズッキーニ3本、米なす1個、赤ピーマン2個、黒オリーブ20粒くらい、
ローリエの葉1枚、ミックス・ハーブもしくはタイム少々、オリーブ油、塩、こしょう、角砂糖1個


作り方

1) オーブンを200℃に温め、サラダ油をぬった赤ピーマンを入れ30分焼く。
上下が焼けるので、今度は横にして、更に25~30分位焼く。(皮がむけてきたら終了。)
オーブンから出してピーマンを鍋に入れ、ふたをして15分位置く。
こうしておくとピーマンの熱が冷めて簡単に皮がむける。(S&Rの母さん、アイデアどうもありがとう!)


2) 皮をむいた赤ピーマンは種を取り出し、一口大に切って、お皿にとっておく。


3) トマトは熱湯に入れて皮をむき、4つ切りにしてから、角砂糖一つ加え、
大きな鍋に入れて弱火にかけておく。


4) にんにくはみじん切り、玉ねぎは角切りにして、フライパンでオリーブ油で
多少色づくまで炒めてから、トマトが入った鍋に加えて、ちょっと混ぜつつ、煮続ける。


5) 玉ねぎを炒めたフライパンにオリーブ油を少し加え、半月切りにしたズッキーニをよく炒めてから、
トマトの鍋に加えて、ちょっと混ぜつつ、煮続ける。


6) 同じフライパンにまたオリーブ油を加え、半月切りにした米なすをよく炒めてから、
トマトの鍋に加えて、ちょっと混ぜつつ、煮続ける。


7) 赤ピーマンを最後に加えてから、黒オリーブ、ローリエの葉、ミックス・ハーブもしくは
タイムに塩少々を入れて、ふたをせずに弱火で2時間煮る。
底の部分が焦げ付かないように時々かき混ぜてあげる。
(水分が足りないと思ったら、水をコップ2分の1杯を加えて混ぜてみて、それでも足りないようなら
更にコップ2分の1杯加えてみる。ペースト状になるのが理想。この日私は合計でコップ2杯分加えました。)


8) 水分がなくなって、野菜がどろどろになったら出来上がり。どろどろにならなかったら、
強引にへらでつぶすこともあります。仕上げに塩、こしょうをどうぞ。



生粋の二-スっ子のお義父さんの裏技。できあがったラタトゥイユをバジルで(1,2本)かき混ぜます。
そのままバジルの葉っぱを数時間か1晩ラタトゥイユにつけておくと、ラタトゥイユにバジルの香りが
移って一層おいしくなるんです。お義父さんに教わってから、私もこの裏技のファンになりました。
みなさんも是非お試し下さい!


ラタトゥイユは夏野菜が出回る季節の定番料理です。本格的に作ると実は結構面倒くさいんですよ(笑)。
作業は簡単でも手間暇がかかるというのがニース料理の特徴のような気がします。。。

ニースでは、このレシピのように野菜を別々に炒める人もいるし、全部の野菜を一緒に炒める人もいます。
また、トマトと赤ピーマンの皮をむかない人もたくさんいます。うちでは野菜の形がなくなるまで
ドロドロに煮るけど、形を残す家もあるみたい。家庭家庭によって作り方が本当に違うので、
「これが本物のラタトゥイユのレシピ!」というものは、実は存在しないんじゃないかと思い始めています。
ここでご紹介しているのはあくまで我が家のレシピですので、皆さんもお好きなようにお作り下さいね。
黒オリーブが味にコク出してくれるので、手に入る方は忘れずに入れてくださいまし。
野菜嫌いの子供にもお勧めの一品です。

PS・・・これまでは生のトマトにこだわって冬場はラタトゥイユを作っていなかったんですが、トマト缶で代用してみたところ、驚くほどおいしくできました!かなり手間が減るので皆さんにもオススメします。その場合、多少手順変更があります。私の場合は、(3)を飛ばし、炒めた野菜を次々に鍋に入れ、最後にトマト缶を加えました。中のトマトは予め角切りにしておき、コップ半分位の水も一緒に入れました。角砂糖を入れるのを忘れてしまったんですが、野菜の甘味が良い味を出してくれて、かえって正解だった感じです。コツはイタリア産のトマト缶を使うこと。日本でもイタリア製の方が手に入りやすいと思うし、フランス製のよりずっとおいしい気がします。

みなさんからのご報告

ちびくろさんからのご報告(2004年1月)

.... ラタトゥイユは昔からいろんな人のレシピで試してたんですが、なかなかこれ!というレシピに出会わなかったのが、TOMOさんのレシピは野菜の甘味が生きてて、うちの定番になりました。有難うございます。


ニース風ラタトゥイユの決め手はブラックオリーブ!
ニース産のオリーブが一番ですが、見つからない場合は
ご近所のイタリア・リグーリア産のオリーブがオススメです。