Cervo(チェルヴォ)


フィガロ・ジャポンで『癒しの村』と紹介されたチェルヴォ。ニースから車で1時間です。特に何があるという訳ではないんだけど魅力的な場所。どこで写真を撮ってもさまになるし、周りにはたくさんのオリーブの木があって、地元の人でにぎわうビーチもアットホームな温かさです。一年のうちいつ訪れても楽しめて、心が和む、大好きな場所です。


(海に降りて村を眺めるのが最高。海水浴もお勧め。)


チェルヴォへの行き方

●車での行き方

1) 高速に乗りイタリア方面に走る。イタリア国境で降りずにそのままGenova(ジェノバ)方面に走りつづける。

2) San Remo(サンレモ)をやり過ごし、Imperia(インペリア)を通り過ぎて次の出口 「San Bartolomeo al mare(サン・バルトロメオ・アル・マーレ)」で高速を降りる。どっちみち高速の出口にCervo(チェルヴォ)と表記が出ています。

3) 高速を降りてからはところどころにあるCervoの標識に従って行きます。

4) 橋を渡るあたりになると、目の前の丘にどどーんとCervoの村が見え始めます。もうすぐ!道なりに車を走らせ、鉄橋の下を渡ります。

5) 左側に薬局を見つけたら、スピードを落して下さい。左折の道がすぐにあります。今までの登り道は一方通行になったらしく、赤に白い線が入った「進入禁止」の標識が出ているので、ピンクの建物(窓は緑)の後にある道(Via Giugnoだったかな。)を左折しましょう。あとはずっと道なりに進みます。

6) オリーブ畑をぐんぐん登っていきます。登りきったところで二つに別れるので、まっすぐ登り続けず、道なりに右側に行きましょう。「P」と書かれたところがパーキング。そこに車を停めて歩いてまっすぐ行くと、村はすぐそこにあります。パーキングの場所が見つからなかったら、そのまま進んで行き、村の更に上にある新しいパーキングに行ってみて下さい。


●電車での行き方

....列車はモンテカルロで一旦乗り換えて、さらにヴェンチミリアで乗り換えでした。チケットは、ニースからはヴェンチミリアまでしか購入できませんでした。行きは列車の乗り継ぎも結構順調だったのですが、問題は帰りでした。CERVO に着いた時に帰りの列車の時刻を確認したら、なんと4時間くらいあいてしまうのです。2時間くらいの滞在予定でしたので、びっくりしましたが、ゆっくり村を散策してきました。(2010年9月N.Wさんからのご報告)

チェルヴォに行く日が決まっている方は、予めフランス国鉄のサイトとイタリア国鉄のサイトをチェックして、ご自分で時刻表を作っておくと良いと思います。ヴェンチミリアでの乗り換えは、チケット再購入の時間も見て、余裕を持つこと。

●2011年版フランス国鉄の時刻表(04番Mandelieu/Grasse/Nice/Ventimille)
http://telechargement.ter-sncf.com/Images/Paca/Tridion/fiche_4_web_tcm-27-55560_20101125_1640.pdf
"tous les jours"は毎日運行。"sauf sam et dim"と言うところは、土曜日(samedi)と日曜日(dimanche)は電車がないという意味です。

●イタリア国鉄HP
http://www.trenitalia.com/cms/v/index.jsp?vgnextoid=ad1ce14114bc9110VgnVCM10000080a3e90aRCRD Ventimiglia(ヴェンチミリア)、Cervo(チェルヴォ)と入れて、検索してみて下さいね。

チェルヴォ駅から村に行くのには坂を上ります。頑張って!


チェルヴォで食べる

1) 私たちがいつも行くレストランは「Bellavista」。パーキングから歩いていって村に入る手前の広場にある民宿兼レストランです。地元リグーリア料理やシーフード料理が人気。スパゲッティ・ボンゴレや海の幸のスパゲッティはおいしくてボリュームもあります。デザートもイタリアン・レストランにしては珍しくしっかりとしたケーキを作っている感じ。テラス席からは海が見えます。

Bellavista ...Piazza Castello, 2...tel/fax.0183.40.80.94...18010 Cervo(IM) 
(ホテルも併設されています。)

2) フィガロ・ジャポンで紹介されていたのは「San Giorgio」。村に入ってすぐの広場右側にあります。高級感漂うシックなお店。

3) その他、村に入ってすぐ(「San Giorgio」の隣)にワインが飲めるカフェがあります。また、村の中の大きな教会のある広場から少し下りていくと海が一望できるテラス席のカフェ・レストラン(友達がなかなか良かったと言っていました。)があります。また、教会のある広場にはパニー二など軽食を置くカフェもできました。


チェルヴォで買う

絵葉書

村にある教会か、レストラン「Bellavista」などで買えます。

リグーリア地方の名産品

1) Il Frantoio
Azienda Agricola - Raimondo Alessandro
住所...Via dei Corallini 2
(入口広場のカフェとアクセサリー屋さんの間の道Via Cavourを進むと左側にあります。お店への入口は左に入ってすぐ。) 
.....自分の家で作っているオリーブオイルと、そのオリーブオイルを使っている瓶詰めの食料品を売っています。自由に味見できるんですよー。楽しいです。イタリア語がわかる人はおしゃべりなご主人の相手をさせられるかもしれません(笑)。この地方のオリーブオイルは軽いのにちょっと苦味があるようなクセのある味が特徴。私達はとても気に入っています。(1リットル7,5ユーロ)。あと、バジルペーストと、ちょっぴり辛いドライトマトのペーストも買いました。各々3,5ユーロ。どちらも開封後は冷蔵庫で保存のこと。ドライトマトのペーストは1ヶ月、バジルペーストは2,3ヶ月のうちに食べて下さいと言われました。家族経営の小さなお店ならではの温かい雰囲気が良い感じです。お勧め!

(営業時間.....火、水、木は10 :00~12 :00/14 :00~17 :30 、金、土、日は10 :00~12 :00/14 :30~18 :30、月曜日定休。)

2) L’ARCA OLEARIA
住所...Via Silvio Pellico 11
.....オリーブ油、黒オリーブ、ドライトマトやアンチョビなどの油漬け、アーティ-チョークや玉ねぎのピクルス、ジャム、有機栽培のトマト・ピューレ、バジル・ペースト、ワイン、グラッパなどを売っています。試食をさせてもらえるのがいい感じ。長いお昼休みがあって、午後のオープンは4時から。

革製品

教会広場のすぐ近くにある革製品のお店はセンスが良く、細工もしっかりしているそうで、うちの母がたくさんショルダーバッグを買っていました。

前はそれほどお店がなかったのですが、この頃少しずつ増えてきているような気がします。アクセサリー屋さんなどもちょこちょことあります。


チェルヴォで見る

1) 街並み!結構広いし、どこもきれい。時々見える海にも感動。

2) 村の入り口にある広場にある無料の博物館。ごった返しているので、自分で好きなものを発見してください。

3) 海。村から降りていって海辺の散歩道を歩きましょう。海から見る村はとてもきれい。地元の人達が子連れで海水浴をしている場所です。

4)教会。広場から見る海がメチャクチャきれいです。また、数年間に渡る外装工事がようやく終わったので、バロック調の美しい外装が楽しめます。中もきれいにされています。現在、内部を改修しているようで、一部にはしごが組み立てられていますが、見学には支障ありません。(2006年9月現在) 

5)オリーブ畑。時間のある人は、村の入り口を出て、正面右手にある坂道(レストラン「Bellavista」の横)を上っていって見て下さい。オリーブの木を見ながらの散歩はとても楽しく、後ろを振り返ると教会の鐘や海が見えてきれいです!(坂道の下にウォーキング・コースの看板があるので、事前にチェックしておくと良いかも。)

チェルヴォをネットで

Comune di Cervo OnLine 英語とイタリア語の案内で、イタリア語の方は徐々に情報が増えつつあります。



(夏はビーチも楽しめるチェルヴォ。
現在教会の外装工事がされているのがちょっと残念。)


皆さんからのご報告

N.Wさんからのご報告(2010年9月)
.....イタリア CERVO まで行ってきました。列車はモンテカルロで一旦乗り換えて、さらにヴァンチミリアで乗り換えでした。ニースからはヴァンチミリアまでのチケットしか購入できませんでした。行きは列車の乗り継ぎも結構順調だったのですが、問題は帰りでした。CERVO に着いた時に帰りの列車の時刻を確認したら、なんと4時間くらいあいてしまうのです。2時間くらいの滞在予定でしたので、びっくりしましたが、ゆっくり村を散策してきました。綺麗な海辺を見たり、宮崎アニメに出てきそうな丘の途中の家並も楽しかったです。

ただ、列車でここを訪れる人はほとんどいないようで、この駅で列車を降りたのは、私たち4人と あと地元に人が数人でした。そのため、教会のある丘の上に行くにはどうしたらいいのか、なかなかわかりませんでした。なんせ、駅の近くには人がいないのです。インフォメーションも駅近くにはありませんでした。

あとでわかりましたが、なんと丘の上にあったようです。車で訪れる人がほとんどなのですね。駅から丘の麓に行く途中のレストランで食事をしたので、そこでいろいろ聞こうとしたのですが、英語はまったく通じず、つたないフランス語では日本語で言ってるのと同じくらい通じず、身振り手振りでした。そこでは ペストソースとボロネーズソースのパスタをいただいたのですが、とてもおいしいパスタでした。思いつきで出かけてしまったので、もう少し下調べをして行けば良かったと帰国してから思いました。でも 一緒に行ったお友達とも、チェルヴォは行って良かった場所の筆頭です。




TOMO家のチェルヴォ「初」訪問記 (2001年5月5日)


今日は、友達のぽーりーぬさんと一緒に、イタリアでランチをして、食材を買い出すことに決めていました。最初は適当に海沿いの街にでも行こうかと話していたのですが、高速を走っているうちに、フィガロ・ジャポンのイタリアン・リヴィエラ特集で「癒しの村」と名付けられていたチェルヴォ(CERVO)が近くにあることを発見。急遽高速を降りてチェルヴォに向かうことになりました。

高速の出口から標識に従って10分位走ると、丘の上にに大きな教会がそびえたつ村が現れました。これがチェルヴォです。車で丘を登り、村の入り口にあるパーキングに車を停めると、周りは見渡す限りオリーブの木!「地中海だな~。」と大感動でした。村の中に入ると、石造りの建物のあちこちに花が飾られていていて、どこを向いても絵になりそうな場所ばかり。とりあえず教会を目指して中に進んで行くと、ピンクや黄色のカラフルな建物が続き、狭い通りの間に中世に建てられたという教会の塔が見え始めました。その奥には青い海が見えます。すごい~!、きれい~!と大騒ぎしちゃいました。

お昼になったのでレストランを探すことにしました。村の中にはあまりお店もレストランもありません。パーキングから歩いている時に、村に入る門の手前にレストランがあったことを思い出し、割と古ぼけてはいましたが、そこに入ることにしました。

前菜には、栗は色々な魚のくんせいのサラダを取り、ぽーりーぬさんと私は海の幸のサラダを一つ取ってシェアしました。すごいボリューム!栗の魚のくんせいを食べさせてもらったら、ビールや日本酒のおつまみにも良さそうな味でびっくり。また、私達が頼んだ海の幸のサラダにはタコとエビのマリネがふんだんに入っていました。オリーブ油の風味が良いこと!さっぱりしていておいしかったけど、すごい量だったので二人で分けてもたくさんでした。

あやぴーにはチーズ・クリームソースのペンネを注文。ちゃんと一人で食べてくれました。栗と私はスパゲッティ・ボンゴレ、ぽーりーぬさんはまぐろの卵(多分燻製されていた)のペンネ。パスタもすごい量でお腹いっぱいになりました。あやぴーが最後の方でぐずりだしたので、お絵かきしながらの食事となってしまいましたが、幸い、私達以外のお客さんは感じが良いイタリア人の女性二人組だけだったため、あまり気にしないで済みました。

お肉もお魚も入らない状態だけど、デザートは別!ぽーりーぬさんはレモンのムース風ケーキ、栗がミルフィーユ、そして私はチーズケーキを食べました。チーズケーキの上に野いちごとジャムが乗っていてなかなかおいしかったです。ケーキを食べ終わった後は、花がたくさん飾ってある外のテラスに移動して、イタリア風の濃いエスプレッソを飲みました。チェルボの古い街と海がよく見えて、幸せな気分になりました。あやぴーは外に移動したことに大喜びで、テラスを走り回っていました。

食事の後はのんびり村の中を散策。やっぱりきれい。。。海に下りる階段があったので、一旦海辺に行くことにしました。これが大正解!海辺の散歩道はきれいに舗装されていて、尚且つ自然に囲まれていてほっとする場所だったのです。海からチェルボの街を見上げると、教会の荘厳なこと!それでいて優しい雰囲気。青い海と周りの緑がこの街を一層美しく見せるのでした。

帰りは階段を上ってから、道を変えて登ってみました。その道は、オリーブの木や野生の花に囲まれた素晴らしい散歩道で、途中スイートピーや金蓮花(capucine)の種を取ったり、あやぴーは葉っぱをむしったり、、、と、あっという間に頂上の村に到着しました。

オリーブ油博物館に入り(実際は単なる売店)、記念に地元のオリーブ油を1リットル買いました。エキストラ・バージンオイルで1000円ちょっと。安いです。(注・このオリーブ油博物館はもうなくなってしまいました。残念。)

それから入場無料のお城博物館(色々なものがところ狭しと飾られていて結構おもしろい。)を見学して、教会に向かいました。中に入ったらミサをしていたので、後ろの部分から眺めるだけで満足して出てきました。外からの方が断然美しかったので後悔はありません。栗は「結構な数の信者がミサに出てるんだな~。」と変なところで感心していました。


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