グラース


Grasse(グラース)

香水の街として世界的に有名なグラース。
これまではアクセスが不便でしたが、2005年3月末に電車が再開通され、かなり行きやすくなりました。
グラースは、香水工場とルーベンスのあるカテドラル以外にこれと言った見ものはないように思いますが、
のんびりとした旧市街を歩き、かわいいお店を見たり、テラスのカフェでお茶するだけでも楽しいでしょう。


(グラース駅で。行きも帰りも二階建ての新車両に乗りました!)



ニースからグラースへの行き方

●車での行き方

1) 海沿いの大通りPromenade des Anglaisを走り、青い看板に従ってCANNES(カンヌ)方面の高速に乗る。
2) CANNESの出口で高速を降りる。(確か2つ目で、48番の出口。)
3) GRASSEと書かれた方向に進んで行くと、グラースまでの半高速に入ります。
4) MOUGIN、MOUANS-SARTOUXなどを通り、GRASSEの出口で半高速を降ります。その後は「Centre Ville(中心街)」を目指して走りましょう。グラースでは路上駐車がしにくいので、フラゴナール美術館のすぐ下にあるパーキングに車を停めるのが良いと思います。

●電車での行き方

ニースから直行電車が1日に数本出ています。所要時間1時間10分前後。左上に04と書かれたニース・イタリア間の時刻表とは異なる、ニース・グラース間の時刻表があるので、どうぞ駅でご入手ください。(左上に4bと書かれていると思います。)。ニースからグラースまでのチケットを買った場合、カンヌで途中下車が可能です。行きか帰りにカンヌ観光を組み合わせると、より充実した一日が楽しめると思いますよ~。カンヌからグラースまでは電車で約20分です。

●バスでの行き方

グラース行きの500番バス。

2011年1月5日からニースの長距離バスターミナルが閉鎖になり、新しいターミナルを工事する間、バスの発着所が変わります。(詳しい情報はコチラからどうぞ。)

長距離バスターミナルの手前(地図を見ると左側)にある広場が発着所になるようです。停留所名は「Station J.C.Bermond」。マセナ広場からAvenue Félix Faureを東に向かって歩いていき、左側にrue Gubernatisが見えたら、その右側にある広場です。


時刻表はこちらからどうぞ。(但し、長距離バスターミナル閉鎖に当たっての修正はまだなされていないようです。)
●500番のバス→http://www.cg06.fr/fr/servir-les-habitants/deplacements/transport-collectifs/lignes-et-horaires/lignes-et-horaires/ (500番のところを探して下さいね!)


所要時間は約1時間半。料金は1ユーロ。山道がかなりくねくねするので、車酔いしやすい方は事前に薬を飲んでおくことをオススメします。


グラース駅でのご注意

グラースの駅は街中に着きません!駅の目の前(道を渡ったところ)にバス停があり、そこからバス(有料)に乗らないといけない模様。無料バスはなくなったそうなので、ご注意下さい。

バス停を降りると、右側前方にツーリストオフィスがあるので、まずそこに入って地図をもらいましょう。私が行った時は窓口のおばさんが、現在地とグラースの見どころを地図にマークして渡してくれました。また、ここにはフラゴナールやガリマールの割引き券が置いてあるので、買い物する予定がある人はもらっておくこと。10%くらい割引きになるので、馬鹿にできません。。。

⇒⇒⇒地図を下さい=Un plan de ville, s’il vous plait.(アン・プラン・ドゥ・ヴィル・シル・ヴ・プレ)


帰りのバスは、行きに降りたところから出発します。すぐにバスが来るとは限らないので、時間に余裕を持って行きましょう。

ちなみに、グラースの見どころはツーリストオフィスを背中にして右側方向です。道路を横断してずっと歩いて行ってもいいし、左側に噴水が見えたらそちらを目指して歩いていってもいいしと、何通りも歩き方があります。観光地化されているようないないような、不思議な旧市街なので、どうぞお楽しみに!

注)グラース駅からのバスがなかなか来ないときは、街中まで歩いていくこともできるようです。車道を歩いて行くと遠回りになってしまうので、近道の階段がおすすめ。

マコちゃんからのご報告(2005年5月)

..... グラ-ス駅の切符売り場に大きな観光マップが置いてあったので、それを見ながら街中まで歩いていきました。駅を出て少し道を上っていくと左側にある、ちょっと怪しい上り道(rue de gare)がスタート地点です。地図にも載っている道なので、簡単にわかると思います。フラゴナ-ルや大聖堂までは、片道30分もあれば歩いて行けると思います。私は雨で急いでいたため、速足だったので、30分もかからなかったんですが。。。



グラースで食べる


(「CAFE DES MUSEES」カフェ・デ・ミュゼ)

1) ランチやお茶におすすめ 「CAFE DES MUSEES」

1, rue Ossola
Tel 04 92 60 99 00
7,8月は無休。それ以外は日曜日定休

2002年2月に南仏旅行をされたM.N.さんにご報告頂いたカフェです。黄色で統一された店内がとてもおしゃれで、女の子なら絶対気に入る素敵なお店。グラースの国際香水博物館の横にあります。目立つ場所なのですぐにわかるはず。すぐに満席になってしまうので12時ちょうどに行くか、ちょっと早めにお店に寄って席を確保してもらいましょう。コースで食べるというより、本日の料理を一品とか、ボリューム系サラダなどカフェ・メニューです。デザートの手作りタルトも絶品!

トイレは店内にありませんが、お店の人に言えば外にあるトイレの鍵をもらえます。お店を出て左にある鉄の扉を開けて中に入ってからまっすぐ進み、中庭に出たら右側。きれいだし、冒険感覚でワクワクします。

ひとみさんからのご報告(2008年11月)

.....友達は今回の滞在の中で、ここのカフェでの食事が1番と言っていました。私はボリュームのあるチキンサラダ、友人はステーキセットみたいなのを食べました。なんと言ってもタルトがサイコーでした!


2) ランチやお茶におすすめ 「LE PECHE GOURMAND」

6 Rue de l'Oratoire
Tel 06 62 69 61 57
月、火定休。10時~19時の営業。

あやこさんのおススメです。(2011年11月)
.....グラースで美味しいサロン・ド・テを見つけました!ここは何十種類ものケーキが置いてあり、メニューも写真付で詳しい味の説明もありました。紅茶もまた20種類以上の中から選べて、メニューも読みやすかったです。

非常に小さいお店ですが、お店の人も感じが良かったし、ケーキは5ユーロちょっと、紅茶は2,9ユーロと、良心的なお値段でした。甘すぎず繊細で美味しいケーキで、日本人好みだと思います。レストランもやっているみたいなので、グラースにいらっしゃる機会があれば、ぜひいらしてみてください。


3) Place aux aires

毎朝市場が立つという広場。噴水があり、周りを木々が囲んだ心地よい場所です。暑い夏でも木陰で涼めそう。カフェやレストランがたくさんあります。



グラースで買う

香水会社FRAGONARD(フラゴナール)のショップは必見!工場と隣接したショップの方では、香水、アロマグッズ、ボディケア、フェイスケア、ヘアケア製品などを購入することができます。レジのおばさんがとても親切なんですよ~。おみやげ用にはきれいにラッピングしてくれるし、色々サンプルをくれると思います。私が愛用しているのは、お友達かおりんさんから教えてもらったハンドクリーム。アーモンドオイル入りでしっとりと手になじみます。ベタベタしないのがお気に入り。練り香水も人気があるようです。(ひとみさん、ありがとう!)

アロマショップの方から少し道を歩いて行くと、左側にフラゴナールのインテリアショップがあります。こちらもメチャクチャかわいいお店なので必見です!オリジナルデザインという雑貨はどれもとてもセンスが良く、ハンドメイド刺繍の小袋、ベビーグッズを始めとして、ジャムでさえもラベルが素敵なんですよ~。感激してしまいます。お店ごと買い占めたくなるようなキュートさです。決して安くはないけれど、手が届く値段なのがニクイところ。スタッフのお姉さん達も親切です。桜のルームフレグランスをかがせてもらったんですが、さすが香水会社とうなるような繊細な香りで、幸せな気分になりました。

その他にもロクシタンを買えるお店や、おみやげ屋さん、石けん屋さんなど、香りに関するお店に出会うことと思います。素敵なセレクトショップやアクセサリ―屋さんもありました。



グラースで見る

1) Cathédrale de Grasse (グラース大聖堂)

旧市街の中にあるカテドラルは静かで荘厳とした雰囲気でした。ルーベンスの絵があるのには驚き。カテドラルまでのせせこましい裏道も良い感じです。


2) 香水工場


フラゴナール、ガリマールなどいくつかの香水工場を見学することができます。事前予約をすれば、オリジナル香水を作ることもできるとか(有料)。どこでもショップが併設されていると思うので、見学の時間がない方は買い物だけというのでも良いかも。

ゆんこさんからのご報告(2009年12月)
.....
犬連れでの旅行でした。ニースから車でちょっと足を伸ばし、グラースへ行きました。香水工場はどこも犬okでした。繊細な場所だからダメだろうと思っていたので、ちょっと驚きました。


3) Hotel de Ville(グラース市役所)


グラース大聖堂のすぐ横にあります。建物の中には入れませんが、可愛らしい小さな中庭は自由に見学できます。


4) Place aux Herbes(ハーブ広場)

午前中にグラースにいらっしゃる方は、ここで朝市が立つそうなので、のぞいてみてください。大聖堂から北側に進んだところにあります。


5) Expo Rose(バラの展覧会)

毎年5月に開催されます。詳しい情報は「南仏のお祭り(グラースのバラ祭り)」からどうぞ。



グラースで香水作り
(ふぅさんからのレポート2006年9月)

グラースにあるGALIMARD(ガリマール)社にて香水作りを体験できます。(料金35ユーロで香水100cc付き♪)。予約必須なんですが、予約は電話でもサイトでもできますので、言葉に自信のない方はサイトから予約されることをオススメします。私は前日に電話をして直接予約しました。ちなみに英語は通じそうでした。

電話:04 93 09 20 00 FAX : 04 93 70 36 22
サイト:http://www.galimard.com/studio0.html
毎日開催。1日大体3回くらい。(10時, 14時, 16時)。所要時間約2時間。

数ヶ国語を話す調香師の女性がいて、その方がかなり上手な日本語を話しますから、日本語での説明をご希望の方はその方がいる日を確認してから予約されると良いかもしれません。

[行き方]

オリジナル調合体験が行われる場所は、街の中心から少し離れたところにあるので、バスを利用します。グラースの長距離バスターミナルから、カンヌ行きに乗り、「Les Quatre-Chemins」下車。そこから徒歩5分くらい。ガリマール社はショップにもなっているので、バスを降りて右後ろを振り返るとすぐにわかります!(注:早めに行って近くでランチでも・・・というのはオススメしません。マクドナルドしかありません!)

[ガリマール社に着いたら]

お店に入り、レジ兼受付のところで名前と予約していることを告げてから、お金を払います。時間になるまで店内で待っているように指示されますので、その際にお買い物してもいいかもしれません。とっても素敵な香水たちが少しお得な価格で手に入ります。店内は明るく、座れる椅子もいくつかあり、なかなか快適です。ちなみにトイレは調香室の中にありますので、行きたい方は受付に居る人に伝えると案内してくれます。時間を少し過ぎた頃に名前を呼ばれます。いろいろな国の人がいるので、何語が良いか聞かれたりします。私たちはフランス語を希望していましたが、たまたま日本語を話す方が居たので両方の言葉で指導していただきました。

[クラスの内容]

① まずは「香水とは何たるか」の講義から入り、オード、トワレ、オード・パルファム、パルファムの違いについて聞き、私たちがこれから作るのがちょうど中間のオード・パルファムだということを説明されます。その後さらに詳しく、そしてベースノート、ミドルノート、トップノートの役割や香りの持続時間などについて学びます。
②そしていよいよ調合開始!まずは好みを探るテストと称し、10種類くらいの小さな瓶の中の香料を嗅ぎ、気に入った2種類を選び出します。
③それを基準に調香師の方がベースノートになるいくつかの香りの瓶を目の前に置いてくれます。この中から2~3種類を選び出し、用紙に香りの名前を記入します。ちなみに分量はすべて調香師の方が決めてくれるので、本能に従い(?!)香りを選ぶだけで良いのです。
④今度はもっと多くの香りから、まだベースノート選びが続きます。人により違いますが全部で6種類くらいになります。

⑤同じように、最初に選んだ香りに添って、ミドルノートも何種類かここからここまでと言われた中から選びます。
⑥トップノート作りに行く前にお鼻の休憩です。これも大切だそうで、10分ほど調香室から出てショップの方でお休みです。
⑦いよいよトップノート作り。今までと同じようにまた指定された瓶から数回に分け、7~8種類くらいを最終的には選びます。

途中に香りを混ぜる過程が加わり、後半のなるとすでに出来た香りを嗅ぎながら、次を合わせていくという作業になります。思っていたよりも、かなり本格的でしたので、見事に人それぞれの香りになります。一番不思議だったのが、普段自分が選んで好き好んで使っている香水とはぜんぜん違うタイプのものになったこと!普段ユニセックスの香りを好んで居る人が甘い香りになったり、さっぱりグレフルのような香りを好んでいる人がお花になってみたり。私がここ数年一番好きなのはエルメスの「地中海の庭」ですが、出来上がったものはかなりオリエンタル。

最初に香水につける名前を聞かれますので、事前に決めて行かれた方が良いでしょう。私は大好きな香水の名前(Le jardin de Mediterranee)を真似して「Le jardin de ~(自分の名前)」としました。それぞれの香りのレシピはガリマール社に保存され、その後もずっとオーダー可能だそうです。しかも、オード・パルファムだけでなく、ボディーミルクやローションやシャワージェル、それから石鹸にまで出来るそうです。

帰りに修了書をいただき、おしまい。この修了書に今後オーダーの際に必要な番号が記されてます。出来上がったオード・パルファムは茶色い瓶に入れられ、名前の入った素敵なシールを張って渡されます。でも2週間はそのまま我慢。2週間たったら香りがきちんと混ざり、ハーモニーを醸し出すので使用開始可能になるのです!

[感想]

心地よい空間で、いろんなお花や香りのお話をしながら、本格的なオード・パルファムが作れ、さらに自分の作った100ccの香水のお土産付きで、約2時間で 35ユーロ。けっこうお得だと思いました。

出来上がった香りはそのときの心にもかなり左右されるらしく、だから普段の自分が好き嫌いで選んでいる香りとは違うものができる可能性があるとか。それも含めて良い体験でした。機会があれば、再度行って、今回を違う香り(自分)に出会ったみたいです。

同じ時間に受けたイギリスから来ていた女性が、お嬢さんと2人でそろぞれ香りを調合していました。ママの方は大人の女性の香り、小学校の娘さんの方は果樹園のような香りに仕上がってました。2時間のクラスを受けられる年齢のお子さんがいらっしゃる方は、母子で参加されても楽しそうだと思いました。



グラースをネットで

1) グラース観光案内所 tel 04 93 36 66 66

http://www.grasse-riviera.com/

2) 美術館情報

http://www.php.museesdegrasse.com/


要チェックのお得情報!

Maikoさんからのご報告です。(2005年2月)

.....ニースの長距離バスターミナルのロビーで、時刻表の隣にフラゴナールのパンフレットがおいてありました。このパンフレットをフラゴナールのお店で見せたら、香水の値段が10%引きになりました。お勧めです!



みなさんからのご報告

ひとみさんからのご報告(2008年11月)

.....ガリマールで香水作りをしました。日本でホームページから予約しましたが、すぐに返信が来て簡単でした。日本語での指導をお願いして行きました。当日はかなり流暢に日本語を話すフランス人のおばさまが担当してくれました。作業は、何段階かに分けて数種類の好きな香りを決めて調合していきました。最終的には市販では買う事の出来ないくらいお気に入りの香りを作ることが出来て大満足!!香水は2週間たったら使用出来ます。帰りはバス停まで親切に教えていただき、カンヌに寄って、カンヌからは電車でニースに戻りま した。日本からも自分の香水を購入できると言うことでした。(ハンドクリームや男性はシェービングフォームにも出来るといっていました。)。途中に休憩も入 り1時間半~2時間の作業でした。香水に興味がある方なら絶対に満足して頂けると思うのでオススメです!

マコちゃんからのご報告(2005年5月)

..... 5月5日、カンヌ経由でグラ-スへ行こうとしていたんですが、天気がよかったので予定を変更し、まずはサントノラ島に渡ってブラブラしてきました。最高の天気でした。カンヌ駅に戻り、グラース行きの電車に乗ると爆睡。再び目を開けた時はびっくりするような大雨になっていて、途方に暮れました。(周りの人たちも、私同様みんな途方に暮れていました。笑)

駅から街中をつなぐ無料バスがいつまで経っても来なかったのと(祝日だったからか?!)、雨が小止みになったので、歩いていくことにしました。グラース駅の切符売り場でもらった地図を見ても、近いんだか遠いんだかイマイチわからず、地元の人らしいおばさんに聞いてみたら、行ってこいって言われたので・・。方向音痴な私でも街中までたどりつくことができたから、誰でも行けると思います!(笑)
 フラゴナ-ルの香水歴史工場の道をはさんだ隣に黄色いかわいいカフェ「Cafe des Musees」がありました。すぐにわかりましたよー。中には入りませんでしたが、雨だったからかガラガラのようでした。ノートルダム・デュ・ピュイ大聖堂は、午後は閉まっていたため、ルーベンスの絵が見れなかったのが今回一番の心残りかも・・。
 私はかなり香りに敏感なので、迷いつつもトライしてみたフラゴナ-ル見学では、やはりちょっと香りがきついように感じられ、早足で回ることにしました。ショップでは皆さんがガンガンお買い物する中、私は友達用に絵葉書1枚買っただけ(笑)。でも、香水好きな方には、ここはたまらない場所だと思います。ブラブラ適当に観光も出来るし、香水に興味のある方は一度行ってみる価値のある街だと思います。




ページ作成日.....2005年5月5日

最終更新日.....2011年12月1日




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