Tomate Sechee(トマット・セシェ) - ドライトマト


南仏食材で気になる存在のドライトマト。「興味はあるけど、どうやって使うの?」という方に。。。


(左は自分で漬けたドライトマト。右は漬ける前のドライトマト。)


ニースでは、旧市街の市場、ハーブ屋さん、オリーブ屋さん、南仏食材店などで売っています。1回漬けるのには100gで十分ですが、もっと食べたくなると思われる方は多少多めに買っておくことをお勧めします。お惣菜屋で見当たらない場合はイタリア系食材店に行けばあるかもしれません。日本では外国の食料品を取り扱いしている店を要チェックのこと。


通販はこちらからどうぞ!→シチリア産ドライトマト(トスカニーワインハウス)


ドライトマトの漬け方(簡単で本格的)

ドイツからスイスにお引越しされたみちえさんが掲示板で教えてくださった方法です。簡単に出来て、とても美味しくいただけるのでおススメです!

ドライトマト100g使用
1) 500ccのお湯と白いワインビネガー50ccを沸騰させる。
2) トマトを入れてフタをして、火から下ろし、5分ほどしてからお湯を切る。
3) ざるにあげて3時間そのまま放っておく。
4) 容器に使う瓶を熱湯に入れるなどして、消毒しておく。
5) 無事消毒した瓶の中にドライトマト、ベーリーフ2枚、黒粒こしょう5粒、オレガノ小さじ 1杯入れてから、オリーブオイルをトマトがかぶるまで入れる。

翌日から食べられますが、一週間は置いたほうが味が良くしみておいしいみたいです。たまたま黒粒こしょうがなかったので、黒こしょうを挽いたものをパラパラと入れちゃいました。それと、私のポイントはニンニク。この材料に加え、皮をむいたにんにくを2片入れてみたら、ドライトマトにもオリーブ油にもほんのりとにんにくの香りがついて、とても美味しくなりました。にんにくがお好きな方は是非お試しください。いくらでも食べれちゃいそうな位おいしいんですよ。ドライトマトは日が当たらない場所に保存し、トマトがかぶる位のオリーブ油をいつも足しておくこと。

みちえさん、どうもありがとうございました!

ドイツパンの職人資格(マイスター)を取得されたみちえさんが運営するサイト「みちえのパン工房」では、パンの作り方はもちろんのこと、世界各国のお料理レシピが紹介されています。説明がわかりやすいのでお料理初心者にも心強い味方。みちえさんのレシピはわかりやすく、味付けも好み。とってもオススメなので、是非是非ご覧下さい!



ドライトマトの作り方

売っているドライトマトでなく、一から自分でトマトを乾燥させたいという方へ。

自然に乾燥させる方法

まず、トマトを縦に二つ割にする。へたを取って切り口を上にして、台の上に並べる(私は大きな板の上に並べました。)粗塩をまんべんなく振って、日がよく当たるところに4、5日置く。完璧に干からびることはないので、水分がなくなってきた半生みたいな状態で出来上がり。天気が良い事と空気が乾燥している事が大切なので、夏でないと作れないと思います。

オーブンを使う方法

Mistralさんから教わった方法です。普通のトマトじゃなくて、プチトマトの少し大きめのを使います。2つに切って、オリーブオイルを塗り、好みで塩をして、切り口を上にして皿に並べて130~150度のオーブンで約1時間だそうです。

これらのドライトマトはそのままおつまみとして食べても良いし、お料理に使っても良いし、熱湯消毒した瓶に詰めてからオリーブ油を注ぎ、保存しながら利用するのも手です。



ドライトマトのオリーブ油漬けを使ったお料理

●そのまま食べる

塩辛いと感じる方も多いようですが、私は生ハムのお供にしてそのまま食べるのが好き。ドライトマトのオリーブ油漬け、黒オリーブ、生ハム、グリーンサラダに冷やしたロゼで簡単なランチになります。

●パスタに入れる

1)スパゲッティ・ぺペロンチーニに細切りにしたドライトマト1、2個を入れるとこくが出ます。
2)みじん切りにしたにんにくと粗みじん切りにしたドライトマト1、2個にお好みでアンチョビや輪切りソーセージやベーコンを入れてオリーブ油で炒めたものをパスタにからめてもおいしい。

●地中海風ペンネ

赤福さんが掲示板に残してくれたレシピをここに保存する事にしました。簡単でおいしそうなお料理です。

材料...

ペンネ(1人100g位)、にんにく、プチトマト、小粒の黒オリーブ、モッツァレラチーズ、生バジル、ドライトマトのオリーブ油漬け

作り方

1. ペンネをゆでる。
2. 熱したフライパンにオリーブオイルをそそぎ、包丁の平たいところでつぶしたニンニクをいためる。香りがでたところで、オリーブ、プチトマト、ドライトマトを食べやすく切ったものを加え炒め続ける。
* この時の注意は、プチトマトの皮が熱で破裂してあつーいお汁が飛び散ることがあるので、小さいお子様のいる家庭は要注意。時を見計らってつまようじでプスプス穴をあけるのがお勧め。
3. トマトがしんなりしてお汁がでてきたら、すかさずゆであがったペンネを加えます。ここでちょっと味をみて塩が足りなかったら塩・こしょうを軽ーくしてください。オリーブがものによっては塩辛いこともあるのでご注意!
4. 最後に適当な大きさに切ったモツァレラを加えてチーズがとろっとしてきたら出来上がり。上にバジルをふっていただきまーす!
尚、それぞれの材料の分量については、本当に適当でいいんです。好きなもを好きなだけ入れてください。

●オムレツに入れる

オムレツの具を炒めて、卵液を流しいれてから上に粗みじん切りにしたドライトマトをぱらぱら散らせるだけ。酸味がきいておいしいです。

●ニース風マッシュ・ポテト

材料(4人分)...

じゃがいも1キロ、オリーブ油漬けドライトマト4~5個、小粒の黒オリーブ10~15個位、オリーブ油100ml、牛乳200ml、塩、こしょう

作り方

1) じゃがいもの皮をむいて小さく切り、塩を入れて沸かした熱湯で20分位ゆでてからつぶす。
2) 黒オリーブは種をとって、手で細かくしておく。ドライトマトは油を切って粗みじん切りにしておく。
3) 牛乳を沸かす。
4) 底深のフライパンにオリーブ油を熱し、その中につぶしたじゃがいもを入れてよく混ぜ、熱い牛乳を加えてから塩、こしょうをしてよく混ぜる。
5) マッシュポテトを取り出し、お皿に盛った時に黒オリーブとドライトマトを振りかけて出来上がり。

●サンドイッチ

お好みのパンに、モッツレアチーズ、オリーブ油を切って粗みじん切りにしたドライトマト、ゆで卵の薄切り、アンチョビなどを入れて、塩、こしょうをしてからちょろ~っとオリーブ油をかけて食べる。バジルの葉っぱが手に入れば細切りにして加えると香りがよいです。(パリ在住ゆうママさんのランチ報告より)
私も試してみましたが、モッツレアチーズのまろやかさとドライトマトの塩味が良い相性でとてもおいしかったです!また、モッツレアチーズじゃなくても、ツナ、ドライトマト、玉ねぎのスライスなんていう組み合わせでもおいしそうですね。

●ニース風とり肉のソテー

みじん切りにした玉ねぎをオリーブ油で茶色くなるまで炒めたところに、粗みじん切りにしたドライトマトを1,2個加えてひと混ぜする。塩、こしょうしたとり肉のグリルかソテーに、この玉ねぎのソースをかけて食べる。


みなさんからのご報告

カメリアさんからのご報告(2012年9月)

・・・ニースの市場で買ったドライトマトをまずは100gこちらのレシピで仕込みました。鶏肉、なす、ししとうのソテーにこのドライトマトを刻んだ玉ねぎソースをかけました。トマトの酸味が何とも美味しく!慌ててロゼワインを冷凍庫で冷やして共にいただきました:)夫もおつまみになると喜んでいました。ごちそうさまです☆

きのこさんからのご報告(2006年1月)

・・・1月初めに、サンドライドトマト(sun dried tomato)を400グラムもプルニエのレシピ通りに漬け込みました。先週から食べはじめています。簡単には説明できないくらい美味しいです。私は15個のトマトにつき、赤唐辛子をさやのまま1本とばらしたもの半分、にんにく2かけを4つ切りにしたものとローリエ2枚入れました。ドライトマトの旨みが抽出されたオリーブオイルは、パスタを作る時に使っています。すると、パスタに旨みが移って美味しくなります。


以上、ドライトマトはそのまま食べてもおいしいし、お料理の隠し味としても結構役立ちます♪
ご質問、レシピのアイデア大歓迎。掲示板かメールでご連絡下さいね。