ヴィルフランシュの花軍艦合戦 2月


Combat de Naval Fleuri
Villefranche sur Mer
ヴィルフランシュの花軍艦合戦


(フライングをして、アナウンスを通じて怒られていた船。笑)


ニースのカーニバルで花合戦と言えば、大きな山車による華々しいパレードですが、お隣の街ヴィル・フランシュでは、船が主役です。花で飾られた船はどれもきれいで、春が近いことを感じさせてくれるさわやかで素敵なイベントです。1902年に初めて開催されたこの祭りは、途中長い間に渡り中断されていましたが、地元の人の熱意により再開され、アットホームな雰囲気と、海上カーニバルという個性、そして、なんと言ってもお金がかからないお祭りということで、年々人気が上昇しています。



(海沿いにいる観客に向かい、船からお花を投げます。
届かなかったり、取り損なって落ちたお花が海にいっぱい。残念~!)



ヴィル・フランシュのカーニバル(花軍艦合戦)




2013年の花軍艦合戦は、2月25日(月)に行われます!




日程&スケジュール

.....根本的には毎年二月の最終月曜日開催なのですが、現在はニースのカーニバルの一環としてスケジュールに組み込まれているため、カーニバルの期間によって日程が変わります。それでも、毎年月曜日なのが伝統。花軍艦合戦がスタートするのは午後2時半ですが、すごい人なので早く行ける人は早く行き、座って場所取りをしましょう。1時半からファンファーレやパレードがスタートします。


入場料

.....無料!しかも、お花のおみやげつき!(笑)

会場

.....Port de la Sante(サンテ港)。レストランが軒を並べる小さな港で、お向かいにヨットのクラブハウスが見えます。早い時間に着いた人は段々になっている場所に座って席を取っておきましょう。既に人がいたら、その後ろに並び、前の人が空くのを待ちましょう。遠くから全景を楽しむのも良さそうですが、近くで見る方が参加している気分になります。たくさんお花がもらえるし!(笑)



ヴィル・フランシュへの行き方

1)電車.....切符は往復で買っておくのが便利です。(往復=aller-retourアレー・ルトゥー)。出口は一つなので間違えることもないでしょう。階段を降りたら右側に進みます。徒歩5分で会場に着くことでしょう。電車は各駅しか停まらないのでご注意ください。

2)バス.....2011年1月5日の長距離バスターミナル閉鎖に伴い、新しいバスターミナルができるまでの間は、Station J.C.Bermondがバスの発着所になります。(マセナ広場からAvenue Félix Faureを東に向かって歩いていき、左側にrue Albertiが見えたら、その右側にある広場)。そこから、81番(サン・ジャン・キャップ・フェラ行き)のバスか、100番(モナコ、マントン行き)のバス。Villefranche(ヴィル・フランシュ)まで片道1ユーロ。ニース市内バスの回数券や一日券も使えると思います。ニースの岬を過ぎると目の前にサン・ジャン・カップ・フェラの半島と海が見えてきます。バス停は確か公園みたいな場所だったような。その日はみんなVillefrancheで降りると思うので心配ないとは思いますが、一応周りの人に確認してみると良いでしょう。語尾を上げる感じで「ヴィル・フランシュ?」と聞くだけでOKです。バス停を降りたらすぐ右折して道を降りていってもいいし、横断歩道を渡ってから右側の急な坂道を降りて行くと直接城砦と旧市街の間に出ます。いずれの道でも突き当たったら左折。そのまま海岸方向に進んで行くと会場に着きます。会場と言っても、ただ単に海なんですが・・(笑)。 (帰りのバス停は降りたところと反対側です!)



ヴィル・フランシュ、そのほかの楽しみ方

天気が良かったら、朝一番でヴィル・フランシュに行き、のんびりと一日過ごしてもいいかもしれません。レストランやスナックなど、食べる場所には事欠かないし、パン屋さんでサンドイッチでも買って、ビーチでピクニックするのもグー。カー二バルの後には広場で色々な催しものがあります。また、CITADELLE(城砦)の中に入って、市庁舎を見たり、城壁からの眺めを楽しんだり、いくつかの美術館を見ることもできます。中でも私のお気に入りはVOLTI美術館。彫刻に興味がある人は是非どうぞ。旧市街の中も細くて暗い道が雰囲気があって素敵だし、ジャン・コクトーが壁画を描いたチャペルも小さいけどきれいです。海沿いの散歩道も楽しいです。一番端まで行くと、ヴィル・フランシュの村が一望できてとてもきれいなんですよ。(→「ヴィルフランシュ・シュー・メール」のページも併せてご覧下さい。)

(毎年かわいい衣装を着た女の子達の船。今年も愛らしさいっぱいでした。
子供同士の結束か、あやぴーにたくさんお花をくれました。ありがとう!)



皆さんからのご報告

YOKOさんからのご報告(2012年3月)

.....ヴィルフランシュの花合戦ですが、13時頃に到着したので既に最前列はおばさま、おじさまでうめつくされていました。(でも子連れだったので最前列は柵などが無く海に落ちる可能性も高いので危ないと思いました。)

2列目で見ましたが・・船から花が投げ始められると後ろや横から押してくる観客が沢山いるので負けないように頑張りましたが、気が付くと最後尾においやられていました(苦笑)
それでもなんとか前の方に居た子供がGETして小さなカーネーション(の茎はとても短くカット済で花だけ)を10個位もらえました★可愛かったですよ~!ヽ(^。^)ノ

でも船同士のレースなどはないんですね。船が10斥ちょっとゆっくり行ったりきたり何往復かして、船を飾っている花を抜いて観客に投げて・・とても面白い地元らしいお祭りで楽しかったです♪(*^^)v

花合戦の前に海沿いを小さなカーニバルが通ったのですが日本と全く違う雰囲気でとても新鮮で子供も私も釘づけでした(笑)


TOMOの報告(2005年2月)

.....娘を11時半に幼稚園に迎えに行き、その足で駅に向かいました。ところが、電車の時間を間違えていたみたいで、30分ほど待たなければならなかったため、急遽ニースの港まで行き、そこから100番のバスに乗りました。ヴィル・フランシュまでニース市内バスと同一料金で1,3ユーロ。10分ほどで着きました。

ちょうどお昼だったのですが、ヴィル・フランシュの海岸沿いのお店は混んでいるだろうと思い、バス停近くのBARに入り、サクッとPlat du jour(本日の料理)を食べてから海の方に降りていきました。

12時45分位だったのですが、まだ人がまばらで、余裕で席取りをすることができました。この日は前日に雪&雨が降り、結構寒かったので、ビニール袋の中にバスタオルを折って入れ、座布団代わりにして座りました。また、洋服の下にダマールの下着&タイツをつけ、洋服の上にはホッカイロを貼り、手袋もしてと完全防備の体制をとって、開始まで待ちました。

平日だからか、マントンのレモン祭りやニースのカーニバルに比べて観客の数が少ないようで、しばらくの間、あやぴーは席に座らず、その辺をフラフラ踊ったりして過ごしていました。(人が増えてきた頃を見計らって呼び戻しましたが。)

1時半からファンファーレの開始。いくつかのマーチングバンドが海岸通りを練り歩きます。みんな場所取りをしているのでそれほど動けないのが難ですが(笑)、人垣からちらっと様子を見ることはできました。ヴィル・フランシュのマーチングバンド、バトントワリングと鼓笛隊、デンマークから来たと言うブラジルっぽい音楽隊&ダンサーズ、木の仮面をつけた妙なパフォーマー軍団など。なかなか楽しかったです。

花合戦開始の2時半まで待てないのか、フライングする船が多く、「港に戻ってください。先に始めないで下さい。」というアナウンスがしきりに入り、観客はみんな笑っていました。そんなアットホームな雰囲気がいいんですよね~。

2時半を過ぎてようやく花合戦のスタートです。一通り船の紹介があった後、花合戦が始まります。と言っても、戦うのは船と観客なのではなく、観客と観客。船から投げられる花の奪い合いとなります(笑)。もらった花を一人占めする人も中にはいますが(特に地元のおばさん系)、大体の場合、自分がたくさんもらうと、まだもらっていない人に分けてあげたり、子供にあげたり、もらったからとお返ししたりと和気あいあいとした温かい雰囲気です。船の人たちも、時には手渡しで花をくれることがあります。私たちもたくさんお花をもらったので、周りにだいぶ分けました。それでも両手に抱えるほどのミモザやカーネーションをもらって帰ってきたんですよー。(近所のジジババに配ったら喜ばれました!)

掲示板に書き込みしてくださった留学生のいずみさんとも無事遭遇し、いずみさんとお友達の文さんがゲットしたお花を分けて頂きました。あやぴーはお姉さん達にかまってもらって大喜び。写真を撮られても文句を言わないどころか、モデルのようにポーズを作ってました。。(汗&笑)

帰りは電車で。間に合わないかと思ったけど、走ったおかげでギリギリセーフ。今年も楽しいお祭りを楽しんできました!

後日談・・・その夜の地元のニュースに一瞬あやぴーが写ったそうで、周りからびっくりされました。そのせいで、お祭りに行くために幼稚園をさぼらせたのがばれてしまいました。。。(笑)