あやぴーの成長日記

200412(54ヶ月)

 

 

(あやぴーがサンタさんに「忘れないでほしい」とお願いした一番大切なクリスマス・プレゼント。右側はアリエル(人魚姫)のお人形、左側はストロベリー・ショートケーキの小さなおうちと人形。)

 

 

 

12 1(パパとデート)

12 5(トリスタン8ヶ月)

12 7(通知表)

12 10(フランソワの新しい家)

12 11(友達の結婚式)

12 17(幼稚園最終日)

12 24(クリスマスの家族ランチ)

12 25(クリスマス)

12 27(マルセイユ)

 

 

 

12 1(パパとデート)

 

今日は水曜日。幼稚園がない日である。栗が休みを取ってくれたので、あやぴーの子守りをお願いして、私は友達と遊びに出かけることにした。5時半過ぎに家に戻ってきたのだが、栗とあやぴーはまだ帰宅していなくて、6時半頃ようやく帰ってきた。

 

二人は午前中を旧市街の前のビーチで過ごし(お砂場セット持参)、午後1時頃にアッキャード(ACCIARDO)というニース料理のお店でランチ。それから再びビーチに戻り、夕方まで遊んでから、メインストリートまで歩いていったらしい。

 

DARTYという家電専門店で、お風呂場に新しく設置しようと思っているヒーターを見た後、CONTESSOというおもちゃのデパートに、おもちゃを選びに行ったとか。あやぴーのリクエストがサンタさんに通じるかどうか一抹の不安があったので、栗としてはしっかり確認をしておきたかったのだ。

 

実はあやぴー、先週の土曜日にお義父さんの家でサンタさんに手紙を書いている。「まだ後でいいじゃん。」と言ったのだが、あやぴーは「ダメ!今日じゃないといけないの!」と主張し、私も手伝う羽目になった。「自分で書きなよ。カタカナだってだいぶ書けるようになったんだから。」と抵抗してみたのだが、「ダメ!サンタさんはフランス人だから、フランス語で書かないといけないの!あやちゃん、フランス語はまだ書けないから、ママが書いて!」と言うので、あやぴーの希望の品を私が一つずつ確認しながら書いた。

 

それは、「Charlotte la fraise(ストロべリーショートケーキ)の小さな家」、「赤と青のマフラーをした犬のぬいぐるみ」、そして「熊のぬいぐるみ」という三つのリクエスト。ストロベリーショートケーキの家は雑誌などにもよく出ているのでどれだかわかるが、ぬいぐるみに関しては全くわからない。困ったなぁと思っていた。

 

実際にお店に行ったところ、大幅に変更が出たらしい。お店の人から「ストロベリーショートケーキの家は大人気のため売り切れなんですよ。再入荷日は未定。例え入荷があったとしても、すぐに売り切れてしまうから、手に入れるのは難しいと思いますよ。」と言われたとか。犬とくまのぬいぐるみに関しては、あやぴーが「やっぱり、いらない。」と言ったらしい。そういう訳で、クリスマスのプレゼントはまた振り出しに戻った。

 

 

12 5(トリスタン8ヶ月)

 

栗の弟夫婦からランチの招待を受けたので、お義父さんを連れてアンティーブに行った。弟夫婦の家に着くと、ちょうどトリスタンが離乳食を食べているところだった。栗と私は邪魔にならないようトリスタンの視界に入らないようにしていたのだが、お義父さんはそんなことはお構いなし。ものすごい勢いでトリスタンに歩み寄り、「トリスタ〜ン!おじいちゃんですよ〜。ご飯ちゃんと食べてるか〜い。えらいね〜。」と大声で話しかけたので、トリスタンが泣き出してしまった。全くおじいちゃんってば!(怒&笑)

 

なんとかお義父さんをこちらに呼び寄せたのでトリスタンは泣き止んだが、相変わらず大声で話し続けるので、トリスタンは離乳食を食べるのを止め、じーっとこちらを見るばかり。全くおじいちゃんってば!(怒&笑)

 

トリスタンはやっとのことでデザートにまでこぎつき、無事離乳食が終了した。今度は大人の食事タイム。アポちゃんがトリスタンを寝かせに行った。

 

今日のメイン・ディッシュは弟が腕を振るって作ってくれた伊勢海老料理。付け合せはライス。弟、お兄さんがアレルギーなのは小さな海老だけだと思い込んでいたらしい。甲殻類は全て食べられないと知ってショックを受けていた。我が家ではまだあやぴーにも甲殻類は食べさせていないので、栗とあやぴーは二人仲良く冷蔵庫にあったハムを出してもらい、ご飯と一緒に食べることになった。(昨日レストランで食べ過ぎたから、良い調整になったと栗。笑)。弟が作った伊勢海老料理は赤ワインベースのソースがまろやかでとてもおいしかった。栗にはかわいそうだったけど、みんな喜んでいた。

 

デザートはアポちゃんが作った杏とマカロンのグラタン。隠し味に八角を使ったそうで、さわやかな香りがテーブルに広がった。「焼き加減が足りなかったかも。」という自己分析だったが、私はとてもおいしいと思った。

 

コーヒーを飲みながらおしゃべり。しばらくすると、トリスタンが起きてきた。早速抱っこさせてもらう。トリスタンは「うーうー。」と言いながら、私の腕をがっちりつかんで喜びを表してくれた。「トリスタンは本当にタタが好きなのね〜。(タタ=フランス語で「おばちゃん」という意味。ここでは私のこと。)」とアポちゃんに言われて、うれしくなった。

 

トリスタンはまた一段と大きくなった感じがする。抱っこすると重いのだ。髪の毛も少し伸びてきた。大きな青い目に、つかみたくなるようなぷっくりした白いほっぺた。可愛すぎる。。。

 

お義父さんが昔話を語りだしたので、これは当分終わらないと思い、トリスタンを子供部屋で遊ばせるというアポちゃんについていくことにした。あやぴーも一緒に来て、しばらく四人で遊び、アポちゃんが戻った後も、私は一人子供の面倒を見ていた。トリスタンはお座りをして、ボールを投げるのがお気に入りのようで、私はずっと玉拾いをするはめになった。トリスタンは喜ぶと、この世の終わりかと思うような奇声を発する。それでも可愛いと思えるのは男の子だからだろうか。。。

 

歩きたいと言うサインを出したので、両手を持ってあげると、トリスタンはにゅくっと立ち上がり、スタスタ廊下を進み始めた。サロンに到着。みんなから歓迎の声を受け、トリスタンはうれしそうだった。そして、私を見て、「タタ」と言った。「タタ!?」、アポちゃんもトリスタンの発言に気が付いた。「いやん、あたしのことを呼んでるわ。」と私はお義父さん以上に目尻を下げてしまった。

 

夕方のおやつの時にもう一度トリスタンが私の顔を見て「タタ」と呼んだので、「これは偶然じゃない。トリスタンはちゃんと私のことをわかってるのよ!」と言うと、栗が「赤ちゃんって意味もなく「タッタッ」とか言うじゃん。あやぴーだってそうだったよ。」と反論した。

 

あやぴーはそんなことどうでもいいと言う風に、大好きなトントンにひっつき、ここぞとばかりに遊んでもらっていた(トントン=フランス語で「おじちゃん」という意味。ここでは栗の弟。)。お義父さんはエネルギーを使い果たしてしまったようで、のんびり読書をしていた。

 

アポちゃんは今月末で育児休暇を終え、1月から仕事に戻る。「会社には友達が多いから、復帰するのは楽しみなんだけど、その一方で、これまでののんびりした生活が終わると思うと寂しい。」と言っていた。

 

 

12 7(通知表)

 

夕方、幼稚園にお迎えに行くと、あやぴーが薄いファイルを持って教室から出てきた。よく見ると通知表である。毎回のことだが、幼稚園に通知表があるということには驚く。

 

幼稚園の帰りはいつもバタバタしているため(コートを着せたり、おやつをあげたり、気をつけて道を歩かせなければならない)、通知表は家に帰ってからゆっくり見ることにした。いつものように途中までニラニー達と歩き、その後はフランソワ+ナタリー、マイリー+クリスティーヌという隣人達とおしゃべりしながら。

 

通知表はA(できている)、B(学習中)、C(できていない)の三段階評価。今回はほとんどBだった。唯一オールAだったのが、「CIVISME」と呼ばれる公共でのマナー。小姑のように礼儀にうるさいあやぴー。幼稚園でも同じなのだなと思い、苦笑した。

 

私は小学校時代ほとんどAしか取ったことがないので、Bが多いあやぴーの通知表を見て、正直言うと少しがっかりした。学年は始まったばかりだし、厳しい先生なのはわかっている、でも、、、という心境。

 

帰宅した栗に通知表を見せると、栗は私の顔を見ただけで、私が何を考えるかズバリと当て、「フランスは5段階か6段階評価で、Atres bien(優)、 B  bien(良)、C passable(可)なんだよ。本当はその他にDE、下手したらFだってある。Bというのは20点満点で12点から16点までだったと思う。僕はあやぴーが14点取れてたらうれしいけど。それに、所詮は文部省が決めた事柄に対しての評価だしねぇ。。。」と言ったので、確かにそうだと思い直した。ニース大学でフランス語を勉強していた頃、14点取るのは結構大変だった(この国では何故か20点が満点なのです。)。それに、栗も私も学校の勉強が全てではないと考えているので、成績は合格点に達していればそれで十分。そんな風に思っていたことをすっかり忘れていた。。。

 

通知表にはCが一つだけあり、それは「prendre les risques」というものだった。あやぴーはあまり思い切ったことをしないようだ。私達と一緒の時は全くそんなことはないので、幼稚園ではおとなしくしているのだろう。あやぴーの得意な歌や踊りがBだったことからもそれは伺える。

 

最後のページに担任の先生と、園長先生のコメントがあった。担任の先生からは「恥ずかしがらずに頑張ろう。」みたいなことが書かれていたので、やっぱりそうなんだと納得した。あやぴーは昔から割と引っ込み思案なところがあって、大人数の中にいると、すぐ後ろに隠れてしまう方。踊りは好きだけど、バレエ教室は恥ずかしいから行きたくない、誰かがおやつをくれようとしても恥ずかしいからもらえない、損な性格なのだ。でも、こればかりは私達がどうこうできるものではない。

 

栗はあやぴーを近くに呼ぶと、通知表を読んで聞かせた。Bbien、良いってことだよ。たくさん「良い」があって偉かったねと誉めてあげていた。そして、フランスの教育にはもっと自分があやぴーに携わらないといけないと思ったのか、あやぴーが幼稚園から借りてきた本を読み聞かせしていた。

 

幼稚園の通知表なので、まだ全然シリアスなものではないが、それでも子供の成績というのは難しいと思った。まさか子供の代わりに勉強する訳にはいかないし、教えてあげたところで果たして身につくのかもわからない。身についていたって、学校でちゃんと再現できるのかは全くもって謎である。小学校に入ったらどうなるんだろうと、少し心配になった。

 

 

12 10(フランソワの新しい家)

 

今日は栗が一日お休みだったので、幼稚園の夕方のお迎えは栗にお願いした。なかなか帰ってこないなぁと思っていたら電話がなった。出てみると栗だった。フランソワの家にいるから合流しないか、とのこと。新しい家には行くのは初めて。せっかくだからお邪魔することにした。

 

日が暮れると寒いので、コートをまとい家を出た。徒歩3分。フランソワの家のブザーを押すと、近くから「TOMO!」と呼ぶ声が聞こえてきた。しかし、敷地には誰も見えない。おかしいなぁと思って周りを見ると、栗とあやぴーが隣の家から手を振っていた。私は一軒間違えていたらしい。押していたのは隣の家のインターホンだったのだ。。。(汗)

 

幸い返事はなかった。隣の家は不在の様子。ホッとしてフランソワの家の門をくぐる。パパであるアンリが出迎えてくれた。ナタリーはまだ仕事から戻ってきていないらしく、ナタリーのお母さんのイヴェットが子供達の面倒を見ていた。私が家に来るのは初めてだと言うと、早速アンリが家の中を案内してくれた。ポカテラおばあさんが話していた通り、とても素敵な家。新しいシステムキッチンが備えついている落ち着いた感じのダイニングキッチン、広いリビング、広いテラス、2階にはアンリとナタリー二人の仕事部屋を含む4つの部屋があり、その他にも友達が来たとき用のベッドルームまである。「トイレが三つもあるんだよ!」とアンリが笑いながら説明してくれた。

 

それまでテラスで遊んでいた子供達は、フランソワの部屋に移動して、リビングには大人とフランソワの妹であるジャンヌだけとなった。イヴェットが紅茶とお菓子を出してくれたので、みんなでおしゃべりしながらお茶を飲んだ。

 

ジャンヌは17ヶ月。踊るのが好きらしい。両手を持ってあげると、体を左右に揺らし始めた。何か歌ったら喜ぶかなぁと思い、チャイコフスキーの「花のワルツ」をハミングしてあげると、とてもうれしそうに踊っていた。片手を離しすと、自らぐるっと回ってまた元の位置に戻るという技までできる。音楽が終わると、「Encore!(もっと!)」とリクエストが入り、私はしばらく踊りのパートナー兼BGM係となった。

 

ジャンヌが生まれたのはつい昨日のことのようなのに、あっという間に一人で歩けるようになり、今では単語をポツポツとしゃべるので、多少会話が成り立つ。子供の成長はなんて速いんだろう。フランソワは茶色い目に茶色い髪なのだが、ジャンヌは金髪で青い目をしている。だけど、二人はとてもよく似ているように思う。唯一の違いはジャンヌが年相応の子供らしさだということ。フランソワがジャンヌの年だった時は、既に「何でこんな言葉知ってるの?」という単語を使い、文章で話していた。私は前からフランソワは極めて進んだ子だと思っていたが、家族はあまりそんな風に考えたことがなかったらしい。ジャンヌの様子を見ることで、また幼稚園で他の子達と比べることで、フランソワが例外だということがわかってきたようだ。

 

しばらくするとあやぴーがリビングに戻ってきた。続いてフランソワもやってきた。そして、二人はリビングのソファに座り、フランソワのお気に入りの教育番組を一緒に見ていた。時々私達の方にやってきてお菓子をつまみながら。その後、あやぴーが持参したピンクの蝶々の羽をつけると、栗があやぴーを抱っこした。宙に浮かせて遊ばせてもらっているのを見ると、ジャンヌもフランソワも羽をつけたいと言い始めた。ジャンヌはまだしも、フランソワにピンクの蝶々の羽をつけていいものかどうか迷い、「ピンクの蝶々だよ?女の子っぽいけど、本当にいいの?」と確認したが、「つけたい!」と言い張るのでつけてあげた。栗に宙に浮かせてもらったフランソワは、羽をつけた自分の姿を鏡で見て、照れ笑いをしていたが、なかなか気に入ったようだった。蝶々ごっこは、あやぴー、ジャンヌ、フランソワという順番で二、三周し、栗はようやく子供達から解放された。お疲れ様でした。。。

 

 

12 11(友達の結婚式)

 

友達の結婚式に招待されていて、午後からお出かけ。あやぴーは買ったばかりの蝶々の羽をつけると言って聞かないので、まぁいいかと羽を持参することにした。アンティーブ市庁舎の婚礼の間は、弟夫婦が結婚式を挙げた場所でもある。ペイネの壁画が美しい明るくてさわやかな空間。新婦である友達はとてもきれいで、新郎はとても幸せそうで、私まで感動してしまった。結婚式っていいですねぇ。

 

婚礼の儀の後は、みんなの集合写真を撮るためにピカソ美術館の方に行き、それから海岸沿いを歩いていって、新郎新婦と個別のゲストとで撮影。景色がきれい。海が青くて、緑も豊か。そして、遠くに見える山はうっすら白い。快晴でよかったねぇとみんなで話した。

 

その後、夜まで一旦解散。私達は友達夫婦と一緒に旧市街の中にあるカフェに入った。ここでも爆笑続きで、お店の人はもちろんのこと、他のお客さん達も笑っていた。あやぴーはそんな中一人でもくもくとお絵かき。

 

あっという間に約束の午後6時になったので、レストランに向かった。友達が気に入って選んだというお店は、弟夫婦もお勧めの美食店で、広々とした、カントリー風の内装がとても素敵なレストラン。あやぴーをトイレに連れて行くと、トイレの前に伊勢エビが入った大きな水槽があって大喜び。あやぴーは新婦のお友達の方々にも遊んでもらって、うれしそうだった。

 

まずアペリティフ。栗がキールを持ってきてくれた。美しく盛られたカナッペや南仏名物の玉ねぎのピザをつまむ。食事用にお色直しした新婦は式の時とはまた違う美しさで、その新婦を囲んでキャイキャイおしゃべり。

 

アペリティフの後はお食事。ビュッフェ形式と言うのは大正解だと思った。好きなものを好きなようによそえるし、食事を取りながら色々な人とおしゃべりできるからだ。料理はどれもおいしくて、私達のテーブルではみんな前菜の時点で何度もお代わりしてしまったほどだった。メイン料理のサービスが始まったのだが、もう何もおなかに入らない!(涙)。それでも夫達はメインを食べ、何故か栗と私はまた前菜を食べてしまって、笑われた。自分でもホントよく食べると思う。。。

 

あやぴーはいつのまにか男の子達の集団に加わり、一緒に遊んでもらっていた。新郎のご親戚関係らしい。中でも一番年下のトマ君がよく面倒を見てくれていて、あやぴーが私達のテーブルに戻ってくることはほとんどなかった。(トマ君、ありがとう!)

 

メイン料理が終わると、チーズ。さすがフランス人!おなか一杯でもチーズは胃が別なのか、みんなしっかり食べていた。最後にデザート。ピエス・モンテという伝統的なウェディング・ケーキが登場した。カラメル・コーティングされたシュークリームを山のように積み上げたものである。ケーキに差し込まれた花火が華やかな雰囲気をかもし出していた。ケーキがみんなに行き渡ると、新郎新婦がテーブルに積み上げられたシャンパングラスにシャンパンを注いだ。「シャンパンの滝」と言うらしい。上から注がれるシャンパンが下のグラスにどんどん流れていく様子は豪快。「おおお〜っ!」というどよめき声が会場を包んだ。

 

食後のコーヒーを飲んで、ゆっくりおしゃべり。ふと時計を見ると12時を過ぎていた。あやぴーのためにそろそろ帰らなくてはいけない。新郎・新婦、ご家族の皆さんにあいさつして、レストランを出た。温かい気持ちで胸がいっぱいだった。人生の大切なひとときを分けてくださった新郎新婦に感謝。お二人が末永く健康で幸せでありますように。これからもどうぞよろしく!(ちなみに、あやぴーは帰りの車に乗るなり爆睡でした。)

 

 

12 17(幼稚園最終日)

 

夕方のお迎えに行くと、あやぴーが本を渡してくれた。今日の午後、サンタさんが幼稚園に来て、子供達一人一人に本をくれたのだと教えてくれた。淡いタッチの絵が可愛らしい絵本。

 

午後5時から毎年恒例のクリスマスくじ引き大会の抽選があるので、あやぴーを連れて講堂に向かった。フランソワ、フランソワの両親アンリとナタリー、近所のマイリー、マイリーの両親リシャールとクリスティーヌがいたので、私達も輪に加わり、抽選を待った。

 

年少組のマイリーも、年中組のフランソワもサンタさんから本をもらったとのことで、みんなでみせっこした。マイリーの本ははっきりした色彩の絵が中心の小さな本で、フランソワのは「THEO(テオ)」という名前の男の子が主人公の絵本。クリスティーヌがあやぴーの本を見て、「さすが年長組は文字が多そうな本だね。」とコメントした。大人の私でも読んでみたくなるような本なのだ。

 

ナタリーは、「フランソワが昨年通っていた幼稚園では本なんかもらわなかったし、くじ引き大会もなかった!」と言い、「やっぱりこの地区に戻ってきて良かった!」と感激していた。

 

くじびき大会はこの幼稚園では伝統的な行事で、父兄が11ユーロで番号を買う。収益金は景品購入のほか、幼稚園の予算の足しにされる。あやぴーが通っている幼稚園は市立の幼稚園なので、予算の大半はニース市から与えられるものなのだが、義務教育でないせいか、予算がかなり少ないらしい。しかし親の負担は新学期に支払う任意の寄付金以外はゼロ。寄付金と言ったって2600円位である。だから、この時くらいはと思って毎年くじ引き大会に参加してきたのだが、来年からは小学校。今年が最後だと思うとちょっと寂しくなった。。。

 

講堂にはどんどん親子が集まってきた。子供達のほとんどが親から離れ、走ったり、叫んだり、寝っころがったり、歌ったり、ジャンプしたりと、ものすごい騒音。「幼稚園の先生達って、毎日この雰囲気の中で一日を過ごすんだよねぇ。尊敬しちゃうわー。」と私が言うと、「ホント、ホント。私も絶対耐えられないと思う。」とクリスティーヌが笑った。

 

いよいよ、くじ引き大会の抽選が始まった。前の方にいた子供達が番号を引くと、PTA役員がマイクを通して、当選番号と当選者名を発表した。仲良しママのアニーの息子ルカの名前が呼ばれたので、「おおっ!」と喜んでいたら、景品が赤ちゃん人形だったので、大笑いとなった。アニーも笑っていた。あやぴーの友達のソフィーには赤ちゃんお世話セットが当たり、みんなうらやましがっていた。3等にマイリーが呼ばれ、粘土セットをもらった。マイリーは恥ずかしがり屋なので、パパのリシャールと一緒に景品をもらいにいった。とうとう、私達の番号は呼ばれなかった。あやぴーは納得が行かないという顔をし、フランソワは音がなるギターがほしかったと泣き出した。周りを見ると、他にも泣いている子がたくさんいた。すぐに忘れてしまうのだろうけど、がっかりしたのだろうなぁ。くじびき大会はちょっぴり罪つくり。

 

 

12 24(クリスマスの家族ランチ)

 

フランスのクリスマスと言うのは、日本のお正月のように一年で一番大切な家族行事である。クリスマス・イヴに家族が集まってお祝いするか、クリスマスの当日にお祝いするか、両方お祝いするか、どこでどう集まるのかはその家族によって異なり、家族が増えてくると事前協議が必要とされる。我が家は25日のお昼に家族で集まるのが伝統だったのだが、弟が結婚してからは、弟の奥さん(アポちゃん)の実家の事情も鑑みて、特に25日のお昼にこだわらず、双方にとって良い日を決めるようにしている。12月の初めに、「今年はクリスマスの日から帰省したいから、家族ランチはイヴにしてもらっても構わない?」とアポちゃんから聞かれた。もちろんOK。クリスマス当日のお昼はお義父さんと私達でまた祝えばよいだけだから。

 

次の日からアポちゃんの現在の実家マルセイユに行く弟達のことを考えて、家族ランチの会場は我が家に決める。シェフは栗。前菜はクリスマス定番のシーフードとフォアグラにして、メインは何にしようと色々考えた末、3,4年前に我が家でお祝いした時に栗が調理したCHAPON(シャポン=去勢した雄鶏)に決める。調理方法も前回と同じく、小麦粉と塩と水で作り、ハーブを練りこんだ生地にシャポンをくるんでオーブンで焼くというシンプルなもの。付け合せはなんだったっけ?と話しているうちに、普段は記憶が悪い私がPOMMES DAUPHINE(ポム・ドーフィン)だったことを思い出した。私達がお料理の本で見たポム・ドーフィンというのは、じゃがいものピューレを一口サイズにして揚げたもの。「食べものに関してはよく覚えてるよね。」と栗からお褒めの言葉を頂いた。(笑)

 

冬休みに入ってからというもの、あやぴーが体調をくずし、続いて私達も風邪を引き、そんな中、日本にいる親友が急にお母さんを連れてニースに来ることになったりとバタバタしていたため、あまりしっかり準備をせずに当日になってしまった。しかし、前菜のエビを前日の夜に買っておいたのは正解だった。

 

弟達がお義父さんを迎えに行けないと言うので、シェフの栗が仕方なく出向くことになった。スーパーの駐車場の混雑による道路渋滞のせいで、予定より遅れて帰ってきた。それでも栗が「手伝わなくていい。」と言うので、私はあやぴーと遊んで過ごし、お義父さんは暇だからと散歩に出かけていった。オーブンの中のシャポンが既に良い香り。大きくてびっくりする。

 

弟夫婦達がトリスタンを連れて登場した。ぷっくりとしたほっぺが相変わらず可愛い。アポちゃんが急いでトリスタンに離乳食をあげ、それが終わると、みんなの食事となった。前菜はゆでエビ。近所のシーフードレストランで購入しているのだが、ここのエビは本当においしいので、弟夫婦もお義父さんも喜んでくれた。しかし、栗は甲殻類アレルギーでエビが食べられないため、一人モクモクとフォアグラを食した。フランス南西部ペリゴール地方で作られたフォアグラは、普段フォアグラが苦手な栗をも納得させるおいしさだと言う。私も一口食べてみたらおいしくてびっくりし、みんなにも好評だった。

 

メインのシャポンをテーブルに乗せる。シャポンだけでも3キロはあり、それを1,5キロの小麦粉、1キロの粗塩で出来た生地が包んでいるので、相当大きい。みんなの視線がナイフを握る栗の手に集まった。硬くなった生地が割れると、湯気と共に中からシャポンが登場。中から肉汁がたくさん出てくるというハプニングがあったものの、栗が上手に切り分け、みんなのお皿にお肉をよそった。そして前菜を食べる前に揚げておいたポテトの付け合せは、私が各々のお皿に盛り付けた。

 

「うまいっ!」という第一声をあげたのはお義父さん。お肉の質の良さはさることながら、しっとりと良い具合に焼けているらしかった。弟夫婦も喜んでいる。一口頬張ると、普通の鶏肉よりはるかに繊細で豊かな味わいを感じた。ナツメグがきいた付け合せのポテトとの相性もバッチリ。とてもおいしかった。こういう面倒くさそうな料理は自分では絶対作らないから。。。(笑)

 

食後のサラダもチーズも誰も食べないと言うので、直接デザートへ。毎年恒例となりつつあったプロヴァンス伝統13つのデザート、今年は弟夫婦の担当だったのだが、トリスタンがいるから準備が大変だろうと、事前に栗が「デザートは持ってこなくていいよ。」と連絡したため、お義父さんが持参したケーキのみがテーブルを飾った。しかもクリスマスケーキではなく、お義父さん定番の小さなケーキの詰め合わせだったが、おなかがいっぱいであまり食べられそうになかったからちょうど良かったかもしれない。お義父さんは大好きなシュークリームをうれしそうに食べ、あやぴーはチョコレートのエクレアを2つも平らげた。

 

コーヒーを飲みながらみんなでおしゃべり。「そうだ!そうだ!」と栗の弟が袋からスクラッチくじの詰め合わせセットを取り出した。そう言えば、これも我が家のクリスマス定番行事!弟がコインを出してくれたので、みんなでこする。お義父さんは急に無言になり、真剣な顔でクジをこすっていたのだが、年寄りなのと、せっかちな性格なので、当たりクジに気付かなかったため、その後は弟がお義父さんのチェック係となった(笑)。残念ながら今年は大した当たりクジがなく、1ユーロや2ユーロ当たりが何枚かあるだけだった。とは言え、合計すると16ユーロになったので、これを元にまたスクラッチくじを買おうと盛り上がった。お金がなくなるまでスクラッチくじを買いつづけるのも伝統になりつつある。。。(笑)

 

その後、栗の弟はあやぴーの部屋に移動し、長いこと一緒に遊んでくれていた。弟はあやぴーが生まれた時からよく面倒を見てくれていて、「忍耐力があるなぁ。」「あやぴーは良いおじさんを持って幸せだなぁ。」といつも感心しているのだが、ありがたみを一番感じているのはやはりあやぴー本人らしい。トントン(おじさん)が大好きなのだ。私もせっかくなのでトリスタンのお相手係に立候補し、ひたすら歩行練習に付き合った。

 

トリスタンが午後4時のおやつを食べ終えると、みんなが帰ることになった。弟達とアポちゃんのママからあやぴーにクリスマスプレゼントがあり、私達と私の母からトリスタンにプレゼントがあったのだが、「サンタさんは24日の夜に来る」ということを信じているあやぴーのために、こっそり隠れてプレゼント交換をし、その後、無事みんなを送り届けた。

 

 

12 25(クリスマス)

 

8時に起きたあやぴー。これまでずっとサンタさんからのプレゼントを楽しみにしていたので、「アリエル!アリエル!」と呪文のように同じ言葉を繰り返しながら、家の中をウロウロ。「プレゼントがあるとしたら、きっとクリスマスツリーの下だよ。」と言い、あやぴーと一緒にツリーを飾っているベランダに出てみた。「うわーっ!」とあやぴーが大声をあげた。ツリーの下には色とりどりの包装紙に包まれた大小の箱がたくさん置いてあったのだ。その場で開けようとするあやぴーを制し、とりあえず全部家の中に入れることにした。ようやく風邪が治ったのに、またぶり返されては困る。。。

 

あやぴーがまず開けたのは、一番大きな袋。子供らしい選択である。中から出てきたのはピンク色をしたバレエの衣装のような、プリンセスのドレスのようなもので、お揃いの冠も入っていた。あやぴー大感激。(弟夫婦に感謝。)

 

次に開けた袋には、アポちゃんのママがサンタさんにもらってくれたアルファベットの本が入っていた。クリスマスにちなんだ絵と言葉を使ってアルファベットを学ぼうと言う可愛らしい本で、私までうれしくなった。そして、クリスマスちっくな子供用エプロン。「私のはきたなくなったから、これからはこっちのエプロンを使う!」とあやぴーは喜んだが、私の心は少し複雑だった。きたなくなったと言うエプロンは私のロンドンみやげだから。。。(涙)

 

次に開けた袋は日本のサンタさんからのもので、「魔女の宅急便」に出てくる黒猫のジジのぬいぐるみが入っていた。あやぴーは主人公のキキの人形がほしいと言っていたのだが、間違ってしまったのだろう(笑)。しかし、前に友達が送ってくれたジジのぬいぐるみとは違うものだったので、あやぴーは新しいジジにも喜んでいた。

 

しかし、本人自らリクエストしたアリエル(人魚姫)の人形はまだ出てこない。あやぴーの顔には「もしかしてもらえないの?!」という焦りが見え始めた。次に開いた袋も日本からのもので、たくさんお菓子が入ったキティちゃんのクリスマスソックスだった。あやぴーはお菓子より赤い大きなソックスに喜んだ。

 

その次の小さな箱はプレイモービル。離乳食をあげるママと赤ちゃんで、赤ちゃんが座る食事用の椅子がメチャクチャかわいい。しかし、あやぴーの心はアリエルしかないようで、大した反応もなく次の箱に手が伸びた。スピログラフセット。歯車の形をしたプラスチックにペンをはさませてグルグル回すと模様ができるという、私達の子供時代にも存在していたグッズ。歯車だけでなく、他の模様も作れるように色々な形をした定規っぽいものが入っている。三色のペンと紙も。これはお絵かき好きのあやぴーに良いのではと思ったのだが、あやぴーはお世辞程度に「あぁ!」と言うだけで、早々にその箱を横に置いた。

 

その次に開けた箱にようやくあやぴーの目が輝いた。「シャルロット!シャルロットの家だ!」と喜んでいる。あやぴーが一番最初にサンタさんにリクエストしたおもちゃ「シャルロット・ラ・フレーズ(ストロベリーショートケーキ)の家」は、フランスで爆発的な人気のためにどのお店でも品切れで、入荷日も未定だと言われていた。手に入らない可能性が高いと懸念し、「もしかしたらシャルロットの家はもらえないかもしれないから、違うおもちゃもリクエストしておいた方がいいよ。」と前もってあやぴーに言い聞かせていた。あやぴーはパパにせがんで箱の中からシャルロットの家を取り出してもらい、愛しそうに手に持った。少し遊ぶと、まだ未開封の箱が残っていることに気が付いたようで、小さな箱を開けてみた。「あれー、またシャルロットだ!」と不思議顔。サンタさんはシャルロットの友達を連れてきたつもりだったのが、それは友達ではなく違う洋服を着たシャルロット本人だった。こうしてシャルロットは二体になった。実は前にも一体買っていたので合計三体なのだが。。。

 

最後に残った長細い箱を開ける。あやぴーが今までで一番大きな声を上げた。「やった〜!アリエルだ〜!」栗があやぴーに指令を受けて、箱の中からアリエルを出すと、その髪の毛の長さに驚いた。真っ赤な髪は体より長いのだ。こんな人形見たことない。。。(汗)

 

あやぴーは早速パジャマを脱ぎ、プレゼントにもらった衣装を身に付け、冠をかぶり、右手にアリエル、左手にジジを持って踊り始めた。即興でクリスマスの歌を作り、フランス語の歌詞をつけて歌っている。弟夫婦や日本の家族に見せてあげようと思い、私がデジカメを取り出すと、普段は写真嫌いのくせに、今日ばかりはノリノリで自ら色々なポーズをしてくれた。上機嫌の印である。。。

 

お義父さんの家に行く時間になったので、衣装から洋服に着替えさせた。アリエルを持っていくと言う。外は小雨が降っていた。いつものようにお義父さん特製のミートソースでパスタを食べ、その後冬定番のベルギーチコリのサラダを頂いてからデザート。近所のケーキ屋さんで買ってきたという薪の形をしたクリスマスケーキは、驚いたことにいかにも手作りという味がした。軽いスポンジ生地。コーティングされたクリームはあっさりしている上に量が多すぎずちょうど良い。甘さも控え目で日本のケーキみたい。「気に入ってくれて良かったよ。すごい列が出来ていたから、人気のある店かと思ってそこで買ったんだ。」とお義父さんも喜んでいた。コーヒーを飲みながら、テレビ鑑賞をしつつおしゃべり。外はまだ小雨が降っている。ミートソースとチコリのグラタンをおみやげにもらって帰ってきた。

 

家に着いてから、三人でPETITS CHEVAUXというボードゲームで遊ぶ。最初はあやぴーが独走していたが、結局栗の勝利で終わった。(私は初参加だったこともあり、最初から最後までビリだった。涙)

 

(クリスマスプレゼントにもらった衣装。

手にしている黒いのは黒猫ジジのぬいぐるみ。)

 

 

12 27(マルセイユ)

 

9時半に家を出て、西に向かう高速に乗る。車を買い替えてから初めての遠出なので、栗は慎重な運転。高速では晴天時の最高速度は時速130キロなのだが、彼は110キロくらいで走っていた。いつもは途中で必ず一度は休憩をするのだが、今日は新しく買ったカーラジオのおかげであやぴーは道中ずっとご機嫌。高速ではディスコ系のCDと共にノリノリで過ごし、マルセイユ市内に入ってからは童謡CDに変えて車内カラオケ。高速の出口からお昼に予約をしたレストランまで少し迷ったが、無事たどり着くことができた。合計2時間半。マルセイユは近いようで遠い。

 

車を降りると寒くてびっくり。ミストラルと呼ばれる風が吹いているのだ。レストランまで急ぎ足で歩く。予約名を告げ、席に案内してもらった。大きな窓からは海が見渡せる。きれいで気持ちが良い。プロヴァンスに住んでいた友達から、ブイヤベースがおいしいと教えてもらったお店なので、栗と私はブイヤベースを頼み、あやぴーはお肉が食べたいというのでステーキとフライドポテトにしてもらった。ワインはカシの白をハーフボトルで。

 

突き出しにカニサラダが乗ったトーストが出されたが、栗は甲殻類のアレルギーだし、あやぴーにもまだ甲殻類は食べさせていないので、私が全部一人で食べることとなった。うしし。

 

あやぴーのステーキがやってきた。続いて、私達のブイヤベースも登場。ウエイターさんが、まずスープをよそってくれた。輪切りにして焼いたバゲットに、サフランやにんにくを入れたルイユと呼ばれるマヨネーズをつけ、スープに浸して食べる。おいしい〜!!!色々な魚から取っただしはやはりコクがある。しかし、自家製だからかしつこくない。温かいスープに体がホカホカしてきた。幸せ〜!

 

ウエイターさんはブイヤベースの具になる魚を私達に見せてくれた後、横のテーブルで魚の身を切り分け、2人分に盛り付けてくれた。甲殻類アレルギーの栗のお皿には小蟹はなし。「魚を少しずつスープ皿に入れてお召しあがり下さい。時々スープを注ぎ足しに来ます。魚がスープで温まるから。」と説明してくれた。新しいお皿には、まと鯛、ひめじ、アンコウ、ムール貝、小蟹、大きなじゃがいもが二つ乗っていて、どれから食べようかとワクワクした。各々の魚は味が違うので、飽きることなく食べられる。ルイユをつけた焼きバゲットもスープでドロドロになるとますますおいしい。調子に乗って何度もスープのお代わりをしていたら、おなかいっぱい。私は栗よりたくさん食べてしまった!(笑&汗)

 

さすがにデザートは一人パス。栗はパンナコッタ、あやぴーはクレーム・ブリュレ。よくしゃべるマルセイユ訛りのウエイターさんは、クレーム・ブリュレを選んだあやぴーに「僕も大好物なんだよ。」と教えていた。一口もらったらなかなかおいしい。あやぴーにもそれがわかるのか、一人で全部平らげた。

 

ゆっくり食後のコーヒーを飲んでからお会計。わかっていることだけど、良いブイヤベースは安い値段では食べられない。でも、贅沢に魚を使う料理だからそれが相場なのだ。おいしかったので幸せいっぱい。ごちそうさまでした!

 

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レストランを出て、日本領事館を目指す。マルセイユに来たのはブイヤベースを食べるためではなく()、あやぴーのパスポート受け取りのためなのだ。道をきちんと調べてこなかったので、途中で進むべき方向がわからなくなり、一瞬険悪ムードになるも、栗が思い切って道行く人に聞いてくれたおかげで、ようやく領事館までたどり着くことができた。前に来たのはずいぶん前のことだが、日本の役場を思い出させる無機質な雰囲気は昔のままで、日本を思い出し、懐かしくなった。窓口に行って、パスポート受け取りの旨を伝えると、記入するべき必要書類を渡され、あやぴーも自分でサインをした。小切手で支払いを済ませ、電話での問い合わせ時から丁寧な応対をして頂いたことに御礼を述べる。あっという間に終わった。あやぴーのパスポートはマルセイユ日本領事館発行で、パパの苗字が入っている。中を見ると、写真を取りたくないと泣いてぐずった様子がありありとわかる顔写真に、何故かカタカナの直筆サイン。これが5年は続く。。。

 

 

 

 

 

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