あやぴーの成長日記

200511(63ヶ月 )

 

 

 

サンタさんへの手紙。

クリスマスに欲しいものを書きました。

 

でも、「けもいん」って???

 

・・・なんと、プレイモービルのことでした。(汗)

よって、もう一度書き直し。

 

 

今度はきれいにかけました。絵もつけました。

プレイモービルに夢中なあやぴーです。

 

 

 

117(小学校再開)

1111(泳ぐ)

1112(従姉妹と初対面)

1116(陶芸教室)

1118(模様替え)

1123(陶芸教室お休み)

1130(陶芸教室&中華ランチ)

122(母、反省する)

 

 

 

117(小学校再開)

 

秋休みは112(水曜日)で終わりだったのだが、クレタ島からの帰りのフライトが6(日曜日)だったので、あやぴーには少し学校を休ませた。木曜日、金曜日、土曜日の午前中、合計2日半。(事前に担任の先生に話をし、了解を得た後、校長先生宛てに欠席届を作成するように言われたのでそのようにした。)

 

家に着いたのは昨夜7時半頃。荷解きを少しして、お風呂に入り、食事をして、恒例の神経衰弱で遊んでいたりしたら、あやぴーを寝かせるのが10時頃になってしまった。しかし、今朝はいつもの時間にしっかり起床。帰ってきたばかりで冷蔵庫には何もないので、栗が急いでパン屋さんに行ってきてくれた。クロワッサンとアプリコット・ジュースという朝食を済ませた後、身支度をして、小学校へ。長くなった髪の毛を二つに結ぶ。自分でやってくれるのはいいのだが、ややぐちゃぐちゃ気味だったので、私が手直ししてあげた。靴下は暑いから履かないというので、素足に運動靴。見ている方が寒くなるが仕方がない。

 

リュックサックをしょって小学校へ。みんなより一足遅い休み明けである。ぐずることもなく、もじもじすることもなく、あっけなく校門に入っていった。お昼に迎えに行ったとき、「どうだった?勉強は難しくなかった?」と聞くと、大丈夫だったという。ただ、今朝はクラスメートの男子トフィックがあやぴーの教科書のページをちぎってしまい、教科書が使えなくなってしまったのだとか。「先生から隣の席のサンドリ−ヌに教科書を見せてもらうように言われたんだけど、サンドリ−ヌは自分の教科書をちゃんと見たいから、あやちゃんはあまり見せてもらえなかったの。」としょんぼりしていて可哀相になってしまった。「トフィックのせいだ!」とぶーぶー怒ってもいたのだが。

 

困ったなぁとちょっと思った。教科書は学校からの貸し出しなので、私が勝手に新しいものを買い与えることはできない。どうしてトフィックはそういうことをするんだろう、幼稚園の時はそんなに意地悪な子じゃなかったのに、、、と思っていると、ふと気がついた。あやぴーの教科書はもともとボロボロだったのだ(苦笑)。家で宿題をさせているときも、ページが取れてしまうんじゃないかとハラハラしているほどだったので、トフィックは意地悪でちぎったとかではなくて、たまたまちょっと引っ張ったらページが抜けてしまったのだろう。放課後の様子を見ていても、トフィックがあやぴーにちょっかいを出すのは、気を引きたいせいだというのがありありとわかるし。。。まぁ、今のところは「全く、男子ってば!」と憤慨する程度なので、見守っていよう。

 

休み時間にはいつものようにルイ−ズとケテヴァンと遊んだらしい。あやぴーが学校に来ないので二人とも心配していたそうだ。(いたずら小僧トフィックも、あやぴーが病気なのかと思っていたと言ったとか。)。仲良しグループではメンバーに入れ替わりがあったようで、オセアンがグループから外れ、替わりにサンドリ−ヌが加わったらしい。「ルイ−ズがたくさん髪の毛を切ったんだよ。でも可愛いの!」と教えてくれた。

 

南仏&和風ミックスの焼きうどんというお昼ご飯を食べさせた後、日本のババに電話。バカンスの様子を話していた模様。「飛行機に三つも乗って疲れちゃったよ。」とぼやいていたとか。確かに。。。(苦笑)

 

その後、あやぴーは先生にあげるのだと言って絵を描き始めた。黒いサインペンでアルファベットを大きめに書き、アルファベットの枠の中を一つ一つ異なる色で塗っていた。平仮名とカタカナも書く予定だったのだが、カタカナは書きたくないというので、私が単語を読み上げて、それを書くという風にして勉強した。ギリシャ、クレタ、オリーブ、トマト、そしてルフトハンザ。今回利用した航空会社である。旅の思い出に関する言葉を集めてみたのだが、あやぴーは「ルフトハンザってなによ。」と怪訝な顔をしていた。。。(笑)

 

午後一番でまた学校に連れて行く。ちょっと早めに着いてしまったので門が開くのを待っていると、ニラニーがやってきた。あやぴーが先生に渡す紙を一緒に見ながら、一緒に「アー、ベー、セー、デー」とアルファベットを順番に読み上げていた。ニラニーもずいぶんフランス語がうまくなったなぁと感心した。

 

夕方のお迎えでは、あちこちに懐かしい顔が見受けられ、あいさつのキスと近況報告の嵐だった。あやぴーが出てきたので、一応先生の今日の様子を聞いてみると、「大丈夫。全く問題ありませんでしたよ。」と言われたのでホッとした。途中までルイ−ズとルイ−ズのパパと一緒に帰った。ルイ−ズはすっかりショートヘアになっていたので驚いた。でも西洋人形のような可愛らしい顔がよく見えて良い感じ。あやぴーに、「ね、ルイ−ズみたいに髪の毛が短いのも可愛いでしょう?」と、あやぴーは「そうだね。」と素直に頷いていた。

 

教会の広場に寄ってみたものの、誰もいなかったので、そのまま家に帰ることにした。あやぴーが私と一緒に宿題をしたいというので、フランス語の宿題に付き合った。文字を書く練習は、一人で勝手に書いてくれるから楽なんだけど(ちなみに今日は「propre」と「trop」という文字を書いた)、教科書を読むのに付き合うのは思いのほか大変。一応ぺ―ジごとに規則があるので、それを踏まえながら文字をきちんと見れば読める、と理論的な大人は思うのだけど、子供の頭はそうはいかない。似ている言葉が多いせいか、「何でこんな簡単なところで?」という場所でひっかかり、そこでブロックしてしまって先に進めないのだ。いまさっき書く練習したばかりの単語「propre」が出てきても、知っている言葉だというのにすんなり読むことができない。「pro」と読んだ後、また同じ「pr」だというのに、これを「tr」だと勘違い。「tじゃないよ。」と指摘すると、考え込んでしまうあやぴー。その後他の単語を読んだ後、また「propre」が出てきたのだが、また同じように引っかかるのだった。ふぅ。。。

 

日本語の勉強をさせるのも大変だけど、フランス語の宿題の面倒を見るのもやっぱり大変なんだなぁとしみじみ思った。根気勝負という点では全く同じ。うちの場合、普段は栗が面倒みてくれるからいいけれど、パパも日本人だったり、両親ともに外国人という家は大変だろうなぁ、偉いなぁ、、とママ友達のことを思った。(ちなみに、教科書の破けたページはセロハンテープで補修されていた。相変わらずボロボロのままではあるが、無事一件落着。)

 

夕飯は、私が野菜の煮込みの鍋にあまり考えずにビートを入れてしまったため、濃いピンク色のスープができあがってしまった。ビートの濃いピンク色がスープの具全部に移ってしまった模様。じゃがいももにんじんもズッキーニも玉ねぎも、み〜んな深紅!スープも深紅!(涙)。あやぴーは一目見るなり、「なに、これ。気持ち悪い。」と言い放ったが、パパに諭されて一口食べてみたら、それほど味は悪くないと感じたらしく、出来る限りは食べてくれた。(結局パパに注意されて、残さず最後まで食べることになったのだが。)

 

夜の恒例となった神経衰弱で遊んだ後、歯みがき&トイレを済ませて寝室に連れて行ったところで、あやぴーがしくしく泣き出した。「あやちゃん、どうしてママと一緒に寝れないの?」と言う。帰省やバカンスの後はいつもこう。親と同じ部屋で寝ることに慣れると、一人で寝ることが寂しく感じられるのだろう。かわいそうになってしまうが、仕方がない。ドアを開けておくことと、廊下の電気を消さないことを約束し、寝室を後にした。

 

 

1111(泳ぐ)

 

今日は祭日。お天気が良かったので、近所のビーチまで歩いて行こうかということになった。あやぴーは日頃から声を大にして「歩くのは嫌い!」と言っているだが、体育会系の親を持ったのが運のつき。今日も21の多数決で負けて、ビーチまで歩かされるはめになった。最初はブーブー言っていたあやぴーだったが、散歩道には花がたくさん咲いていたり、緑の香りがしたり、食べれるかどうかはわからないけどキノコが生えていたりして、楽しんで歩いてくれたのでホッとした。2時間あっという間だった。

 

ビーチに座ってサンドイッチのランチ。いつも通っているパン屋さんであやぴー用にハムとトマトとチーズというシンプルなサンドイッチを作ってもらったので、普段よりよく食べていた。あやぴーは食事を済ませるとすぐに水着に着替え、持参したお砂場セットを出して遊び始めた。最初は一人で遊んでいたのだが、いつのまにか年の近そうな女の子がやってきて、一緒に遊んでいた。その子はファニーという名前で、水着ではなくパンツ一丁だったのだが、水の中に入るのを嫌がらず、むしろ喜んで中に入っていたので、普段は寒がってあまり泳がないあやぴーも、つられて水の中に入っているようだった。

 

いつのまにかファニーちゃんのご両親が消え、おばあちゃんが一人で残っていた。私はおばあちゃんとおしゃべりをし始めたのだが、とても素敵な方で話に花が咲いた。私がいつか行ってみたいと思っているLOT県(フランス南西部)で一年の半分を過ごしていること、冬でも海で時々泳いでいること、歩くのや自然の中にいるのが好きなことなど、興味のある部分が似ていて、私もこんな風なおばあちゃんになりたいと思うような方だった。また会えるといいな。

 

午後4時半過ぎにファニーちゃん達が帰るというので、私達もビーチを後にした。「帰りは電車でしょ?」と大喜びのあやぴーだったのだが、歩きだと知るとガックリ。行きの時より長い間ブーブー文句を言っていた。森の中で日が暮れ始め、暗い部分もあったので恐がっていたが、大通りに着くと安心し、最後までしっかり歩き通してくれた。(と言うよりも、肩車をせがむあやぴーに栗が最後まで負けなかった、というのが正解なのだが。。。笑)

 

夜はおじいちゃんの家でピザ。久しぶりに食べるピザにあやぴーは大喜び。「やっぱり、パピー(おじいちゃん)の家のピザはおいしいよねぇ!」とよく食べていた。

 

ここのところ、夜一人で寝るのを恐がるあやぴー。ベッドの下に何かいるというのだ。栗が雑誌かなんかで「そういう時は、間違ってもベッドの下を見てはいけない。「そんなものは存在しないんだよ。」と頭から否定すること。」と読んだらしく、我が家ではそのように説明している。それでも、涙を流して悲しむあやぴーを見るのはやっぱり可哀相で、栗か私のどちらかが、あやぴーが目を閉じるまでベッドの横で座るのが日課となりつつある。早く落ち着いてくれるといいんだけど。。。

 

 

1112(従姉妹と初対面)

 

アンティ−ブに住む栗の弟夫婦にランチにお呼ばれ。弟の奥さんアポちゃんが先月10日に女児を出産したのだが、私の仕事があったり、バカンスに出てたりと、赤ちゃんの顔を見に行く時間がなく、今日がようやくの初対面である。

 

花束を買っていくつもりが、ノロノロしているうちに家を出る時間が遅れてしまい、アンティ−ブに着いてから買おうということになったのだが、電車を降りたところであいにく雨が降り出してしまった。栗は「花なんかいいじゃん。」というが、そういうわけには行かない。どうしても花をあげたいのだ。旧市街の市場まで小走りしたのだが、素敵なブーケは見当らなかった。仕方ないのでアンティ−ブで育てられているというバラの花束を買うことにした。色はあやぴーが選んだ白と深紅のツートンカラーのもの。市場から小走りで弟夫婦の家を目指した。

 

階段を上って行くと、アポちゃんとトリスタンがお迎え。トリスタンはまた一段と大きくなったようだ。アポちゃんは帝王切開での出産だったにも関わらず、元気いっぱいだったのでホッとした。トリスタンの時は母乳が出ず、すぐにミルクに切り替えてしまったけど、今回は母乳がよく出ているとか。寝不足で疲れるけど幸せだと言っていた。

 

赤ちゃんの名前はORANE(オラン)という。プロヴァンス地方の古い名前で、マルセル・パニョ−ルの有名な映画「マリウス」を見ている時に思いついたそうだ。赤ちゃんは、オランの他に、ナイス(Nais、これもプロヴァンス地方の名前)、ジャンヌ、カミ−ユと、合計で4つの名前を持っている。フランスではおじいちゃんやおばあちゃんの名前を二番目以降の名前につける風習があるのだが、そういうわけではないらしい。「つけたい名前が多くて一つに決めるのが大変だったの。それに、もしオランが大きくなった時、自分の名前が気に入らなかったら、他の名前で呼んでもらえることもできるじゃない。だから他の名前もたくさんつけることにしたの。」とアポちゃんが教えてくれた。

 

ランチは仔牛肉のロースト。付け合せはジャガイモ、玉ねぎ、さやいんげんのソテーとバターライス。トリスタンもあやぴー同様、あまりお肉が好きじゃないそうなのだが、今日はよく食べていたそうだ。一方のあやぴーは、仔牛肉は2,3口しか口にせず、野菜とバターライスでおなかを満たしていた。デザートのガトー・ショコラはお代わりまで。全く。。。

 

オランは乳幼児湿疹が出ている上に、結膜炎で目薬をさしているのだそうで、なんともかわいそうな姿だったが、目をパッチリと開くとトリスタンそっくりで驚いた。そうアポちゃんに伝えると、「そうでしょう!私もオランを初めて見た時にそう思ったのよ。しかも、トリスタンのお下がりのパジャマを着ていたから、トリスタンじゃないかと混乱しそうになったくらい!」と笑っていた。深い青い色をした大きな目。髪の毛はトリスタンより少し色が濃くて、栗色をしている。オランの顔をよく見ているうちに、トリスタンに似ているとは言え、女の子らしい柔らかい顔だということがわかってきた。

 

アポちゃんが「抱っこしてみる?」と聞いてくれたので、喜んで頷いた。新生児を抱くのは久しぶりだったので最初は手間取ったが、慣れてくると向こうも安心したようで、大人しく揺らされていた。時々トリスタンがやってきて、オランのほっぺにチュッとキスをするのが可愛かった。こんなに小さくても自分の妹だってわかっているのかな。あやぴーの反応はと言えば、「お顔にブツブツがいっぱいできていて可哀相だねぇ。」としきりにオランを不憫がっていた。

 

トリスタンは午後のお昼寝もせず絶好調。あやぴーと時々おもちゃの取り合いをしながらも、仲良く一緒に遊んでいた。私も仲間に入るように手を引っ張られ、子供部屋に連れて行かれた。私の後は栗の弟がベビーシッターとなり、子供達の担当。オランは寝たり起きたり。大人同士もリビングのソファに座り、午後いっぱいおしゃべりを楽しんだ。久しぶりだったせいか、話すことがたくさんあり、あっという間に時間が経ってしまった。早くまたオランに会えますように。

 

 

1116(陶芸教室)

 

3週間ぶりの陶芸教室。朝はお休みだったパパに連れて行ってもらい、お昼に私が迎えに行った。発表会のための作品作りに励んでいるらしい。エプロンには土がたくさんついていて、熱心に作業をしていたことがうかがえた。

 

替えの服、靴を持ってこなかったことを悔やみながら、車に乗る。運動靴にも土がついていたからだ。と言うのも、今日は私の誕生日なので、グラースにある素敵なレストランでランチをすることになっていたのだ。車の中のBGMは、お約束のKlaus Nomi(クラウス・ノミ)。あやぴーが相変わらず気に入っているドイツ人アーティストである。(リンク先の画像を見たらびっくりされるかも。笑)

 

カンヌで高速を降りて、今度はグラース行きの半高速に乗った。半高速が終わり、レストランへの道を走っていると、「ここ覚えてる!」とあやぴーが言い始めた。段々と記憶力が出てきているんだなぁと思う。

 

レストランの敷地に入り、車を停めた。あやぴーは「お花あるかな。」と楽しみにしていたが、あいにく秋。初夏に来た時ほどはバラが咲いていなかった。しかし、池には相変わらず金魚がいたので喜んでいた。料理が出てくるまではお絵かきをして過ごす。しばらくするとアミューズ・ブッシュがやってきた。

 

あやぴーは食に関してものすごく保守的なので、アミューズの中でも変わったものは拒否。アスパラガスのポタージュに、揚げ餃子のようなものだけ食べていた。その後のお料理は、「今日はお肉が食べたい」という本人のリクエストんいより、仔牛肉と野菜とご飯がワンプレートになって出てきた。普段はあまりお肉を食べないあやぴーなのだが、ここの仔牛肉はさすがにおいしかったらしく、よく食べていた。野菜はアーティ−チョークとミニトマトのローストを残して完食。ご飯は固めのリゾットだったので、一口食べただけで後は口をつけなかった。パンを良く食べていたからいいけれど。。。

 

食事が終わると退屈したようで、外に行きたいと言い始めた。室内でぐずぐずされるよりは良いかと思い、遠くに行かない事を約束させて、栗が外のテラスに連れて行った。しばらくするとあやぴーが見えなくなったので栗が焦ってまた外に出かけた。あやぴーは私達の死角に入ったところに座り、おとなしく絵を描いているところだったとか。「自分で言うのもなんだけど、あやぴーっていい子だよね。」と栗が言った。私も頷いた。

 

トイレ好きのあやぴーはこの店の広々としたトイレが大好き。二回も連れて行くはめになり、その都度、洗面台でゆっくり過ごしていた。ポンプに入った液状石鹸を手につけてしっかり洗い、用意されたミニタオルで手をふいて、タオルをカゴの中に入れる。この行為も楽しみの一つらしい。

 

いつのまにかお客が去り始め、最後は私たちともう一組の中年のご夫婦だけになった。常連客であるらしく、給仕長と親しく話していた。シェフの料理をほめていた言葉が聞こえてきたので、私が頷くと、マダムが見ていたらしく、「あちらのお嬢さんも同じ意見みたいよ。」と言ったので、私は焦った。「すみません。お話を聞いていたわけではないんですが、たまたまシェフのお料理についての言葉が耳に入ったものですから。」と言うと、ご主人がくるりと振り返り、「待ってました!」と言わんばかりに話し始めた。彼自身とシェフのジャック・シボワ氏との出会い(シェフの修業時代からの知り合いだそう。)、シェフの料理の特徴や、高級レストランを経営することについてなど、色々な話をしてくれた。その方にとっては、ジャック・シボワ氏は世界で5つの指に入るシェフで、時代が流れる中、その地位を守り続けることがどれだけ大変かということを教えてくれた。

 

「そろそろ行かなくちゃ。」と彼が席を立ち、最後に「それにしても、おたくのお嬢さんは可愛いいね。躾も良いし、将来パパを悩ませるんじゃないかな。」と笑った。奥様も「本当に愛らしいお嬢さんで、見ていて微笑ましかったわ。」と言ってくださった。栗は彼らの誉め言葉を受け、「将来の話はしないでください。」と笑っていたが、おそらく本心に違いない。。。(笑)

 

夕方、家に帰ってきてから、あやぴーが私のお誕生日プレゼントとして、素敵な絵と共に手紙を渡してくれた。どうもありがとう。

 

 

まま

 

ままはすきなんだけど

ままはいないと あやちゃんはしんぱいするから

ままはいっしょにいてね

 

おわり

 

 

 

1118(模様替え)

 

バカンスから帰ってきてからというもの、あやぴーが夜中に何度か起きる日が続いている。あやぴーの寝室のドアを開け、廊下のあかりが見えるようにしているのだが、「ベッドの下に何かいる。」とか、「ガスのヒーターから音がする。」とか、毎回違う理由で夜中に泣き出すのだ。

 

もしかしたら学校で何かあるんじゃないかと思い、本人に聞いてみると、「トフィックが意地悪をする。」と言う。教科書を破いた、あのトフィックである。

 

お昼に迎えに行った時、思い切って先生に話してみた。すると、先生は、「あやぴーがいじめられているとか、悩んでいるということはないと思います。確かにトフィックは困り者でしたが、それは新学期のことで、最近はずいぶんおとなしくなったんですよ。」と言った。私も年長組の時のトフィックを見ていて、いたずらをするはあっても、意地の悪い子ではないと思っていたので、先生にそう話した。先生は頷いた。

 

先生は本人と直接話したいと言って、あやぴーに近づいた。優しい口調で先生が質問すると、あやぴーは休み時間にトフィックが意地悪するので困っていると言った。「意地悪ってどんなこと?」と先生が聞くと、あやぴーは「足を踏むの。」と答えた。私はそれを聞いていて、「そんなことかい!」とずっこけそうになったが、大したことじゃないことに安心した。先生は、あやぴーに「休み時間にトフィックが意地悪したら、どうするかわかるよね?」と聞いた。あやぴーは、「はい、わかります。先生に報告すること。」と即座に答えた。先生は、「そう、先生に報告する。僕がいなかったら違う先生に言うんだよ。それと、女の子同士で固まって、トフィックをブロックすればいい。」と笑った。「来週の火曜日のクラスでこのことを話そう。みんなの問題だからね。」とあやぴーに言っていた。どうやら、毎週火曜日に「学級会議」のようなことをしているらしい。

 

先生の答えと迅速な対応に感謝をし、家に帰ってきた。職場の栗に電話をして、ことの次第を報告した。栗も心配していたから。。。

 

昨日の残りの餃子をお昼ご飯に食べ、午後また学校へ送りにいった。夕方に迎えに行った時も、特に変わった様子はなく、いつものようにルイ−ズと一緒に途中まで帰った。教会の広場でみんなを待っていたのだが、誰も来ないので、また坂道を降りて学校に戻る。遠くに幼稚園組が見えたので、そちらに走っていく。みんな今日は各々用事があって、教会には寄らないとか。しばらく立ち話をした後、各々帰途についた。

 

あやぴーが眠れないのは、バカンス明けのせいもあるとにらんでいる。バカンス中は私たちと同じ部屋で寝ていたのに、家に帰ってきたら一人で寝ないといけないからだ。だけど、あやぴーのベッドがヒーターに近いせいで眠れないということも考えられる。暑くて寝苦しいかもしれないからだ。

 

ベッドの位置を変えてみようと栗と話していたので、家に帰ってから、私一人で模様替えしてみることにした。あやぴーに聞くと大賛成だと言うので早速スタート。無事ベッドを移動できたので、その他の家具の位置も、あやぴーの希望を聞きながら変えることになった。なんだか前より部屋がすっきりとして見える。帰宅した栗も喜んでくれたのでよかった。

 

今夜はおじいちゃんの家に行き、みんなでピザ・ディナー。あやぴーは大好きなピザを食べ、食後にアイスをもらい、子供用チャンネルでアニメを見て、大喜びだった。あやぴーはおじいちゃんの家から帰ってくると、歯を磨いて速攻で寝室に行った。そして、そのままぐっすり眠り、朝まで起きることはなかった。翌朝のあやぴーはすっきりした顔をしていたので、栗も私もうれしかった。そして、寝不足で疲れていたのは私達だけでなく、あやぴーも同じだということがよくわかった。

 

 

1123(陶芸教室お休み)

 

親子そろって風邪気味だったので陶芸教室はお休みした。と言っても、寝込んでいた訳でもないので、お昼ご飯を食べた後、近所のスーパーにお買い物に出かけた。あやぴーもお小遣い持参。キティちゃんのお財布を誇らしげに肩から斜めがけにしていたのだが、買おうとするものが大きな人形セットだったり、クリスマスツリーを飾るビラビラしたものだったりと、「え〜、そんなの買うの?」というものばかりで、結局何も買わずにスーパーを出ることになった。

 

でも、どうしてもお小遣いが使いたかったあやぴー。私が雑貨類を購入するのに小銭が足りなかった分をカンパしてくれることになった。お釣りはあやぴーに渡してもらったら、大喜び。本人にとっては1ユーロ硬貨が「1枚」のところ、お釣りの48セントは20セント硬貨が「2枚」に、5セントが「1枚」、2セントが「1枚」に1セントが「1枚」。合計5枚も硬貨がもらえたので、得した気分になっているらしかった。子供ってかわいい。(笑)

 

午後は二人で温かいココアを飲みながら、ボードゲームをしたり、トランプをしたりして、静かに楽しく過ごした。学校がある日は時間に追われ、あやぴーとゆっくり向き合うのは日本語の勉強の時だけ。こういう午後も悪くないと思った。

 

 

1130(陶芸教室&中華ランチ)

 

10時を過ぎてもベッドに入ってテレビを見ているあやぴー。「陶芸教室だから準備をして。」と言うと、「行きたくない。」という返事。でも、どう見ても具合の悪そうな顔をしていないので、「さぼりはダメだよ。早く着替えて。」と命令すると、「洋服を持ってきて。」だの、「一人じゃ着れない。」だの、手がかかる、手がかかる。甘えっ子!おまけに、さあ出発と言う時になって、「トイレ!」と叫びだす始末。「早く行ってきなさい。」と言うと、「ママと一緒じゃなきゃ嫌だ。恐い。」と涙目。切れそうになるのを抑え、急いでトイレに連れて行き、あわてて家を出て、陶芸教室までの道を急いだ。途中で開始時間になってしまったので、そこからは猛ダッシュ。あやぴーも自分がぐずぐずしていたせいで遅れているのがわかっているのか、文句一つ言わずにちゃんとついてきた。ようやく教室に着くと、まだ始まったばかりのようだった。ぎりぎりセーフ。先生のミッシェルにあいさつをして、私はあやぴーを置いて教室を出た。

 

風邪を引いている私は、家に帰ってまた戻ってくる体力がなく、かといって歩き回る元気もなかったので、近くの図書館で雑誌を読みながらのんびり過ごし、教室が終わる頃にあやぴーを迎えに行った。お昼ご飯は家でと思っていたら、あやぴーが「ママ、今日はシノワ(中華)のお店でご飯食べたいな。前にエリックとカティとご飯を食べたところ。」などと言い始めた。普段なら「今日は家で食べるの!」と押し切るところなんだけど、「中華でスープ麺を食べるのも悪くないな。体が温まるし。」と思い直し、あやぴーの言うように中華レストランに行くことにした。途中で公園を通ったので15分ほど立ち寄った後、レストランに向かった。

 

ここはワンプレートランチが安いので人気があり、今日も結構混んでいた。あやぴーにはチャーハン、私は鴨そば、そして二人で生春巻きをシェアすることにした。あやぴーは最近生春巻きが食べれるようになったので。飲み物は500mlBADOIT(炭酸入りミネラル・ウォーター)。鴨そばは汁が甘くて、ほっくりする味。生春巻きも冷凍ものではなくて、ちゃんと手作りの味がしたけれど、これだけで20ユーロ。2600円くらいかな。日本でラーメン屋に行って、ラーメン・ライスと餃子を頼んだら、もっとおいしくて安いのに、、、と思いながらお店を後にした。(具合の悪いと、途端に日本が恋しくなる。涙)

 

帰り道にまた別の公園があり、あやぴーが寄りたがったのだが、「ママは具合が悪いから家に帰りたい。」と言うと、あやぴーが「チェッ。」と言って、ブツブツ文句を言っているのが聞こえた。子供の言うことだとは言え、ちょっとむかついた。家に帰ってからも、「あそぼ、あそぼ、あそぼ〜!!!」とひつこくせまられ、具合が悪いのを無理して遊びに付き合い、その後はクッキー作り。もちろん、あやぴーは型抜きオンリーで、下準備と片付けは私の役割。夕方に差しかかる頃には、私はぐったり疲れ果ててしまった。そして、こういう日に限って、夫の帰りが遅い!

 

もうダメだと思って、寝室に行き、あやぴーと一緒にテレビを見ることにしたのだが、あやぴーの好きな子供用のアニメではなく「スターアカデミー」というオーディション番組だったので、「これ、つまんない。お風呂入ろ。お風呂。お風呂。」と5分おきに言われ、「スターアカデミー」が終わって、ニュースの時間になっても「お風呂。お風呂。」という叫び声は続いた。

 

ようやくお風呂。私は具合が悪いので「温泉の素」を使いたかったのだが、「今日は泡風呂!」とあやぴーが決め、勝手にバブルバス剤を入れてしまったので、泡風呂になってしまった。むむむ(怒)。

 

栗の帰りが遅いので、夕飯も二人だったのだが、険悪なムード(というか私の鬱積した怒り)は収まらず、しーんとした夕飯。食後に本を音読してもらったのだが、普段なら1ページか2ページで「あとはママが読んでよぉ!」と甘えてくるあやぴーも、今日は最後まで文句を言わずに一人で読みきった。察するところがあったらしい。(笑)

 

歯を磨かせて、あやぴーをベッドに寝かせるところで栗登場。あやぴーが寝てから、今日一日がどんなに大変だったかを栗に語った。そうしたら、栗は私にねぎらいの言葉をかけるどころか、「君は自分を抑えて、あやぴーの言う事を聞きすぎるんだよ。だから最後には爆発する。僕なんか、「今、本を読んでいるから静かにしてくれ。」ってはっきり言うよ。それに、公園に行かずに通り過ぎたら、子供が文句を言うのは当り前のこと。「ママが具合が悪いと言うのに優しさが足りない。」とか、そういうことは、いくらなんでもまだわからない年じゃないかなぁ。」と言うのだった。悪いのは私らしい。。。(怒)

 

私は、「この家には私のことを理解してくれる人は誰一人もいない。家族が具合の悪い時には私が世話をするけれど、私が具合の悪い時には誰が私の世話をしてくれるって言うのだろう。」と一瞬崩れ落ちそうになったのだが、栗から言われたことをよく考えてみたら、確かに当たっている部分もある。私はあやぴーを仲間のように扱うことが多いが、あやぴーはまだまだ子供なのだ。そのことを忘れてはいけないかも。。。

 

小学校に入ってからは何も問題がなかったが、体の成長に反して、最近幼児がえりをしているようなところがある。前より手がかかることにイライラすることが多い。だけど、子育てはいつもいつもうまく行く訳ではない。時には後戻りすることもあるし、時には目を見張る成長もある。親も同じ。頑張れる時もあるし、頑張れない時もある。「来週の水曜日はお休みを取るから、僕があやぴーの面倒を一日見てあげるよ。」と栗が言ってくれた。なんだかんだ言っても優しい栗に感謝した。

 

 

122(母、反省する)

 

一悶着あった水曜日を終え、木曜日、金曜日と普通にすごしていたのだが、金曜日の夜にあやぴーが「J’ai mal au foie.(=肝臓が痛い。)」と言い始めた。栗があやぴーにどこが痛いのか聞くと、左側をさすので、「そこは肝臓じゃない。脾臓だよ。」と栗が答えた。私はあやぴーがフランス語で「肝臓」という言葉を知っていることに驚いた。日本語ではまだ知らないはずだ。そう栗にそう言うと、「君が興味のない分野だからだよ。」と笑われた。確かにそうかもしれないけど、「肝臓」について子供と話す機会なんて普通ないんじゃないかなぁ。。。

 

夜ご飯を食べ終えると、あやぴーは「J’ai encore mal au ventre.(=まだお腹が痛い。)」と言って、ソファに横になった。私もご飯を食べ終えていたので、ソファーに行き、あやぴーを抱っこして、お腹をさすってあげた。そうしながら、あやぴーが生まれた時のことを思い出した。まだ小さかったあやぴー。ずいぶん大きくなったけど、目をつぶっている顔は赤ちゃんの時のまま。ふと涙が頬をつたった。昔のことを思い出したのだ。あやぴーのお世話に明け暮れる日々は、大変なことも多かったが、「生まれてきてくれてありがとう。」と、あやぴーがそこにいるだけで喜びを感じていた。それが、あやぴーが少しずつ自分のことができるようになってくると、大切なことを忘れるようになってしまった。

 

あやぴーのお腹をさすっていると、あやぴーが「ママ、あやちゃんが痛いのはここなの。」と言って、指をさした。そこは腰の部分の骨だった。「どこかにぶつけた?」と聞くと、「ううん、ぶつけてない。」と言う。私の頭の中には即座に骨の重要な病気のことが浮かび、涙があふれ出てきた。もしあやぴーを失うことがあったら、私は生きるのに耐えられないだろうと思った。だけど、世の中には最愛の子供を早くに亡くしてしまう人がたくさんいる。病気やケガに苦しむ子供の世話をしている人もたくさんいる。あやぴーは元気に生きているのだ。他に何を望むと言うのだろう。私は何と細かいことに今まで不満を言っていたのだろう。そこにいてくれるのが当り前に思える存在、だけどその存在は何かの拍子にくずれてしまうこともあるのだ。。。

 

私は栗にティッシュをもらって涙を拭き、鼻をかんだ。(恥ずかしいので「目が痛い。」とごまかした。)。そして一呼吸おいてから、あやぴーを抱きしめた。ごめんね。。。

 

あやぴーがちらちらソファの上部を見始めたので、そちらに目をやると、絵本があった。「これ、読んであげようか?」、私がそう言うと、あやぴーは大喜びで頷いた。それは水曜日にあやぴーが音読した本だった。本を開くと、あやぴーが文字を指さし、少しずつなぞっていった。私はあやぴーが文字をなぞるリズムで本を読んでいった。水曜日の時は、文字を指すのは私で、音読するのはあやぴーだった。今日はその逆。一生懸命読んだ。強弱をつけて、リズムをつけて、あやぴーが楽しんでくれるように読んだ。あやぴーは笑い、驚き、最後に口をとがらせた。もっと読んでほしいと言わんばかりに。

 

いつもの夜が温かく感じられる。家族がありがたく感じられる。全ては自分の心の持ち方次第で変わるものなのだ。最近心の中でもやもやしていた何かが、ふっと消え去ったような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2003

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2004

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