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あやぴーの成長日記
2002年11月(3歳3ヶ月)

(長年お世話になったプラスチックのコップ)
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11月2日(よしのちゃんと) 11月4日(信号) 11月8日(よしとあかいパパ) 11月14日(かみあわない会話) 11月19日(初めての花火) 11月25日(グラス・デビュー) 11月26日(先生病欠) 11月28日(フランソワとの木曜日) 11月29日(代理の先生最終日) 11月30日(ハードな夜) |
11月2日(よしのちゃんと)
お昼によしのちゃんの家に家族で招待された。私はすがちゃんが出産した時に病院でご主人にも会ったが、旦那同士が会うのは実に春以来ということがわかった。時間が経つのは早い。赤ちゃんのりょうた君も、もう1ヵ月半。だいぶ大きくなったようだ。顔の雰囲気が、やっぱりものすごくよしのちゃんに似ている。目は透き通るようなブルー。「僕に似てきれいな目でしょ。」とすがちゃんのご主人が笑った。なるほど、彼は青い目なんだ。りょうた君はかわいいだけでなく、良い子でもあり、すでに夜丸々寝てくれるのだとか。言われてみれば、おっとりとおとなしい感じ。「思ってたより全然らくだよ〜。」とすがちゃんも元気いっぱいだった。
食前酒を飲んでいると、子供達がポテトチップをすごい勢いで食べるため、前菜をスタートさせることになった。今日のシェフはご主人のエルベ。お料理が大好きなのだとか。ニース料理の代表格ピッサラディエール(玉ねぎのピザ)を作ってくれた。おいしい!お庭のオリーブで作ったオリーブ油を使用。乗っかっている黒オリーブも、もちろんお庭のもの。ぜいたく。大人はみんなお代わりをして、大皿1枚分があっという間になくなった。子供達もすごい勢いで食べていた。メインはムーサカというなすと仔羊のひき肉のグラタン。ギリシャ料理だが、フランスでもとても人気がある一品。それにしても、エルベはオーブン料理ができるなんてすごい。「久々に作ったからおいしいかどうかわからないけど。」と謙遜していたが、めちゃくちゃおいしかった。あやぴーもバクバク。食後はにんにくを入れたドレッシングのグリーンサラダとチーズ。栗はにんにくが大好きなので感動。子供達も少しグリーンサラダを食べた。食後の後は私が持参したふらうさんレシピのりんごのケーキ。今年初めて作ったので自信がなかったが、好評でうれしかった。コーヒーを飲みながらまったりとおしゃべり。
あやぴーとよしのちゃんは時々けんかをしたり、仲良くしたりを繰り返しながらも、一緒に楽しんでいるようだった。C&Aで買った柄違いのパンツを偶然にも一緒にはいていて、髪の毛を二つに結んでいるのも同じ。そんな二人が日本語でキャーキャーお話しているのを見て、ほほえましくなった。二人とも、何かというとりょうた君が寝ている赤ちゃんかごの中をのぞき込んでいた。赤ちゃんがかわいくてしようがないのだろう。
すがちゃんと近況報告をしたり、赤ちゃんのこと、幼稚園のことなどを話したり。夫同士も同じ職業の上、話が合うようで二人でしゃべっていた。もちろん四人でしゃべることも多かった。楽しい時間はあっという間に過ぎる。もう午後4時前。よしのちゃんもあやぴーもいい加減お昼寝をしないといけないので、すがちゃんの家を後にした。今度は是非我が家にいらしてね!
11月4日(信号)
栗があやぴーに信号の話をしてから何日かがたった。今では横断歩道を渡るたびに「Monsieur vert! (ムッシュー・ヴェール=緑のおじさん)」と声に出すあやぴー。ところが、やっかいなことになった。フランスでは赤信号でも車がいない時はみんな堂々と横断歩道を渡るのだ。周りの人につられて私もベビーカーを押しながら赤信号の最中に道路を横断すると、あやぴーが怒り出した。「ママ!みどりじゃないよ!」・・・はっ(汗)。「ママ間違えちゃった。赤でわたっちゃだめなんだよね。」と言い訳をすると、「そうなの。赤はダメなの。みどりのおじさんだよ。」とあやぴーに叱られた。その後何故か「ママにちゅーやりたい!」とほっぺにキス。和解の意味なのだろうか。謝らなければいけないのは私の方なんだけど(汗)。。。それから、「信号が青になってから渡ろうね。」とあやぴーに言うと、「青じゃない!緑だよ。」と言い返されてしまった。「信号は青信号って言うの。」と言っても「青じゃないよ。」と聞く耳を持たない。そういえば、栗も同じだった。「何で緑なのに青信号と言うんだ?」とひつこく聞いてきたっけ。。。これからは、あやぴーのために、赤信号の時はいくら車が全然いなくても横断歩道は渡らないようにしようと栗と話した。
11月8日(よしとあかいパパ)
幼稚園でクラス写真を撮る日だったので、ロンドンのNEXTで買ったかわいい長袖Tシャツとチェックのスカートを着せて、髪の毛を二つに結んで登園させた。迎えに行った時、先生に「大丈夫でしたか?」と聞くと、「アラームがなったので恐くて泣いちゃったんですよー。」との答え。写真撮影のことを聞いたんだけどな(汗)・・。しかも、アラームがなって泣いたのは昨日のことで、私もその場にいたんだけど。。。相変わらず妙にあわてているトリノ先生だった。
今日も帰り道に素敵なママとすれ違った。その人は中近東系の女性で、スタイルがよい上にエキゾチックな顔立ちをしている。ロングヘアにはかるくウエーブがかかっていてフェミニンな感じ。いつもおしゃれして颯爽と歩いている。男の子と女の子を迎えに行ってから、あやぴーの幼稚園に一番下の子を迎えに行く模様。子供がいるようにすら見えないが、三人の子持ちらしい。初めてすれ違った時にその美しさにはっとして、以来、毎日すれ違うから、彼女に見られても恥ずかしくない格好をして迎えに行くことにしている。子供と一緒の毎日ではおしゃれ心も消えてしまいがちだけど、彼女のおかげで支度をするのが楽しくなった。
お昼ご飯はベーコンとにんじんと玉ねぎ入りのオムレツ、トマトときゅうりとかぶの中華風サラダ、パン、チョコレートムース。生のかぶもがんがん食べてくれるのに驚く。。。
あやぴーが最近やけに「よし」「よし」と言う。お友達のよしのちゃんが恋しいのかと思っていたら、実は違っていた。「よし」というのは、「aussi」というフランス語だったのだ。「〜も」という意味である。それに気が付いてから、あやぴーのフランス語に耳をかたむけると、確かに「モア・ヨシ(Moi, aussi.=私も)」、「パパ・ヨシ(Papa, aussi.=パパも)」とちゃんと使用しているようだった。栗は不思議に思っていなかったようで、やはり私があやぴーのつたない日本語が理解できるように、栗もあやぴーのフランス語がちゃんとわかるのだと思った。
もう一つ「あかいパパ」の謎もついでに解けた。これは「Avec Papa」、「パパと一緒」ということだったのだ。「Avec(アヴェック)」が「あかい」に聞こえるのは私の耳が悪いのかもしれないが、応用バージョンで「あかいママ」というのもある。栗もふざけて「あかいパパ?(Avec Papa ?=パパと一緒にする?)」とあやぴー発音をして問いかけると、「ウィ〜!あかいパパ!(Oui, avec
Papa !=うん、パパと一緒!)」とちゃんと答えている。いつになったらちゃんと発音するようになるのか見ものである。。。
11月14日(かみあわない会話)
テーブルの上で絵を描くあやぴーとPCに向かう私。あやぴーが話しかけてきた。「かんでんちのうた、何か知ってる?」・・・変な質問だと思いつつも、「かんでんちの歌は知らないなぁ。何なの?」とたずねてみた。すると、「うめぼし!」という答えが返ってきた。。。その後、「みどりのパンツはパスタごはんと一緒じゃない ?」と聞かれたのだが、その問いに答えることはできなかった。。。
11月19日(初めての花火)
夜7時頃、パーンパーンという音が聞こえた。ベランダに出てみると花火!そういえば地元の新聞に今週の夜に港で花火があると書いてあったっけ。あやぴーがまだお風呂に入っていない様子だったので、「あやぴー、ちょっと上においで。」とあわてて声をかけた。「ママ、な〜に〜?」と怪訝な顔で上の階にあがってきたあやぴーに急いでコートを着せ、ベランダに出た。花火はまだ続いている。私も風邪をひかないようにとフリースの上着をはおった。「これ、花火っていうんだよ。きれいでしょ?」と教えてあげると、「うん、きれいだねー。」とあやぴーはじっと見てからベランダで猿踊りを始めた。赤い花火になると「ちょっとこわいよ。」とコメント。ニースの花火は開始時間が大体午後10時とか遅い時間なので、今まで一度も花火を見たことがなかったあやぴー。後から栗もやってきて三人で花火鑑賞をしたが、その頃にはあやぴーは花火には飽きて、ひたすら踊るばかりだった。
11月25日(グラス・デビュー)
あやぴーは哺乳瓶を使ったことがない。ずっと母乳だけで育て、離乳食を始めたのは5ヵ月半。水を飲むのに、両側にとってがついていて、ふたからちょろっと中の水分が吸い取れる赤ちゃん用マグカップを最初から使用していた。その後、ちょろちょろとしか飲めないことに不満を抱いたあやぴーのためにマグカップは卒業させ、プラスチックの小さなカップを使い始めた。クライアントからもらったものを大切にとっておいたもの。プラスチックなので冷たいもの専用にして、ココアやハーブティーなど温かいものを飲む時は小さ目のエスプレッソ用デミタスを使う。もちろん、壊されても全然惜しくない安物のデミタスだ。
レストランに行く時はいつも必ず小さなフォークとプラスチックのコップを持参していたが、段々とあやぴーはグラスで水を飲みたがるようになってきた。最初はそんな願いを却下してプラスチックのカップに水を注いでいたが、そろそろやらせてみようかと思うようになった。水が入ったグラスを手にしっかりと持ち、おいしそうに水を飲むあやぴー。最近は生意気にもガス入りのミネラル・ウォーターがお気に入りで、日本語では「からい水」、フランス語では「l’eau qui pique(ロー・キ・ピック=突き刺す水)」と注文してくる。結局その日は全くそそうをせずに無事食事が終了した。以来、レストランにプラスチックのカップを持っていくのは止めることにした。持っていってもグラスで飲みたがるし、実際にちゃんと飲めるのだから。
2,3日前のこと。夕飯の前にテーブルを見て、「ママ、あやちゃんもママと同じグラスで飲みたい。」と、あやぴーが言った。そうか、そうだよね。外ではグラスで水を飲んでいるんだもの。家でもできるよね。私はテーブルに置いてあったプラスチックのカップを取り上げ、代わりに小さなグラスを置いた。これからはこのグラスでお水やジュースを飲んでもらおう。出番がなくなったプラスチックのカップを手にとってよく見ると、あちこち色がはげていて、そろそろ捨てる時期が来たことを感じた。
11月26日(先生病欠)
今朝あやぴーを幼稚園に連れて行く途中に、パキスタン人のニラニ−がお母さんと幼稚園から出て行くところに出会った。嫌な予感がしつつも中に入ると、園長先生から、「今日はあやぴーのクラスの担任が病気でお休みなんです。おかあさんが働いていない家の子は家に連れ帰ってもらってるんですけど、ご協力願えますか。」と聞かれた。困った。陶芸教室に連れて行くのは大変だし、かといって、休むのは嫌。園長先生におそるおそる「実は陶芸教室が午前中だけあるんです。子供を連れて行く場所ではないし、かと言って、お休みすれば払っている月謝代を損してしまいます。自分勝手で申し訳ないんですけど、預かっていただけませんでしょうか。」と言ってみた。すると、先生は頷いて、「いいですよ。では午前中だけということで、11時半に迎えに来てくださいね。」と了承してくださった。感謝。いつものクラスではなく、園長先生が担任しているクラスに入るように指示を受けた。
コートを脱がせていると、あやぴーのクラスのお手伝い係であるミッシェルおばさんがいた。「今日はこっちに入ってね。」と声をかけてくれたのだが、あやぴーは嫌がって入らない。先に来ていた同じクラスの女の子達があやぴーに気づき、「あや!こっちにおいで!」「一緒にブロックしよう!」と誘ってくれても、「ママも一緒にいて!」と私の手を離さない。仕方がないので一緒に教室に入り、あやぴーを椅子に座らせ、しばらく私もブロック遊びをするはめになった。その間、園長先生のクラスの子供達に「マダム!どうして、この子達は僕達の教室にいるんですか?」と聞かれて答えたり、「見て見て!私のブロック、うまいでしょ?」と自慢する子供を誉めてあげたり、結構忙しかった。あやぴーがようやく落ち着いてきたので、ミッシェルおばさんによろしく頼み、幼稚園を後にした。
陶芸教室では、いつも11時半のお迎えに間に合うように必ず遅くとも11時15分には教室を出るようにしているのだが、こういう日に限ってギリギリまでやることがあってなかなか帰れない。11時20分に「間に合わないかも!」と焦りながら競歩状態で幼稚園に向かった。幼稚園から出てくる親子とどんどんすれ違う。急がなきゃと思いつつも雨で思うように歩けない。靴ずれしている足の痛みを考えないようにしながら、最後は走って幼稚園に到着した。中に入ると電気が消えていて、園長先生があやぴーを抱っこしているところだった。靴からビニール長靴に替えてくれていた。最後の一人にさせてしまった模様で、あやぴーは泣いていた。。。
「最初は楽しく遊んでいたんだけど、途中から代理の先生が来たんですよ。そうしたら人見知りしたのか泣いちゃってね。今日はその後もずっと泣いていました。」と園長先生から報告を受けた。「担任の先生は今週いっぱいお休みなので、その間はずっと代理の先生なんです。もし何だったらお休みさせても構わないから、考えておいてくださいね。お休みはせずに普段どおり通うということだったら、今週は代理の先生だということをよく話してあげて下さい。」と言われた。よりによって、あやぴーが辛い思いをしている日に迎えに来るのが遅くなってしまうなんて、、、と、あやぴーに謝りたい気持ちでいっぱいだった。「ママ、おててつないで。」とあやぴーは私の手を握り、帰り道もずっと泣いていた。そして、「先生、どうして今日いなかったの?」と何度も私にきいてきた。あやぴーは代理の先生と合わなくて泣いていたのではなくて、自分の先生がいなかったのが悲しかったのだろう。。。
栗に今朝携帯電話から事情を説明しておいたので、お昼に心配して職場から電話をかけてきてくれた。一方のあやぴーは、家に着くとだいぶ落ち着いて、ご飯もしっかり食べたし、レゴやお絵かきをして普段どおりに過ごした。それでも、ふと思い出したかのように何度も「どうして先生はいなかったの?」と私に聞いてきた。そのたびに、「先生は病気だから家でお休みしているの。今週は違う先生だからね。」と諭すように心がけた。夕方家に帰ってきた栗ともそんな話をフランス語でしていたようだった。
11月28日(フランソワとの木曜日)
今朝も代理の先生。30代後半と思われる男性だ。あやぴーのことが気になったのでお迎えに行った時、「今日はどうでしたか?」と聞いたら、一言「わかりません。」と言われた。あ然。確かにクラスには30人近くの子供がいるし、火曜日の午前中と今日の午前中の2日では子供のことはわからないだろうけど、泣いたか、泣いてなかったかくらいは言えるんじゃないのかしら。。。ムッと来そうになったけど、明日一日で終わりだからと思って何も言わなかった。元々栗も私も学校に多くを望んでいないので落胆することもない。今年いっぱいは午後には幼稚園に通わせず、午前中だけにしようという意志を更に固くした私だった。
今日はフランソワと遊ぶ日。お昼ご飯を食べ終えて、まだ午後1時前だったが早めにお昼寝をさせた。あやぴーが起きたのは3時半。急いで支度をし、おやつを持って、フランソワが待っているポカテラおばあさんの家に向かった。最初は恥ずかしがって私のそばを離れなかったあやぴーだったが、徐々に慣れてきてフランソワと追いかけごっこをして遊び始めた。ポカテラおばあさんが、グレッサンという細くて固い棒みたいなパンとチョコレートをおやつに出してくれた。飲み物はシュウエップスという炭酸飲料。いつもごちそうになってばかりいるので、昨日ギャラリー・ラファイエットで買ったチョコレートをポカテラおばあさんにあげた。おばあさんの好きなブラックチョコレートが何種類か入ったWEISSとうメーカーのもの。「せっかくだから一緒に食べましょうよ。」と言われたので、子供達も待ってましたとばかりにつまみだした。なかなかおいしい。あやぴーは「もう1個!」とお代わりをねだったが、その前にもチョコレートを食べていたので却下した。しばらくすると、フランソワのおばあちゃんが登場した。私のママ友ナタリーのお母さん、イヴェット。南仏生まれパリ育ちのイヴェットはナタリーにそっくりのおしゃれな女性で、落ち着いた話し方なのに気さくでチャーミングな人。いつものごとく、子供に注意をしながら、おしゃべりに花を咲かせた。そこにポカテラおばあさんと同じアパートに住んでいる若い教師のエリーズもやってきた。ポカテラおばあさんはご主人に先立たれて一人暮らしをしている。子供もいない。しかし、いつも誰かしら家に遊びに来ているし、電話も絶えない。一度知り合いになったらまるで自分の家族のように優しく包んでくれるおばあさんなので、私も自分のおばあちゃんのように感じているところがある。他の人もみんなそう思っているのだろう。
フランソワ達がそろそろ帰るというので、私達もおいとますることにした。家に戻る前に、パロラおばあさんの家に寄ってあいさつをすることにした。お昼に写真の焼き増しをもらったのだが、あやぴーがぐずっていたのでろくにお礼が言えなかったのだ。近況などを報告しているうちにすっかり遅くなってしまった。家に帰ると、栗はとっくのとうに帰宅していた。
11月29日(代理の先生最終日)
今日は珍しくあやぴーが家を出る前に「幼稚園に行きたくない。」とぐずった。栗と私は目を見合わせて思わずため息。でも「行きたくないから」と言う理由で幼稚園を休ませるわけには行かないので、栗がいつも通りあやぴーを幼稚園に送っていった。
栗が戻ってくるのをやきもきしながら待っていると、外の門が開く音がした。急いでドアを開ける。今日も昨日と同じく、あやぴーは教室に入る前から泣き出してぐずぐずしていたらしい。アシスタントのミッシェルおばさんに様子を聞くと、あやぴーは他の子に比べて繊細だからしようがないと思うと言われたとか。一日中泣いているわけではないから安心するようにも言われたらしい。代理の先生とも話したところ、栗はその先生がものすごく照れ屋なこと、もしかしたら「先生」ではなくただ単に見張り役なのではないかと感じたことを話してくれた。「悪いとは思ったんだけど、「失礼ですが、あなたはいつまでこちらに?」と聞いてみちゃった。」と、栗。代理の先生は常に緊張した面持ちで、どぎまぎしながら「予定では今日で終わりです。」と答えたとか。来週からはいつもの先生が戻ってくる!安堵を覚えずにはいられない栗と私だった。でも、それと同時に、私達は少し大げさに考えてすぎていたかもしれないとも反省した。先生が休んで代理の先生が来ることはこの先いくらでもあるだろう。そんな時、いちいち子供に気を遣ってはだめなのではないか?と。。。あやぴーの気持ちを第一優先するのも大事だが、日常生活では変化があるのも当り前、でもそれは大したことではないということをこれからはもっと教えていかなければいけないと栗と二人で話した。それにはまず私達自身があやぴーの環境の変化に大らかにならなければいけないのかも。。。
色々考えさせられた数日だった。しかしうれしい驚きもあった。最初の日の朝、ぐずるあやぴーを女の子の友達が囲んでくれたことに続き、今朝は男の子達が泣いているあやぴーをなぐさめてくれたのだとか。「あんなに男の子に囲まれたあやぴーを見たことないよ。おもちゃをめぐってけんかしていた男の子達もやってきて、取り合ってたはずのおもちゃをあやぴーにくれたんだから!」と栗はびっくりしていた。あやぴーのクラスの子供達は優しい子が多いようで本当に良かった。
午前11時半。幼稚園には一番乗りで迎えに行った。今日は「どうでしたか?」とは聞かずに、あいさつだけして帰ってきた。あやぴーは泣いてはいなかったが、幼稚園を出ると、「ママ、あやちゃん、今日も泣いちゃったの。」とこっそり話してくれた。
11月30日(ハードな夜)
レストランでランチをし、散歩をしてから家に戻ってきて夕方お昼ねした。起きてから最近一日に一回見るのが習慣化している「白雪姫」のビデオを見る。「ママ、あやちゃん、せんせいとおなじなの。ここが痛い。」とのどを指差してつぶやいた。のどが痛いのかと思ってのど飴を食べさせたら「からい!」と吐き出した。風邪を引かせてしまったかしら。。。そろそろお風呂に入ろうかと栗があやぴーを浴室に連れて行くと、あやぴーが突然泣き出し、その後ごぼっ、ごぼっという音が聞こえてきた。そしてあやぴーはまた大泣き。様子を見に行くと、あやぴーが吐いていた。「TOMO、上に行ってコップに水入れてきて。」と栗が言ったので、急いでコップに水を入れて浴室に戻り、あやぴーにうがいをさせた。その間、栗は嘔吐物まみれになったバスマットを洗っていた。「それ洗濯機で洗うからあんまりきれいにしなくてもいいよ。」と言って、バスマットを受け取り、私がベランダに干しに行った。栗はそのまま浴室に残り、汚れていたあやぴーの足をシャワーで洗ってから、お風呂に入れた。
お風呂から上がってきたあやぴーが「のどかわいた!」というので水を少しだけあげたのだが、それを知らない栗がミルクをあげてしまった。またしばらくして嘔吐が始まった。薬棚の中から嘔吐止めのシロップを出して飲ませてみたら、今度はシロップを吐いた。胃の中にあるものを全部出すまでは何もあげない方がよさそうだという結論に到達した。
夕飯は食べさせず、私達も食べず、三人で寝室に向かった。あやぴーの状態がまだ不安定なので、一人で寝かせず、三人川の字になってテレビを見た。しばらくするとあやぴーが泣き出した。嘔吐が始まるしるしである。用意したビニール袋を口に当てさせた。嘔吐物の量はだんだんと減ってきたようである。ちょっと安心。台所から持ってきておいたキッチンペーパーで口をふき、浴室に連れて行ってうがいをさせた。その後も、寝室の電気を消す11時ごろまで不思議ときっかり30分おきにあやぴーは吐き続けた。何も出てくるものがないのに、胃がねじれる感じがあるのだろうか、泣いていて本当にかわいそうだった。。。
寝室の電気を消してから、大変だったのは栗と私。あやぴーは寝相が悪いのだ。足や背中、おなかを3秒に1度けられ、全く寝た気がしなかった。時々起きては「ママ〜、ママ〜。」と私の腕まくらで寝たがり、腕がしびれるほど重かった。あやぴーは夜中に2度ほどトイレに起き、それは栗が付き添ってくれたので、その間5分位だけはゆっくり寝ることができた。明け方に、「もうおねんね終わり!」「のどかわいた。お水のみたい!」「おなかすいた!」という三つのセリフを交互に叫ぶあやぴーをなだめすかして、なんとか日が明けるまで寝させることができた。
起床は午前8時。私は不思議と一晩中寝ていないようなフラフラな気分だった。あやぴーにりんごをすってあげると、「これいらない!お水ちょうだい。」とぐずぐずと叫び始め、食べさせるのに一苦労したが、一旦口の中に入れたらおいしいとわかったようで、全部平らげた。栗もやっぱりフラフラ状態で起きてきた。あやぴーのぐずり声で目が覚めたらしい。三人で朝食。あやぴーはいつものシリアルは食べず、りんご1個(半分すって、半分大きなままで)、ミルク少し、ぶどうジュース少しという食事だった。復活模様である。結局、嘔吐の理由は断定できないまま。お昼に食べたハンバーグが消化できなかったのか、少し食べさせたムール貝が消化できなかったのか。。。しかし、次からは欲しがってもムール貝を味見させるのはやめようと栗と話した。