あやぴーの成長日記

20049(51ヶ月)

 

   

(わたしの家。お庭のトマトにカメムシがくっついてます。)

 

 

 

91(夏休み最終日)

92(新学年始まる)

94(土曜日の定番と花火)

96(早くも欠席)

99(初めての宿題)

910(暗誦練習は続く)

913(初遅刻×2)

920(無事定刻)

922(アイス作りとカステル)

926(ヴィル・フランシュ)

 

 

 

91(夏休み最終日)

 

今日は夏休み最後の日。あやぴーにどこか行きたいか聞いてみると、「家でケーキが作りたい!」と言われた。テフロン加工のマドレーヌ型を試すちょうど良い機会と思い、ケーキではなくてマドレーヌを作ることにした。

 

卵をかきまぜてから砂糖を入れる。そして電動泡だて器の登場。前はあやぴーに持たせると、生地がびゅんびゅんと散らばったものだが、今では粗相なく上手に使ってくれる。生地がもったりしてきたら、レモン汁と皮を入れ、小麦粉を入れてから、溶かしバターを混ぜて準備終了。生地を型に入れる作業はさすがに私一人で行なった。あやぴーは不満そうにしていたが、そのうち興味の中心が生地のついたヘラに移り、「食べさせて!食べさせて!」とまとわりついてきた。「生クリームとは違うんだよ。これは生だとおいしくないんだよ。」と説明したが、聞く耳を持たないので与えることにした。食べれば気が付くだろう。しかしあやぴーは大層喜び、ヘラについていた生地はきれいさっぱりなくなった。

 

マドレーヌはあっという間に焼きあがり、キッチンが甘い香りでいっぱいになった。テフロン加工の型はすぐに抜くことができ、うず巻きの模様のかわいいマドレーヌに大満足だった。あやぴーは早速一つ味見をして、「うん、おいしい!」とホクホク顔。

 

お昼ご飯は和食。ご飯に牛肉となすの炒めもの。梅干と味付けのりとお味噌汁。あやぴーは梅干が大好きなので、今日も自分の分は早々に平らげ、私の分にまで手を出そうとしていた。油断禁物。。。

 

食休みを終えた後、卵とパンを買いに行きがてら、幼稚園にクラス発表を見に行くことにした。あやぴーはメルちゃんを入れた透明の買い物カ―トを引きながら歩く。この買い物カートは、ずっとお義父さんの家に置きっぱなしにしていたおもちゃなのだが、土曜日に家に持ち帰って以来、どこに行くにも必ず一緒なのだ。海だろうと、イタリアだろうと。。。()

 

さて、どきどきしながらあやぴーの名前を探すと、イヴ先生のクラスだった。やった!イヴ先生は幼稚園唯一の男の先生で、しっかり勉強を教えてくれると誰もが太鼓判を押すベテランの先生。あやぴーのことも年少の時からかわいがってくれているし、私自身も顔なじみ。安心して任せられそうでよかった。クラスメイトの名前を見ると、ニラニ―の名前があった。今年も同じ組!年中組のリストを見ると、フランソワの名前が載っていた。年少組にはご近所のマイリ―の名前があった。みんな本当に同じ幼稚園に通うんだなぁとしみじみ。

 

そろそろ帰ろうとしたら、不細工な犬に出会った。はぁはぁ言いながらよちよち歩いている。あやぴーの買い物カ―トを見るなり伏せをして様子をうかがっている姿があまりにもかわいかったので、飼い主に話しかけた。フレンチ・ブルドッグかなぁと思っていたら、やっぱりそうだった。なんてかわいいんだろう。あやぴーが「犬がほしい!」と言い出しかねないので、御礼を言って、その場を去ることにした。

 

自然食品スーパーで最後の一箱だった卵を無事購入してから、行きつけのパン屋さんに寄ると、いつもは午前を担当しているマダムが働いていた。顔を合わせるのは久しぶりだったので、子供の話や近況報告を存分にしあってからお店を後にした。

 

帰り道には明日から同じ幼稚園に通うマイリ―と、ママのクリスティ―ヌにばったり。少しおしゃべりしていると、あやぴーは私を置いて走って行ってしまった。冷たい。。(涙)。あやぴーが遠くなる姿を見つつ、マリネットおばさんのひざのリハビリの話をさくっと聞いてから、あやぴーを追いかけた。すると、隣の隣の家のマリオン(7才)が一緒にいた。門を開けると、マリオンも当然のごとく一緒に入ってきた。

 

「うちに来るってお母さんに言ってある?知らせておかなくちゃダメだよ。」と言うと、「あやぴーが通ったことを教えてくれたのはママだから、ここにいるってわかってると思う。」と言われた。あやぴーはマリオンを自分の部屋に連れて行きたくて仕方がない様子。今朝、古くなったテーブルクロスを使って、あやぴーの部屋にテントを作ってあげたからだ。

 

私も一緒にいたのだが、あやぴーに「ママはあっちに行ってて。」と言われ、部屋から追い出された。冷たい。。(涙)。仕方ないので夕飯の下ごしらえをしていると、泣き声が聞こえたので、あわててあやぴーの部屋に向かった。

 

「マリオンがテントを壊しちゃったの。。。」とあやぴーが泣いている。マリオンはばつが悪そうな顔をして、「わざとやったんじゃないんだけど。。。」ともじもじしていた。私は、「これ、壊れやすいんだよね。ただ布をかけただけだから。今直してあげるね。」と下に落ちた布を広い、テントをまた作ってあげた。あやぴーは満足そうに微笑むと、「ママ、ありがとう。じゃ、あっち行っててね。バイバーイ!」と私に手を振った。冷たすぎる。。()

 

その後も同じようなことの繰り返しが二度ほどあり、とうとうマリオンのパパが迎えにきた。マリオンを見送ってから、二人してあやぴーの部屋に行っておしゃべりしていると(今回は追い出されず!)、栗が帰ってきた。

 

夕飯には数年ぶりにファルシを作った。野菜の肉詰めである。野菜はズッキ―二となすとトマトだけ。ピーマンや玉ねぎで作るのもおいしいのだが、あやぴーが食べないかもしれないと思ってシンプルにした。栗が具がおいしいと言ってくれたので、とてもうれしかった。あやぴーもおいしいと言って残さずに食べてくれた。自分で言うのもおこがましいが、意外と良い出来栄えだったのだ。特にズッキーニ。

 

朝に作ったマドレーヌをデザートに食べ、いつものように二冊本を読み聞かせしてから、歯みがきをして、トイレを済まし、あやぴー午後850分就寝。明日からようやく新学期が始まる。

 

 

92(新学年始まる)

 

いよいよ新しい学年が始まる。寝坊しないように目覚し時計をかけておいたが、それより早く目が覚めた。あやぴーも起きてきた。いつも通りに朝ご飯を食べ、身支度を整えた後、年長さんの青いスモッグを着たあやぴーは、栗と一緒に意気揚々と幼稚園に出かけていった。

 

一旦家に帰ってきた栗。どの家もみんなお父さんとお母さんが二人で子供を送っていて、一人だったのは自分だけだったとブーブー言っていた。私が行かなかった理由は、もう三年目だし、よく知っている先生なので心配無用と思ったからなのだが(始業式というものもないし)、PCのゲームを途中で止めることができなかったというのもある。あやぴーが大きくなって事実を知ったら怒るだろうなぁ。実家の母にも叱られるだろう。こんな私でごめんなさい。。。

 

栗が出社した後、一人になった。仕事関係のメールに目を通していると、友達から電話がかかってきて、あっという間にお迎えの時間が来てしまった。私は今朝のことを反省して、少し早めに家を出た。幼稚園に着くと、ご近所のクリスティ―ヌがいたので、門が開くまでおしゃべりした。

 

あやぴーのクラスは2階。お迎えの列に並んでいると、自分の番が来た。イヴ先生は日本語で「こんにちは!」と迎えてくれた。昨年だったか一昨年だったか、あやぴーに教えてもらったのだとうれしそうに話してくれて、それ以来、私へのあいさつは必ず日本語なのだ。そして、お昼だと「Sa-yo-na-ra, Aya. Manges bien avec des baguettes !」というセリフが続く。今日もやっぱり「お箸でちゃんと食べるんだぞー。」と言われた。

 

家に着くと、プロヴァンスのおばさんからのお誕生日プレゼントが届いていたので、御礼の電話をかけた。お昼ご飯は肉団子と野菜の和風パスタ。少し食休みをすると、もう幼稚園に出かける時間になってしまった。家を出ると、クリスティ―ヌと年少組のマイリ―と会ったので、一緒に幼稚園まで行った。

 

夕方のお迎えも早めに行った。ポカテラおばあさんを発見。フランソワの妹ジャンヌを抱っこしたナタリーとおしゃべりしていた。その横にはナタリーのママのイヴェットとナタリーのおばさんもいる。私もおしゃべりの輪に入りつつ、次から次に知り合いのママに声をかけられて、夏休みの報告や新学期の印象などを交わしあった。

 

「こんにちはー。」とイヴ先生にごあいさつして、あやぴーを引き取り、フランソワ達と待ち合わせして一緒に帰った。後からニラニーが追いかけてきて、あやぴーにおやつをくれた。ニラニ―のお母さんが「今日はニラニーも泣いたし、弟のラグナンも泣いたのよ。」と教えてくれた。弟のラグナンは今年から年少さんなのだ。

 

ニラニ―達と別れてから、フランソワご一行と共にポカテラおばあさんの家に行った。あやぴーとフランソワはおやつを食べ終わった後、テラスに出て土いじりを始めた。妹のジャンヌも混ざり、三人で仲良く遊んでいる。おばあさんはうれしそうに子供達の様子をながめていた。帰る時間になったのだが、フランソワもあやぴーも嫌だと反抗。おばあさんが、これから毎日遊べるんだからと二人をなだめ、ようやく帰途につくことになった。そう、これからは毎日遊べるのだ。フランソワが同じ幼稚園になってよかったなー。

 

 

94(土曜日の定番と花火)

 

みんなで朝ご飯を食べた後、午前中は別行動。私が庭仕事に励む間、栗とあやぴーは私達の寝室でプロレスをしていた。お義父さんの家に行く時間になったので、二人を呼びに行き、「今日はママが運転するよ。」とあやぴーに言ったら、「ええ〜っ!?何でママなの?パパが運転してよ。」と、嫌な顔をされた。私の運転が気に入らないらしい。一瞬ムッとしたが、あやぴーの意向は無視し、予定通り私が運転席に座った。夏休みが終わったからか車が多い!マナーの悪い人も相変わらず多い!ぶーぶー言いながらも、無事お義父さんの家に着き、縦列駐車を済ませて車をおりた。小さい車になってから、駐車が楽になったのは本当にうれしい。

 

いつもの通り、ミ―トソースのパスタとグリーンサラダを食べてからデザートとなった。あやぴーは今日はヨーグルトではなく、アイスクリームをリクエストした。私はヨーグルト。栗はプッチン・プリンがあると聞いて、「練習するからプリン。」と言った。「練習?!」と思ったが、大して気にとめず、私は自分のヨーグルトを食べ始めた。お義父さんが栗にプリンを渡すと、栗はプリンを逆さにし、底についているプッチンを取って、お皿の上に乗せた。そして、「ちょっと見てなよ。」と私達に言うと、大きな口を開けてプリンに顔を近づけ、一口でそれを吸い込んだ。。。

 

えええええ〜っ!?今、何したの?何?練習って、これのことなの?!とびっくりしていると、栗はナフキンで口をぬぐい、「あれ、TOMOは子供の頃にやらなかった?こないだ職場のおばさんと話していたら、その人の息子がこうやって一気にプリン6個食べたって言うから、負けられないと思って。子供の遊びって昔から変わらないもんなんだね。」と、ごく普通の口調で言った。

 

「いい年して、なんてことをするんだ!子供が真似をするじゃないか!」とお義父さんが栗を怒ったが、栗は全く反省していない様子。普段は新しいことにトライするのが好きな私だが、これだけは遠慮しておこうと思った。すごい口になるんだもん。。。(汗)

 

ゆっくりとコーヒーを飲んだ後、お義父さんの家を後にし、近所の自然食品スーパーに寄ってから家に戻った。そして、海水浴の準備をし、近所のビーチまで歩いて行った。いつもの場所はすごい人だったので、ちょっと先の岩場に場所を取った。あやぴーは腕に浮き輪をつけると、すぐさま栗の後を追いかけ、水の中でちゃぷちゃぷ泳ぎ始めた。私もマスクとチューバをつけてちょこっと水中見学。魚がいるのを確認してから、一旦陸に戻り、ビスケットを2枚持ってまた水の中に入った。魚がたくさん寄ってきた。種類はいつもの場所と同じだが、数ははるかに多い。ビスケットはあっという間に水を含み、手からどんどんと離れていった。ちりのようになったビスケットのくずを魚達が必死につつく様子を見届けた後、私は引き続きマスクをつけながらシュノーケリングをしてから、栗とバトンタッチした。

 

栗が沖まで泳いでいる間、あやぴーと私は岩場鑑賞。あやぴーがカニがいると教えてくれた。よく見ると、あっちの穴にもこっちの穴にもたくさん隠れてる!カニを見るのは久しぶりだったので、私はワクワクした。なんとかカニをつかまようと頑張ったが、カニはとても素早くて全然つかまえられなかった。栗が戻ってきて、「ほら、そこに小さな魚がいるよ。」と水たまりのようになっている場所を指しながら教えてくれた。ほんとだ、魚がいる!しかも大きなのと、中くらいのと、小さいのと三匹!あやぴーが「パパとママとあやちゃんだね。」と言った。岩場は生物が多くて楽しい。

 

あっという間に午後6時半を過ぎてしまったので、急いでシャワーを浴びて帰り支度をした。家に戻ってから、栗があやぴーをお風呂に入れている間、私は料理を始めた。今日の夜は友達夫婦がうちに来るので、あやぴーだけは一足先に夕飯を食べさせておこうと思ったのだ。

 

9時過ぎに友達夫婦が到着。あやぴーも私たちと一緒にテーブルにつき、食事をつまんだりしていたが、いつのまにか椅子を降りてソファに移動し。眠そうな顔をしてボーッとし始めた。花火を見ると頑張っていたのだが、とうとう「ママ、あやちゃん、寝る。」と宣言。私が一緒についていき、歯みがきとトイレを済ませてから、ベッドに寝かせた。

 

10時半頃にポーンポーンという音がしたのでベランダに出ると、花火だった。あやぴーが全くおきてこないところを見ると、もう寝入ってしまったのだろう。それほど豪華な花火ではなかったけれど、友達と一緒に見る花火はとても楽しかった。

 

 

96(早くも欠席)

 

6時にあやぴーが目を覚ました。のどが渇いたと言う。何気なく顔を触ってみたら熱い。とりあえず水をコップ1杯飲ませてから、もう少し寝るように言いつけた。もしかしたら幼稚園に行けないかもしれない。

 

運悪く今日はカルチャー・センターの申し込み日.。今日を逃すとクラスに入れないこともあるので、行かない訳にはいかない。受付は朝8時からなのだが、早く帰ってくるために、715分に家を出た。30分前に着けばそれほど並ばないで済むだろう。テーブルの上には栗宛てに、「あやぴーは熱があるようです。幼稚園に行けないかもしれないので、9時までには帰ります。」と手紙をおいておいた。

 

カルチャー・センターに着くと、すでにすごい列が出来ていた。6時半から並んでいる人もいるらしい。一瞬間に合わないかと思ったのだが、「大丈夫、大丈夫」と自分を励ましながら待つことにした。運良く、近所に住んでいる知り合いが前にいたり、あやぴーのクラスメイトのママが横になったりして、おしゃべりしながら時間を過ごすことができた。

 

途中で一度家に電話したら、やはりあやぴーの熱が下がらないので、幼稚園はお休みさせることに決めた。欠席することを幼稚園に連絡するように頼むと、「わかった。今朝は会議がないから、時間はそれほど気にしないで大丈夫だよ。」と栗が優しく言ってくれた。

 

ようやく自分の番が来た。支払いの小切手を予め金額通り準備していたので、すんなり終わった。時計を見たらちょうど9時。後列に知り合いが点々といて、おしゃべりにひっかかってしまったものの、915分には家に戻ってくることができた。

 

出社する栗を無事見送ってから、あやぴーと二人でお留守番。微熱だが、元気はあるので、ベッドの上でおとなしくしていることができず、ふらふら自分の部屋やリビングで遊んでいた。しようがないな〜と思ったが、叱り付けて寝るような子ではないので、好きなようにさせておいた。しかし、あまり具合はよくないようで、お昼ご飯はほとんど食べなかった。

 

午後はまずお昼寝。それから、洗濯物を干すのに付いていきたいというので、一緒にお庭に降りた後、日本で買ったフルーチェみたいなデザートを作ったり、お茶を飲んだり、絵を描いたりしてのんびり過ごした。夕飯には野菜のポタージュを作った。食べやすいし、消化もよく、水分やミネラルが補給できる。栗は「夏なのにスープ!?」と言ったが、大鍋の中を見て「これなら大丈夫。」と安心し、誰よりも速く平らげていた。

 

いつも通り本を二冊読み聞かせてから、歯を磨き、トイレを済ませて就寝。明日もお休みかもしれない。。。

 

 

99(初めての宿題)

 

風邪がようやく治り、幼稚園を再開させた。お昼に迎えに行った時は元気一杯だったし、午後また幼稚園に連れて行った時も、私の方を振り返ることはなく、走りながら園庭に消えていったあやぴー。そんな姿を見てほっとした。

 

今日はフランソワは来ていなかった。あやぴーと全く同じ風邪を引いたので、今日と明日は幼稚園を休ませるらしい。やっぱり、あやぴーの風邪は幼稚園でもらってきたものだったんだな。。。

 

夕方のお迎えに行った時、イヴ先生からファイルを渡された。「詩と歌が一つずつ入っています。子供達はもう両方とも知っているものですが、来週試験をするので、しっかり覚えてきてください。」と言う。「これが噂の「小学校への準備」かぁ。」と感慨深くファイルを見つめた。小学校になると、詩の暗記が増えると聞いているからだ。

 

フランス語は私の担当ではないものの、家に帰って早速あやぴーに暗誦してもらうよう言った。しかし、「疲れた」「いやだ」「それよりケーキ作ろう」などとグズグズ言って、全く聞いてくれない。歌の方は知っているものだったので、私が歌い始めると、あやぴーもそれにつられて最後まで歌ってくれた。

 

帰宅した栗に宿題のことを話すと、「それは規則違反じゃないか。小学校で宿題を出さないことが決まったというのに、なんで幼稚園で宿題があるんだよ。」などと言う。確かに数年前に「宿題禁止」のお触れが出たのだが、周りのママ友達に聞くと、守っている先生もいるけど、守らない先生の方が多く、相変わらずたくさん宿題が毎日出ているらしい。

 

「でも、これはもう幼稚園で習っているもので、一から暗記しろって言っているわけではないし、来週はテストをするって言ってるのよ。点数が悪かったらかわいそうじゃない。」と私が言うと、「点数が悪かったらそれまでの話だ。幼稚園は義務教育ではないし、幼稚園の成績なんか悪くたっていいんだ。」と栗もゆずらない。

 

本来はフランス語は栗の担当だが、埒があかない様子を察し、私はファイルにはさまれた詩と歌をノートに写し書いた。せっかくだから私も覚えようと思ったのだ。フランス語の勉強にもなるし、頭の体操としても良さそう。早速ノートを見ながらゆっくり朗読し、何度かそれを繰り返した後、ノートを閉じて暗誦し始めた。栗とあやぴーは心配そうに私の顔を見つめていた。

 

ゆっくりとゆっくりと詩を読んだ。浮かばない言葉を思い出すために、止まりながらも、なんとか暗誦することができた。栗が拍手した。「すごい!ママは覚えちゃったぞ。あやぴーも頑張らないと!」と急に180度態度が変わった。来週までにしっかり覚えてもらうぞー!

 

 

910(暗誦練習は続く)

 

ここ数日、ニースは夏のように暑いので、お昼に迎えに行くと、子供達はスモッグを脱いでいることが多い。汚していい服しか着させてないので心配はないが、あやぴーチョイスの強烈なコーディネイトを目の当たりにすると、思わずうなってしまう。スモッグを着ていれば気が付かないんだけどなぁ。。。(ちなみに、今日は濃い紫と薄い紫のボーダーTシャツに、赤と白のギンガムチェックのフレアスカート。汗)

 

夕方のお迎えに行くと、あやぴーは、「私はあなたの友達なんかじゃない。」とニラニ−から言われたとかで、「今日はニラニーを待たないで帰る。おなかすいたからおやつちょうだい!」と怒っていた。いつものセリフなので、また始まったか、、と思い、好きなように言わせておいた、校門を過ぎたあたりで、ニラニーが走ってきた。「あやぴー、一緒に帰ろう!」というニラニ−に、あやぴーは冷たく言い放った。「ニラニ−、あなたは私のことを友達じゃないって言ってよね。だから一緒には帰らないわよ。」

 

二人の様子を見ている私の方がどぎまぎしてしまった。案の定、一瞬にしてニラニ−の顔が曇ったので、私は持っていたおやつを、ニラニ―と弟の分と二つあげ、あやぴーに「そんなこと言わないで、いつものようにみんなで帰ろうよ。」となだめるように言った。あやぴーは聞いているのか聞いていないのか、すたすたと一人で歩き出してしまった。

 

ニラニーは一旦ママのところに戻ると、走って私を追い抜かし、なんとかあやぴーに追いついた。そして、「Tiens ! C’est pour toi.」とジュースを一つあやぴーに渡した。(=はい(どうぞ)、あなたの分だよ。)すると、あやぴーは「Merci !」と言って、にっこりジュースを受け取り、二人は何事もなかったかのように一緒に歩き始めた。仲直りの秘訣はおやつにあり。。。()

 

パロラおばあさんのテラスにクリスティ−ヌと年少組のマイリ−がいたので、私達もちょこっと寄った。幼稚園生活のこと、土曜日にあった港でのお祭りのこと、美容院のことなど、色々な話をしてから家に戻った。

 

まずはおやつの食べ直し()。残っていたご飯で一緒におにぎりを作り、自分で海苔を巻いて食べた。それから平仮名と片仮名の勉強。泣いて嫌がったが、毎日と決めていることだから譲れない。あやぴーが泣こうが泣くまいが、ちゃんと書き終わるまでは他のことはしないと説明し、私もテーブルについて一緒に書いた。勉強から解放されてホッとしているところに栗が帰宅。「パパ、お庭に行こう!」と、あやぴーは大喜びで庭仕事に出かけた。

 

テラスでの夕飯の後、また暗誦練習を始めた。歌は大丈夫そうだが、詩は心配。栗に「詩を読んでみな。」と言われても、口をへの字に曲げて一言も発しないあやぴー。「じゃあ、ママが先に行くよ。」と私が暗誦を始めた。一回さらっと詩を見てからノートを閉じて暗誦した。今回も無事暗誦できた。栗が「ママ、すごいなぁ。ちゃんと覚えてるよ。」と言った。すると、あやぴーは、私の「jardinier(庭師)」の発音が悪いと指摘した。

 

自分ではちゃんと発音したつもりだったので、「えっ?」と思いつつも、もう一度「jardinier」と言い直した。しかし、やっぱりダメだと言う。「jar」の「r」をちゃんと発音しろと言うのだ。あやぴーが発音するのを耳にして、今度はちゃんとそのようにと意識して発音したら、ようやくOKをもらえた。すごくうれしかった。

 

普段フランス語をしゃべる時は、ミスがあってもそのまま聞き流してしまうことがほとんどだし、ミス自体に気が付かないことも多い。しかし、詩の朗読ではそれが明らかになる。単語を一つ一つはっきり発音しないといけないからだ。あやぴーのための練習が、いつのまにか私の発音練習になっていたとは笑ってしまうが、新しい楽しみができたことはとてもうれしい。あやぴーの暗誦はもうほとんど大丈夫そう。週末の間も確認のため毎晩練習しようと思う。

 

 

913(初遅刻×2)

 

電話の音で目が覚めた。時計を見ると8時半!幼稚園が始まる時間である・・()。「どうしよう!」と思ったけれど、どうすることもできない。今から急いで準備をすれば、9時には幼稚園に行ける。栗に電話をしてもらい、遅れてもいいかどうか聞いてもらった。もしダメなら、午前中はお休みさせて、午後から連れて行けばいいだけの話。・・・とは言え、焦った。昨日は山に行ったから三人とも疲れていたのだろう。普段はあやぴーが早起きなので、目覚ましが不要なのだけど、こういうこともある。これからはあやぴーに頼らず(って、「子供に頼るな!」と自分でも思うけど。笑)、きちんと目覚まし時計をセットしておかなければと反省した。。。

 

9時には幼稚園に行ける。栗に電話をしてもらい、遅れてもいいかどうか聞いてもらった。もしダメなら、午前中はお休みさせて、午後から連れて行けばいいだけの話。・・・とは言え、焦った。昨日は山に行ったから三人とも疲れていたのだろう。普段はあやぴーが早起きなので、目覚ましが不要なのだけど、こういうこともある。これからはあやぴーに頼らず(って、「子供に頼るな!」と自分でも思うけど。笑)、きちんと目覚まし時計をセットしておかなければと反省した。。。

 

栗がOKサインを出しながら電話を切った。9時でいいそうだ。ならばと、あやぴーにちゃっちゃと朝ご飯を食べさせ、身支度を整えさせて、9時に間に合うよう送り出した。あやぴーは朝起きるとすぐに行動できる人なので、その点はありがたい。

 

一旦家に戻ってきた栗に、「どうだった?注意されなかった?」と聞くと、「あの先生はおまえに惚れてるな。」というトンチンカンな答えが返ってきた。詳しい話を聞くと、栗も注意されると思って、おそるおそる教室に連れて行ったのだが、全く怒られるどころか、先生の唯一の質問は私の名前だったというのだ。わはは。私も思わず笑ってしまった。「いやいや、惚れてるとかそういうことじゃなくて、昔からよくおしゃべりするから、名前で呼んでくれようとしたんじゃない?」と答えたが、栗は「MY+T=AE」と訳のわからない方程式を口にした。

 

「なに、それ?」と怪訝な顔をすると、「知らない?日本にはないのかなぁ。MYMaitre Yves(イヴ先生)、TTOMOで、二人を足すとAEAmour Eternel(永遠の愛)ってことさ。中学生がよく落書きするセリフだよ。」と説明してくれた。日本で言う相合傘の落書きと同じなのかしら。くだならいことを思いつくものだ。「変なこと言ってないで、早く準備しなよ!」と反論すると、「照れてる、照れてる。」と茶化された。全く!

 

肝心の電話は誰だったんだろうと留守番電話を聞くと、フランソワのママ、ナタリーからだった。おばさんが亡くなったので、葬儀で2,3日パリに行くらしい。その間フランソワはポカテラおばあさんの家から幼稚園に通うとのこと。おばあさん一人だと心配だろうから、気にかけてやってほしいという内容だった。折り返し電話を入れ、少しおしゃべりをしてから、家事をした。そしてBLOBS。頑張ってきた甲斐あって、ようやくベスト20に名前が載るようになった。

 

あやぴーを迎えに行ってから、実家に電話をし、お昼ご飯。母はあやぴーの日本語がますますうまくなったと喜んでくれた。納豆ご飯、トマトサラダ、漬物という質素な食事を終えてから、再び幼稚園に連れて行った。

 

遠くにサリマがいた。赤ちゃんを連れている。サリマの後ろに青いスモッグを着たウィッサルが見えた。幼稚園のリストにウィッサルの名前がなく、またサリマとも全然会わないので、もしかしたら誰にも言わずに引っ越したのかなぁとか心配していたのだ。「違うの、違うの。8月はアルジェリアに帰省していたんだけど、帰りのフライトが取れなくて、土曜日にニースに戻ってきたばかりなのよ!」と教えてくれた。7月に生まれた3人目の子供も女の子。シリンヌという名前だと教えてくれた。

 

あやぴーがウィッサルとおしゃべりしていると、ニラニーが「ウィッサル!」と叫びながらやってきた。三人はうれしそうに輪になり、一緒に幼稚園まで走って行った。

 

私は午後予定があったので、早々に幼稚園を後にし、街中に向かった。日本からかおりんさんが来ているので、みんなで友達のパン屋さんで待ち合わせしてからお茶なのだ。あいにく行きつけのイタリアン・カフェが定休日だったので、新しくギャラリー・ラファイエットの4階にオープンしたエディアールのカフェに行くことにした。窓からマセナ広場が見えるカフェは、なかなか広々として、落ち着いたインテリアが感じの良い場所だった。きれいでおいしいケーキと飲み物を頂きながらおしゃべり。というか、PC相談・反省会(笑)。

 

楽しい時間はあっという間で、時計を見たらもう午後4時を過ぎていた。私はいつものごとくダッシュでバス停に向かったが、バスが行ったばかりだった。歩いて帰ろうと思ったが、歩いたら絶対間に合わない。止むを得ず、次のバスを待った。幸いなことに別のバスが来て、スムーズに出発したのだが、港の辺りでお迎え渋滞に遭ってしまった。

 

フランスでは午後4時半前後は、お迎えに来る父兄の二重駐車のせいで、道路がものすごく混むのだ。しかも、みんな一刻を争っているので、普段以上にマナーが悪い。バスが全く動かない状況になり、私は焦り始めた。お迎えの4時半になってしまったからだ。

 

このままスムーズに行けば、もしかしたら10分遅れで済むかもしれないと気を取り直そうとしたが、容赦なく続く赤信号と、運転手のノロノロ運転(こういう時に限って!涙)により、淡い期待は早々に砕かれた。大幅遅刻決定!()

 

バス停から全速力でダッシュし、幼稚園の門をくぐったが、ドアは既に閉まっていた。ががーん。予想はしていたけどショック。。。ちょうど担任のイヴ先生がいたので、遅れたことを詫びると、ドアを開けるように園長先生を呼んでくれた。

 

私のあわてる様子に、園長先生から「大丈夫?何かおおごとでもあったの?」と逆に心配されてしまった。「いえ、交通渋滞がひどくて。遅れてすみませんでした。」と頭を下げたが、「たまにはいいわよ。普段はきちんと時間を守ってるんだし。」と笑顔で言ってくださった。「でもね、あやぴーは不安がってたから、ちゃんと説明してあげてくださいね。」というセリフに胸が痛んだ。そうだよね、不安だったよね。。。()

 

時間外保育の子供たちの輪の中に入っていたあやぴーは、私の顔を見るなり走ってきた。「ごめんね、ごめんね。遅くなってごめんね。」とあやぴーに詫び、係の人、園長先生にお礼を言って幼稚園を後にした。おやつを持ってきていなかったので、通りの角にあるお店で、あやぴーの好きなおやつを選ばせて買ってあげた。モノで釣るのはよくないことかもしれないけど、何もせずにはいられなかったのだ。おやつもなかったし。

 

「ママ、どこに行ってたの?」と聞かれた。一瞬焦ったが、「あのね、ママは日本からお友達が来ていたから、一緒に会っていたの。でも、帰り道がすごく混んでいたから、時間通りに来れなかったんだ。ごめんね。」と正直に話した。でも、おいしいケーキを食べたことは言わないでおいた。。。

 

階段を上っていると、マリー・ジョーおばさんの家からフランソワの声がした。ベルを鳴らして、中に入れてもらうと、ポカテラおばあさんとカラチおじいさんもいた。二人から開口一番に「ナタリーの電話で起きたんだって?幼稚園遅刻したんだって?」と言われた。私は、「そうなの。おまけに今日はお迎えまで遅刻しちゃって。。。」と小さな声で答えた。みんなから大笑いされた。

 

 

920(無事定刻)

 

週末は高校時代の親友の結婚式のため、家族三人でドイツに行って来た。せっかくだから観光もしていこうと、帰りのフライトは夜に取った。1010分フランクフルト発。ニースには定刻より15分も早い1130分に着いたのだが、それでも十分に遅い。眠くて仕方がなかった。。。

 

パーキング代を払ってから車に乗り、海岸沿いの大通りを通って家に帰ってきた。ジミ−君のお出迎え。午前0時を過ぎていたのであやぴーだけ急いで歯を磨かせ、トイレをさせてからベッドに寝かせた。そして自分も早々にベッドに入った。朝は絶対起きれないとわかっていたので、ちゃんと目覚し時計をかけて。。。

 

745分にピピピピッ、ピピピピッとアラームが鳴った。ベッドでうだうだしていたら、栗があやぴーを起こしに行ってくれた。ところがあやぴーは全然起きないらしい。心を鬼にして、私が耳元で「あやぴー、朝だよ。起きてちょうだい。」と声をかけた。すると、パンツ一丁で寝ていたあやぴーはパッと目を覚まし、「寒いから洋服ちょうだい!」と手を出した。しかし、寝不足のせいで機嫌が悪い。私が選んだ服が気に入らないとごね、自分でワンピースを選んで手渡してきた。「着せろ。」という意味らしい。普段なら「一人で着なさい。」と却下するところだが、疲れているだろうと思い、今日は何も言わずに洋服を着せてあげた。

 

シリアルの朝食を終え、身支度をした後、栗があやぴーを幼稚園に連れて行ってくれた。私は早速荷物の片づけをし、洗濯機を回しながら、メールに目を通したり、掲示板の返事を書いたりしてのんびり午前中を過ごした。

 

幼稚園にあやぴーを迎えに行き、二人でお昼ご飯を食べた後、あやぴーは自分の部屋でお絵かきを始めた。私はおなかがいっぱいでボーッとしていたのだが、気が付いたら120分になっていたので、あわててあやぴーを呼び、幼稚園に連れて行った。危ない、危ない。また遅刻するところだった。。。(汗)

 

夕方も無事定時に迎えに行くことができた。担任のイヴ先生は、「さようなら、あやぴーさん、さようならTOMOさん。」と毎日あいさつしてくれるので、今日は返事をしてみた。「せんせい、さようなら。」ところが、イヴ先生が「その言葉はわからない。」と困った顔になった。あわてて意味を教えてあげると、暗かった顔が一転して明るくなり、「せんせい、せんせい」と一人つぶやいて喜んでいた。

 

フランソワのママのナタリーが、「今日、栗とあやぴー、いつもより早く来てたわよ〜。珍しいこともあるもんね。」と報告してくれた。遅刻しないで良かったと胸をなでおろした。あやぴーはニラニ−とニラニ−の弟といつものように徒競走。ニラニ−達と別れると、近所のクリスティ−ヌに年少組のマイリーがいたので、一緒に帰った。

 

帰宅した栗に「今日、いつもより早く幼稚園に着いたんだってね。珍しいってナタリーが言ってたよ。」と言うと、「門が開く前に着いちゃったんだけど、「珍しい」という発言は聞き捨てならないな。」とムッとしていた。しかし、家を出る時間を知っている私としては、どちらが正しいことを言っているのかは一目瞭然だったりする。。。

 

 

922(アイス作りとカステル)

 

今日は水曜日。幼稚園がない日である。本当は友達を誘って公園に行こうかなとか、イタリアに買い物に行こうかなと色々考えていたのだが、前日の夜に「明日、どこ行きたい?」とあやぴーに聞いたところ、「どこにも行きたくない。家で遊ぶだけでいい。」と言われたので、お出かけはなしとなった。

 

朝のうちは各々自由に過ごし、あやぴーが「お菓子が作りたい!」と私のところに来たので、そうすることにした。抹茶のシフォンケーキにしようかと言うと、あやぴーは首を横に振った。チョコレートのアイスが作りたいらしい。「ちっ!」と思いつつも、あやぴーの意志を尊重し、アイスを作ることに決めた。

 

あやぴーは、専用の小さな泡だて器を持ち、自分の作業台に座ってスタンバイ。私がボールを渡すと、その中の材料を一生懸命混ぜてくれた。私はガスコンロで牛乳と卵を十分に温めた後、コンロの横の作業台で卵牛乳の鍋の底を氷水につけて冷やし、あやぴーが持つボールの中に少しずつ注いだ。あやぴーの顔を見ると、口の周りが真っ茶っ茶!どうやら混ぜながら味見していたようだ。鏡を持ってきてあやぴーに渡すと、あやぴーは自分の顔を見て大爆笑した。

 

最初は分離していた材料が、あやぴーが頑張ってくれたおかげで、少しずつまったりしてきた。チョコレートムースのようだ。私が最後に仕上げ混ぜをすると、あやぴーがボールを持って容器に注いでくれた。こぼさずに上手に注ぐことができた。ゴムベラで残った材料をすくいながら、生地が入った容器に加える。あやぴーが余った部分を舐めていいかと聞いてきたので許可した。あやぴーの口の周りはますます茶色になった。

 

冷凍庫にアイスを置き、お昼ご飯の準備をすることにした。あやぴーから「ご飯と梅干とお魚!」というリクエストがあったので、冷凍庫にストックしている塩鮭を焼くことにした。

 

午後はカステル公園に行きたいと言うので、バッグに水やおやつや水着を持ってお出かけ。あやぴーはキックボードに乗って。残念ながら水のシャワーはもうやっていなかった。あやぴーは一瞬がっかりしていたが、気を取り直して遊具コーナーに行くことに決めた。

 

水曜日なので子供が多い。あやぴーはしばし一人でおままごとをしていたが、そのうち彼女の興味は「栗の木」に移った。遊具コーナーの近くにある大きな栗の木から、とげとげがついた殻があちこちに落ちているのだ。「栗の殻を集めるからビニール袋をちょうだい。」とあやぴーが言ってきた。「そんなの集めてどうするって言うんだろう。」と思いつつも、水着を入れていた袋を渡す。あやぴーは一生懸命栗の殻を拾い、そして時には栗の実を拾い、ビニール袋はあっという間にパンパンになった。とげのせいで、あちこちに穴が開いていたが、そんなのは全く気にしていないようだった。

 

遊具コーナーに幼稚園で同じクラスのアクセル(女の子)がやってきたので、二人は一緒に遊び始めた。栗の袋を置いていきなさいと私が言っても、全然聞かない。すべり台をするのも、キックボードをするのも、公園の中を走るのも、縄跳びをするのも、ずっと栗の殻入りのビニール袋を手に持って、である。アクセルのおばあさんが、「おたくの子はおもしろい子ねぇ。」と笑っていた。夕方になり、アクセル達がそろそろ帰るというので、私達も帰ることにした。もちろん栗の皮が詰まったビニール袋も一緒である(汗)。パパに見せたいのだそうだ。。。

 

公園の近くにある自然食品スーパーに寄ってお買い物。「お母さん、豆乳も買った方がいいんじゃない?」とあやぴーが私に言った。いつのまに「豆乳」なんて言う言葉を覚えたんだろうとびっくり。おやつの時も、「お母さん、良かったらこれ食べない?」と誘ってくれるし、子供の成長には本当にハッとさせられる。

 

お店を出ると、あやぴーは栗の殻が詰まったビニール袋をキックボードの持ち手のところにかけ、右手でゆっくりとそれを押し、左手でぶどうジュースを飲みながら、上り坂を歩き始めた。「そんな風に歩くのは大変でしょう?ジュースを飲み終えるまで、ここで立ってようよ。」と言ったのだが、「ううん、大丈夫。歩けるから。」と言って、あやぴーはゆっくりながらも歩きつづけた。ちょっと前までは上り坂になると「お母さん、キックボード持って!」と涙目で訴えてきていたのに、成長したものだ。。。

 

夕飯のデザートには、今朝作ったアイスを食べた。前回より砂糖を少なめにしたからか、今回はバッチリおいしくできた。あやぴーは大喜び。2回目のお代わりを「おなかが痛くなるからダメ。それに明日も食べたいでしょ?」とパパから断られて、ちょっとがっかりしていたが、「明日食べる」というセリフに納得したようだった。パパには公園から持ち帰ってきた自慢の栗の殻も無事見せることができた。今日はとても楽しい一日だったとあやぴーに言われ、私もうれしかった。

 

 

926(ヴィル・フランシュ)

 

段々と肌寒くなってきたので、ビーチに行けるのも、もしかしたらあとわずかかもしれない。今日はお弁当を持って、一日のんびりとビーチで過ごすことにした。タオルやピクニックの準備、お砂遊びセットなどをリュックサックに詰め込み、家を出る。1055分の電車にギリギリ飛び込むことができた。ふぅと一息ついたら、もう隣町のヴィル・フランシュに到着。

 

ヴァカンスが終わったからか、ビーチは信じられない位ガラガラだった。水もきれいそうである。久しぶりのヴィル・フランシュの青い海に見入りながら、座る場所を探した。しばらく歩いてから、砂がサラサラしたところに場所を決め、バスタオルを三枚広げて陣地とした。あやぴーは早速水着になり、水の中に入っていった。栗と私も後に続く。水は思っていたより冷たくなかった。あやぴーが「パパ、お城作ろうよ!」と栗を砂浜に連れ戻したので、私は先にひと泳ぎさせてもらった。水が透明で気持ちがいい。ブイにつかまりながら休んでいたら、足元に魚がたくさん見えた。

 

陸に戻ると、栗は砂浜に穴を掘っていた。あやぴーが中に入ってキャイキャイ言っている。すると、栗が日本人の友達を発見。数年ぶりに会うチカちゃんだった。びっくり!あやぴーと同い年のオロちゃんと、弟のケンちゃんも一緒で、後から車を停めてきたご主人もやってきた。せっかくの再会なので近くに座り、一緒に一日を過ごすことにした。夫達が泳ぐ間、チカちゃんと私が子供たちの面倒を見て、私達が泳ぐ間は子供を夫達に任せた。たくさん泳ぐことができて気分爽快!子供たちは最初は恥ずかしがっていたが、ピクニック・ランチの後から次第に打ち解け始め、キャーキャー言いながら三人一緒に遊んでいた。

 

午後6時頃の電車で帰宅。栗は久々に日焼けして顔が赤くなっていた。あやぴーも私も水着の後ができていた。夜ご飯は素麺を食べ、一同普段より早く床に就いた。楽しい一日だった。

 

 

 

 

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