あやぴーの成長日記
2002年5月(2歳9ヶ月)

(託児所で作った母の日のプレゼント )
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5月3日(眠いと叫ぶ) 5月10日(雨の一日) 5月16日(フランソワと) 5月21日(母の日のプレゼント) 5月25日(家の中の共用語) 5月27日(初めてのおはし) 5月31日(帰省前最後の託児所) |
5月3日(眠いと叫ぶ)
午前中は託児所。寒いのにどうしてもスカートをはいていくとだだをこねた。曇りで肌寒かったが、お昼頃迎えに行くと子供達はみんな外で遊んでいて、あやぴーは人形を大切そうに抱えておしゃべりしていたところだった。家に帰る途中、歩きたくないと泣き叫んだが、階段ではベビーカーに乗せることができない。耳をふさいで何とか全部歩いてもらった。あやぴーは大抵の時は機嫌が良い子なのだが、お腹がすいたときと眠いときは猛烈に叫ぶ。私譲りらしい。。。
お昼はソーセージを焼いたものとゆでた麦(ご飯みたいなもの)とカリフラワー。私がゆでたカリフラワーが好きなので、あやぴーもたくさん食べてくれる。オリーブ油をかけただけのシンプルな食べ方なんだけど。食事が終わるやいなや「おねんねする!」と寝室に向かった。やっぱり眠かったんだな。
お昼寝が終わったものの、天気があまりよくないので外出はできない。掃除をしたり、私のお古のオーガンジーのジャケットを着て踊ったり、人形を遊びをして過ごした。
5月10日(雨の一日)
せっかくの5連休だというのに雨続きの毎日。少し肌寒いこともあってあやぴーは普段より1時間遅く9時に起きた。カカオ味のシリアルに牛乳をかけての朝食を終えると、CDの音楽に合わせて踊り始めた。粘土、お絵かき、人形などで遊んでから栗とお相手をバトンタッチ。ちょっと雨が止んだところで二人は庭に降りていった。最近は一人でもお庭に行くあやぴー。自分でちゃんと長靴をはいて歩いていく。
ランチはハムとドライトマトのオリーブ油漬け、イタリアで買ったボルチーニ茸のオリーブ油漬け。あやぴーと栗がお庭からとってきたソラマメとレタスもサラダにした。テーブルの上にあれこれ出してワイワイ食べるランチはなかなか楽しい。あやぴーはボルチーニ茸が気に入った模様で、「もっとキノコちょうだい!」と、よく食べてくれた。デザートはあやぴーが大好きなパンナコッタ。
最近、よく猫のまねをする。突然、「あやぴー、ねこ!」と宣言してから、「ミャ〜オ〜!」と泣き始める。機嫌が悪いときは手でひっかこうとするが、機嫌が良いときはすりよってくる、謎のあやぴー猫。。。今日は私も真似して「ママ、ねこ!」と言ってみた。すると「ノン!ママはねこダメだよ。あやぴーなんだから。なんでそういうことするの!」と怒られた。ちょっと言ってみただけなのに。。。一緒に遊ぶとよく怒られるのだけど、私があやぴーに付き合わないと「TOMOちゃ〜ん!」と呼びに来る。「TOMOちゃんじゃないでしょ。ママでしょ。」と言っても、ニヤリと笑って、遊びに付き合うまで何度でも「TOMOちゃ〜ん!」としつこく呼ばれる。。。
5月16日(フランソワと)
フランソワと過ごす木曜日。ポカテラおばあさんがフランソワとうちに遊びに来ると言っていたので朝から掃除をして待っていたのだが、全然来る気配がない。心配して迎えに行くと、まだフランソワは来ていなかった。。。家に戻ろうとしたのだが、あやぴーは「フランソワ!」と言って聞かない。しようがないのでそのままポカテラおばあさんの庭で待機することになった。ぶらぶらしていても退屈なのでおばあさんの庭仕事を手伝う。ようやくフランソワがパパと登場。あやぴーは一目散で階段を降りてお迎えに上がった。二人で仲良くほっぺにキスをしあってからおもむろにおもちゃで遊び始めた。あやぴーはお姉さんぶってフランソワにあれこれ指示していた。子供たちが遊びに夢中になっているすきに、おばあさんに頼み、私は一人でちょこっと家に帰った。お昼ご飯の仕込みをしてから戻ってくると、子供達はお庭からテラスに移動していた。あやぴー大得意のおままごと。各々おもちゃの鍋の中になみなみと花壇の土を入れ、夕飯を作っているのだった。フランソワもちゃんとお料理。それにしてもすごい日差し。あやぴーもフランソワもほっぺが真っ赤になってしまった。
一旦家に戻ってお昼ご飯。今日は簡単手巻き。具はオイル・サーディンをしょうゆで煮たもの、きゅうり、納豆。いなり寿司の素もあったので、おいなりさんも作った。あやぴーはオイル・サーディンが気に入って「おさかな〜!」とたくさん食べてくれた。
食後は大きなクマのぬいぐるみとしばらく遊んでいた。小さな椅子に自分の半袖カーディガンを着せたぬいぐるみを座らせ、おままごとセットでご飯を作って食べさせていた。女の子ってやっぱり面倒見るのが好きなんだなぁと思った。『大きなかぶ』と『だるまちゃんとてんぐちゃん』を2回ずつ読まされてからようやくお昼ね。「スカートで寝る!」とうるさいので、スカート姿のままでベッドに寝かせた。
午後3時に昼寝から起きたので、またポカテラおばあさんのところに遊びに行った。フランソワはもう昼ねから起きていて、カラチおじいさんとパロラおばあさんも来ていた。子供達は早速土遊びの続きをし、私はおじいさん、おばあさん達と世間話。夕方にフランソワのママとパパがやってきたので、そのまましばらくおしゃべりしていたが、子供たちが切れ始め、フランソワがあやぴーに土を投げるわ、あやぴーはあやぴーで金切り声を出すわとひどい状態になったので、家に帰ることにした。
5月21日(母の日のプレゼント)
お昼に託児所に迎えに行くと、あやぴーが母の日のプレゼントを手に持ってきた。フランスでは今月末の日曜日が母の日なので、それに合わせて作ってくれたらしい。おしゃれなラッピングに感激!保母さんのキャロリーヌにお礼を行ってから託児所を出た。あやぴーは「プレゼント〜!」と歌いながら、帰り道の間中ピンクの紙に包装されたプレゼントを大事そうに抱えていた。
ランチに日本人の友達が遊びに来てくれた。上の子供は幼稚園に行っているので、下の男の子だけ一緒。クラスは違うがあやぴーと同じ託児所に通っている。あやぴーは赤ちゃんを間近で見るのは久々だったので、離乳食を食べる男の子のそばから離れず、興味深そうにじっと眺めていた。時々赤ちゃんのほっぺを指でつついていたとか。
食事を終えてしばらく遊ばせていたが目がトローンとしてきたのでお昼ねさせた。いつものごとく、おしっこをさせて、オムツをつけて、あやぴーをベッドに寝かせて戻ってきたら、「それだけで寝るの?」と友達に驚かれた。生まれたときからずっとこうだと話すとうらやましがられた。「あやぴーって意志がはっきりしているっていう印象しかなかったけど、こう見てみると全然手がかからないよね。」と言われた。確かにあやぴーは常にご機嫌であまり難しくない子である。夫に似たに違いない。
あやぴーは午後4時過ぎに起きたので、その頃には友人と赤ちゃんは既に帰ってしまっていた。あやぴー号泣。洗濯物を干したいのもあったので、気分転換にお庭に誘う。お庭でおままごとをするのが大好きなのだ。のんびりと遊ばせてから、デルフィ二ウムの花を一緒に摘んでブーケを作った。
おやつを食べさせるために家に戻ると、母の日のプレゼントを開けると聞かない。包装を勝手にやぶり始めたので、栗を待たずに開けてしまうことにした。

押し花を貼った壁かけ。あまりの可愛さに声を上げてしまった。「あやぴー、すごいねぇ!かわいいねぇ。これ自分で作ったの?」と聞くと、あやぴーは照れながら「うん。これ、あやぴーが作ったの。」と答えてくれた。デジカメで写真を撮ろうと手に取ったら「それ、あやぴーのじゃん。ダメ!」と怒り出してしまったが、速攻で何とか写真を撮った。壁かけをあやぴーに戻すと、黄色いお花をむしって、私に「はい。どーぞ!」とくれた。・・・(汗)。「あやぴー、お花取っちゃだめでしょ!せっかくの壁かけなのに。壊れちゃうよ。もうだめ。それ返して。」と壁かけを奪い取って、あやぴーの手が届かないところに置いたら、「あやぴーの!あやぴーのプレゼント!」と叫びながら大泣きされてしまった。その後あやぴーは泣きながら下の階に一人で下りていった。ビデオをつけっぱなしにしていたことを思い出して、そのまましばらく放っておいたが、気になったので私も下の階におりてみた。案の定あやぴーはビデオを見ていたが、私の顔を見るなり、下唇を出してしくしく泣き始めた。「ママ、ごめんね。お花とっちゃった。こわしちゃダメね。ごめんね。」と言うではないか。ちょっとしたことで怒ってしまった自分を反省して、あやぴーにも「怒ってゴメンネ。きれいなプレゼントありがとう。」と言って仲直りした。それから一緒におしゃべりしながらビデオを見た。
帰宅した栗にプレゼントを見せると、栗も感動していた。お花はつけ直すと約束してくれた。今夜はお庭でバーべキュー。なかなかバーベキューの火がつかず、食事を始めたのが夜8時半。あやぴーが普段寝る時間。。。栗はしきりと反省していたが、本人はケロッと元気にしていたのでたまにはいいだろうと私は思った。食事が終わったらすぐに歯みがきをして9時15分には寝かせた。
5月25日(家の中の共用語)
栗がふと言った。「あやぴーは、家の中でしゃべる言葉は日本語だと思っているみたい。」そうかな〜と思っていると、栗は話を続けた。どうしてそう思ったのかというと、あやぴーは栗に「この家で唯一日本語がわからない可哀相な人」というような態度をよく取るのだそうだ。日本語をしゃべっていたものの、聞いているのが栗だとわかると、「Papa, tu ne
comprends pas japonais.(パパ、日本語がわからないんだよね。)」とため息をつきながら言い、「フランス語ではこういう意味なのよ。」と教えてくれるらしい。また、栗が何かフランス語で言ったことを「日本語ではこう言うの。」と訳してくれる事も多いのだとか。驚きだった。確かに、私にも「ママ、フランス語わかんないね。」ということはあるのだが、大体はあやぴーが間違ってフランス語を私に話しかけた時に「失敗した!」という感じでそう言うことが多いのだ。日本語の言葉をフランス語に訳してくれることもそういえば全くないな〜と思った。
三人で話すときはフランス語と日本語が常に飛び交う。栗とあやぴーはフランス語、あやぴーと私は日本語、私と栗はフランス語。どちらか一つというのはありえない。あやぴーと私は常に日本語でしゃべるから、次の瞬間に私がフランス語を発して栗と話したとしても、それはあやぴーとは関係のないことなのだ。あやぴーも段々それがわかってきたみたいである。私は通訳の仕事のおかげで言葉の切り替えにあまり問題がないので、この体制も大して苦にはならない。ややこしいように聞こえるかもしれないけど、慣れればどうってことないことだったりする。ただ、二ヶ国語教育というのは思った以上に親が覚悟を決めて努力をし続けなければいけないものなのだと最近改めて思う。
5月27日(初めてのおはし)
朝は小雨がちょっと降ったので、ビデオを見たり、おままごとをして一緒に遊んだ。シャボン玉も最近のお気に入り。専用の液が終わってしまったので、洗剤を薄めたものを使わせている。
お昼はオリーブ油とハーブとニンニクに下漬けしておいたラム肉を焼き、食料棚の整理をしているときに出てきた五目寿司の素で五目寿司を作った。大きくなったシソの葉っぱと焼き海苔をちぎって乗せたらあやぴーも興味津々。とりあえずお皿にラム肉を切ったものと五目寿司を乗せたら、お寿司はあっという間に完食。「もっとちょうだい!」と言われたので、今度はお椀によそってあげた。「おはし!」とリクエストされたので、まさかな〜と思いつつ、スプーンと大人用のおはしと両方持っていった。スプーンを先に手渡してみると、「スプーンじゃないの。おはし、ちょうだい!」と言う。試しに手に持たせてみた。食べられなかったらあきらめるだろう。持ち方はめちゃくちゃだったが、自分なりにちゃんとすくって食べることができた。うれしそう。「ママ、おはしできたよ!」と今度はお肉をつかもうとチャレンジし始めた。無事お肉もつかみ大満足した様子で、しばらくおはしでご飯を食べ続けた。日本に帰ったら子供用のおはしを買わなければ。。。
デザートのヨーグルトを食べ終わると、「お庭に行く!」と言う。最近は一人で長靴を履いて勝手に庭にお庭に降りていくので、今回も「行ってらっしゃい。」と出かけさせた。雨はすっかり上がって気持ちの良い青空。「ママ〜!」という声が聞こえたのでお庭を見ると、あやぴーは自分で洋服を全部脱いだのか、素っ裸でビニールプールに入っていた(汗)。。。ひざにもつかない位にしかまだ水を入れてないので心配はないが、ものすごい量の小石とドロが入っていて水が茶色い(汗)。しかも、あやぴーは雑草を引っこ抜いてプールに投げ入れていた。栗が見たら泣くだろうな。。。お庭に降りて、投げ捨てられた洋服とパンツと長靴を拾い、あやぴーを促して一緒に家に戻った。「あ〜、疲れちゃった。お昼ね、お昼ね。」と自ら進んで寝室に向かってくれた。
お昼寝から起きたら、大好きなぽーりーぬお姉さんが遊びに来ていたので大喜び。はしゃぐついでにソファの上でがんがんジャンプするので困った。ちょうどおやつの時間だったので、私たちと一緒に紅茶を飲み、クッキーを食べ、それからグラースのバラの祭典で買ったすみれのシロップを飲むことにした。水で割って氷を浮かべると、グラスから良い香りが上ってきた。味も甘すぎずなかなかおいしい。あやぴーは、多分甘いからだと思うんだけど、大変気に入ったようで「シロップ、もっとちょうだい!」とおかわりした。その後お庭に一緒に降りて、あやぴーはまた洋服を全部脱いでプールの水で遊んでいた。なんやかんやと話しかけてくるので、ぽーりーぬさんと私はお話に夢中というわけには行かなかったが、楽しいひとときだった。
5月31日(帰省前最後の託児所)
買い物が早く終わったので11時半頃に託児所にあやぴーを迎えに行った。受付のおばさん達に「来週から日本なんですって?いいわね〜!」と言われた。それから年少のクラスで担任だったシモーヌにもあいさつをして、あやぴーがいる中庭へと向かった。あやぴーは他の子供達と一緒に担任のキャロリーヌと遊んでいるところだった。キャロリーヌから、「今朝ご主人から日本に行くことを聞きましたよ。ちょっと早いけど父の日のプレゼントを作らせたので、持ち帰ってください。」と小さな包みを渡された。亀の形のキーホルダー。笑っちゃうけど結構かわいい!優しい心遣いへの感謝の気持ちを述べ、七月に戻ってくることを伝えてから託児所を後にした。あやぴーは先生方に「Bonne
journee !(=良い一日を!)」とあいさつした。別れとはあまり関係のない言葉だったので、みんなでちょびっと笑ってしまった。
帰り道に「おみず!」と水を催促されたのだが、あいにく今日は水筒を持って来るのを忘れた。「八百屋のおばさんのところでジュースを買うから、それまで我慢して。」とあやぴーに言うと、「じゃあ、ジュースちょうだい!」と言う。「だから、ジュースは後で買うの!」と言っても「ジュース!ジュース!ジュースちょうだい!」とうるさいので困りながらも無視して歩きつづけた。八百屋に到着。「さくらんぼさんだ〜!」とようやくおとなしくなった。野菜や果物を買ってから、冷蔵庫にある苺味のミネラルウォーターを一本取り出して、お店のおばさんに断ってからあやぴーにあげた。仲良しのおばさんにも日本に帰省することをご報告。「楽しんでらっしゃい!」と、あやぴーに杏を2つもらった。
八百屋を出てしばらく歩いてから、パン屋に行くときは道を左に曲がる。でも、今日はパンを買わないのでそのまままっすぐ道を進んだら、あやぴーが「今日はパンを買わないよ!」と言うのでびっくりした。「そう、今日はパンを買わないの。まだおうちにあるからね。」と言うと、自分の推理が当たっていたことに満足そうな面持ちで、「まだおうちにあるんだね。」と繰り返した。
家に着く直前の階段に不良系若い男の子達がたむろっていた。恐いとは思わないけどうれしくもないから無表情で前を通り過ぎると、目が合った男の子が「ボンジュール、マダム!」とあいさつしてきた。私はびっくりして「ボンジュール、ムッシュー !」と機械的に答えると、ボス的な男の子が「おい、マダムはたくさんの荷物を抱えて大変そうだから、階段の上まで誰かもってやれ!」と命令し、近くにいた男の子がさーっとバギーを抱えて上まで持っていってくれた。あらま!丁重にお礼を述べてお別れした。青少年の非行が問題になっているニース市だが、まだまだ捨てたものじゃないとつくづく思う。