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あやぴーの成長日記

20042(46ヶ月)

 

 

(あやぴーが大喜びだった花のパレード)

 

 

 

21(家族ランチ)

23(裸で寝る)

24(水曜日)

28(ミモザ祭り)

215(マントンのレモン祭り)

218(子供のためのカーニバル)

211(朝から夜まで遊ぶ)

220(幼稚園のカーニバル)

223(ヴィル・フランシュのカーニバル)

224(マルディ・グラのカーニバル)

225(花のパレード)

 

 

 

21(家族ランチ)

 

昨晩は仲の良い友達とみんなでレストランに行ったので、寝るのが遅くなってしまった。よって、今朝は全員9時半起床。もちろん一番に起きたのはあやぴーである。「おなかすいたー!」が第一声だった。

 

三人ともいまいちボーッとしていたので、時間ギリギリに支度を始め、あわててお義父さんを迎えに行った。今日は栗の弟夫婦の家でランチなのだ。弟達が住むAntibes(アンティ―ブ)まで車を走らせる。後部座席であやぴーと私がおしゃべりする様子を聞いて、お義父さんは「あやぴーは本当にバイリンガルなんだなぁ。」と感心していた。

 

今日のお料理は義妹アポちゃんが最近気に入っているという鶏肉と野菜のオーブン焼き。あやぴーは朝のおやつを食べたにもかかわらず、おなかがすいていたらしくて、鶏肉を切ってあげると、ものすごい勢いで食べ始めた。全く恥ずかしい。。。私も一口食べてみる。あっさりしていてとてもおいしかったので、作り方を聞いた。意外と簡単そうでびっくり。今度再現してみよう。。。

 

サラダもチーズもパスしてデザートへ。お義父さんのリクエストで弟が近所の店で買ってきた小さなケーキの詰め合わせ。あやぴーはチョコレートのエクレアが気に入って、そればかり食べていた。私はレモンタルトとラズベリーのムース。お義父さんは生クリームが大好きなので、シュークリームとか生クリームが乗ったケーキばかりを狙って食べていた。

 

食後のエスプレッソを頂いた後、弟があやぴーのために借りてきてくれたディズニ―映画「美女と野獣」のDVDをつけ、あやぴーは食休み兼映画タイムとなった。その間、大人はみんなでTAROT(タロ)というカードゲームをすることにした。勝ったり負けたりを繰り返し、今日はアポちゃんが1位で、私はアポちゃんの恩恵で2位に浮上できた。あやぴーは映画が終わると、お絵かきをしたり、お人形さんで遊んだり、私達の周りをウロウロしながらも、おとなしく遊んでいてくれた。

 

夕方になると、「おなかがすいた!」と言い始めたあやぴー。そろそろ一人遊びにも飽きただろうと、おいとますることにした。弟達の家のそばには2つ児童公園があるので、途中パン屋さんでパン・オ・ショコラをおやつに買い、児童公園でしばらく遊ばせることにした。あやぴーは珍しい遊具に大喜び。最近は高いところから棒をまたいでするすると消防士さんのように降りれるようになった。結構高くても恐がらずに一人で降りることができる。いつのまに習ったんだろう。子供の成長は本当に早い。。。

 

あやぴーはしばらくの間はしゃいでいたが、すべり台じゃないところをすべったせいで、お尻に物がぶつかってしまい、大泣きし始めた。その変わりようが可愛くて、泣いていてかわいそうだけど、思わず微笑んでしまった。お義父さんもしかり。目尻が下がりっぱなし。きりが良いので公園を引き揚げ、車に乗ってニースに戻ることにした。あやぴーは車の中で爆睡し、家に着くまで目を覚まさなかった。

 

 

23(裸で寝る)

 

あやぴーは夜寝る時パンツをはかない。裸の上に直接パジャマを着て寝ている。最初は反対したのだが、栗からも「パンツのゴムは体に良くない。君も裸で寝るべきだ。」と言われてしまい、「勝手にしろ。」と放っておくようになった。昨年のことだけど、あやぴーのクラスメートのママと話していた時に、その家の子供達もパンツなしで直接パジャマを着せていることが発覚し、あ然としながらも、そういうものなんだと納得したことを覚えている。

昨晩は更にひどかった。お風呂から上がったあやぴーは、「暑い、暑い」を連発し、パジャマを着ようとせず、夕飯を食べるときですらずっと裸だった。寝る前に遊ぶときも、歯を磨くときも、トイレに行くときもずっと裸で、今日はこのまま寝ると言った。一瞬ひるんだが、あやぴーの部屋は十分な暖房が入っているし、お布団の中はあったかいから、まぁいいか、、、とそのまま寝せることにした。フランス人には裸で寝る人が多い。栗もしかり。私も一度試してみたものの、やはりどうにも落ち着かず、すぐにパジャマに戻った。あやぴーにはやっぱりフランス人の血が流れているんだなぁと感心した。本人にそう言うと、「あたしは日本人よ!」と憤慨されてしまったのだが。。。

 

(ちなみに、豆まきはお風呂に入る前、ちゃんとコートを着て、ベランダからお庭に豆を投げました。三人で「鬼は〜外!福は〜内!」と叫びましたよん。栗はお豆が気に入ったようでしたが、あやぴーはあまり食べませんでした。いまいちだったみたい。。。)

 

 

 

24(水曜日)

 

昨晩は裸で寝たあやぴー(事情は23日の日記をお読み下さい)。朝起きて、「おなかがすいた。このまま朝ご飯を食べる。」とぐずったのだが、朝はさすがに寒すぎるし、少し咳をしていたので、全裸にしておくわけにはいかない。嫌がって泣くのをなんとかなだめすかせて洋服を着せた。

 

午前中はフランソワが遊びに来てくれて、あやぴーの部屋で二人仲良く遊んでいた。いつものようにケンカもしつつ。。。フランソワは「このままここでお昼ご飯を食べる!」と言ったのだが、ポカテラおばあさんがフランソワのお昼ご飯を用意していることを知っていたので、約束の12時を少し過ぎたところで、おばあさんの家に送り届けた。あやぴーにもコートを着せようとすると、「あたしは行かない。家で待ってる。Au revoir, Francois !(フランソワ、さようなら。)」と言って、手を振った。ドライなものである。。。

 

ランチはお肉が詰まった丸っこいパスタ。ソースは玉ねぎとにんにく、ベーコンのカルボナーラ風クリームソースにしてみた。丸っこいパスタは近所で評判のパスタ屋さんで買ったものなので、予想通りとてもおいしかった。あやぴーも私と同じ量を食べたほど。

 

お昼ご飯を食べ終わってから、少し食休みをして、身支度をして、外出した。街中にある公園でfairyさんと待ち合わせをしているのだ。あやぴーの咳が気になったが、公園に行くまでのバスではだいぶ落ち着いてきたので大丈夫そう。約束の時間より早くついたので、あやぴーは持参したキックボードで公園内を走り回ったりして遊んでいた。

 

私が日向のベンチでボーッとしていると、後ろから「ワッ!」と驚かされた。なんとfairyさんだった。「え?あれ?何で後ろから来るの?バギーは?子供達は?」とあわてて色々質問すると、なんとバギーなしで子供達と歩いて来たとのこと。しばらくぶりに会ったせいかもしれないけど、次女のまーちゃんがものすごく成長したように感じていたので、今回もバギーに乗るのを嫌がって公園まで歩いてきたという話に、改めて感心した。

 

最初、はーちゃんはママの周りから離れず、まーちゃんは遊具コーナーに入り、あやぴーはキックボードで走るという風に、三人三様に遊んでいたのだが、そのうち公園の後ろにある小さな芝生のコーナーに集まり、ミモザの落枝を拾ったり、木の実を拾ったりして、仲良く遊び始めた。

 

寒くなってきたので、fairy家に移動することになった。家までの道では、まーちゃんがあやぴーのキックボードを持つのを手伝ってくれた。二人で籠屋のように前と後ろでキックボードを各々持ち、「いち、に、いち、に」と号令をかけながら歩く姿は本当に微笑ましかった。fairyさんは先頭に立って班長の役目。次女のまーちゃんが私の手を握ってくれたので、二人で一緒に最後尾を歩いた。ぐずることなく、またその気配すら見せず、最後まで自分の足でしっかりと歩いたはーちゃんは、やっぱり大物だと思った。初めて会った時は赤ちゃんだったのに、ぐんぐん成長して、会話もできるようになっている。子供の一年って大きいんだな〜と感じた。

 

あやぴーはfairy家が大好きなのだそうで、お邪魔するや否や、我が家のようにくつろぎ始めた。みんなで一緒に遊んだり、おやつを食べたり。私達は子供の様子を見ながらおしゃべりに励んでいたのだが、「そういえば、はーちゃんが歩き始めたときのビデオがあるの!」とfairyさんがカセットを出してくれたので、みんなでビデオ鑑賞会となった。はーちゃんは最初「これイヤ!」と嫌がっていたが、そのうち自分でもビデオを見て笑っていた。まだ赤ちゃんだったはーちゃん、今と変わらない愛らしさのまーちゃん、家族と一緒の温かいクリスマス、そして、数年前のfairyさんとご主人の姿を拝見して、とても楽しいひとときを過ごした。

 

迎えに来てくれた栗も少し一緒にビデオ鑑賞。fairyさんが「まーちゃん、栗さんにごあいさつは?」と聞くと、「待って!」というお返事。「自分の心の準備が出来てからじゃないとあいさつができないのよ〜。」とfairyさんが笑いながら説明してくれた。あやぴーもそういうところがあるので、よくわかる。帰り際には、栗も私も、はーちゃんとまーちゃんから、ほっぺにキスをしてもらった。「あやぴーにも!」と申し出てくれたのだが、ドライなあやぴーは既にキックボードの上に乗り、「バイバ〜イ!」と手を降って逃げて行ってしまった。。。

 

 

28(ミモザ祭り)

 

お隣VAR県のサン・ラファエルという街で行なわれるミモザ祭りに行く。朝11時頃家を出て、高速に乗った。道は意外とすいていたが、いつものように途中であやぴーが泣き始めた。車に酔ったらしい。高速で一回、高速を降りてから二回と、計三回途中停車してから、ようやくサン・ラファエルの街にたどり着いた。

 

車から出るや否や元気いっぱいになったあやぴーが、「おなかすいた!」とうるさいので、まずはお昼ご飯を食べることにした。会場となるPromenade des bainsにはいくつかカフェやレストランがあるようだ。しかし、天気は良いのに風が強い!飛ばされそうな勢いである。室内だけどテラスみたいな席があるお店を探したのだが、なかなか難しい。ふと感じの良さそうなホテルのレストランに入ってみた。満席だと断られたのだが、テラス席はどうかと聞かれた。テラス席は、レストランではなくPUBの系列なので、出す料理は違うけど、一応食事もできるらしい。しかし、このテラス席は完璧に外。風が吹いたら寒いし、もしかしたらグラスが倒れることもあるかもしれない。でも、海が目の前の素敵な場所なので魅力も感じる。どうしようかとしばし迷ったあげく、このテラス席にかけてみることにした。壁がある席につけば、風があっても少しは防御してくれるだろう。

 

栗と私は本日の料理から「鴨のロースト、ラベンダー入りのはちみつソース」というのを頼んだ。あやぴーにはクロック・ムッシュー(食パンのホットサンド)。付け合せにはポテトをお願いした。飲み物は、1リットルのサン・ぺリグリーノと赤のハウスワインを少し。鴨のローストは柔らかくてとてもおいしかった。ソースのはちみつもそれほど強くなく、まろやかな甘さ。栗は鴨肉が大好きなのでとても喜んでいた。付け合せは3種類あって、シンプルながらもきちんとした材料&調理で、とてもおいしかった。あやぴーのクロックムッシューはすごいボリューム。付け合せのフライドポテトもてんこもりで来たので、栗と私もつまませてもらった。これで4ユーロはかなりお得。。。(ちなみに本日の料理は13ユーロ)。デザートを食べてから、食後にエスプレッソを頂き、太陽の下のんびり、まったりと食休み。いつのまにか風が止んで、それまでガラガラだったテラス席が一気に満席となった。

 

店を出てからは、海沿いの散歩道を渡り、砂浜に降りてみた。あやぴーは大はしゃぎ。わざと転んでみたりしたせいで、ブーツにたくさん砂が入ってしまった。砂浜にある海の家みたいな場所には、パレードの準備をする団体がたくさんいて、あちらこちらから音楽が聞こえた。踊っている人もいる。真っ青な空の下だと、色とりどりの華やかな衣装が一層映えて見える。段々とワクワクしてきた。台車が置いてあるところまで歩いてから、席取りをすることにした。柵に寄りかかって待っている間も、パレード参加者達がパフォーマンスをしてくれたので、飽きることなく待つことができた。

 

午後3時ぴったりにパレードが始まった。イタリアから来ていると言う旗振りの団体や、スイスから来ているマーチングバンド、フランス人のパフォーマンス軍団などに混ざり、地元の人たちが飾り付けをしたというミモザの花をメインにした台車が練り歩いた。今年のテーマは「ミュージカル」なのだそうで、台車の上には「キャッツ」や「ブルース・ブラザーズ」など、ミュージカルにちなんだ仮装をしている人ばかりだった。ミモザの花を投げてくれるので、観衆は誰もが花を取ろうと必死になっていた。もちろん私達も。

 

私達の席は端の方だったせいか、市の関係者がこっそりと子供達に、コンフェッティと呼ばれる紙ふぶきが詰まった小袋を渡してくれた。ラッキー。大人には大袋が回って来たので、一握りつかんでから、隣の人に渡した。しかし、あいにくの風で思うように飛ばせない。栗は私達の横の横にいたおばあさん目掛けて必死に投げていたのだが、とうとうおばあさんに命中することはなかった。悔し紛れに私の頭の上にコンフェッティをばらまいてくれたせいで、私の髪の毛は紙ふぶきだらけになった。周り一同大爆笑。むむむ!(怒)このままではなるものかと、私は栗の洋服の中にコンフェッティをたくさん入れてやった。

 

パレードの中で一番素敵だったのはブラジル人の団体。きらびやかな衣装で踊るお姉さん達はとてもきれいだったし、音楽もかっこ良かった。司会のおじさんが、このチームはフランスのあちこちのお祭りに参加するので、ブラジルとフランスを行ったりきたりしていると説明していた。なるほど納得の腕前。やっぱりプロは違うねーと栗と話した。

 

パレードが2周ほどしたところで、手持ちのミモザが袋いっぱいになったこともあり、パレードを離れることにした。海岸沿いの散歩道を先ほどとは逆の方向に歩いて行くと、ヨットハーバーに出た。しばらく歩いてから、カフェに入ることにした。寒空の中ずっと立っていたので、体の芯から冷えているような感じがしたのだ。温かい飲み物を頼み、ソファ席に座って休憩。カフェはほぼ満席状態で、どのテーブルにもミモザの枝が置かれていた。みんな温まりに来たのだろう。。。(栗が頼んだカプチーノはウインナー・コーヒーのようだった。すごい生クリームだったので、隣の席の人から「それ何ですか?」と聞かれていた。)

 

カフェを出てから、気になっていた教会を見に行くことにした。Notre-Dame de la Victoireというその教会は古いものではなかったが、外見も内装もステンドグラスも、とてもきれいだった。おまけに、まだcreche(キリスト生誕や街の様子を再現したジオラマ)が展示されていて、それがとてもよくできていたものだから、あやぴーは目が釘づけ。朝、昼、晩と光が変わり、朝に動く人、夜中に動く人とあちこちで動きがあるのも楽しかった。アットホームでこじんまりしたミモザ祭りも大満足だったし、思いがけず素敵な教会を発見したのもうれしかった。良い一日だったが、とうとう風は止まなかった(涙)。「寒い!寒い!」と言いながら、急ぎ足で車まで戻り、再び高速に乗ってニースに戻った。

 

(レモン祭り。今年のテーマはパリのユーロ・ディズニ―ランドとの提携。)

 

 

215(マントンのレモン祭り)

 

マントンのレモン祭りを見に行こうと高速に乗った。「出口渋滞」という電光掲示板を見てびっくりしていたのだが、出口はもちろんのこと、街中までの道もすごい混雑だった。マントン駅まで出たところで裏道を使い、何とか渋滞から離れ、駐車する場所を探したのだが、どこも車でいっぱい。30分以上ぐるぐると回ってから、街の外れまで行き、ようやく空いている場所を見つけた。ふぅ。。。

 

もう12時半を過ぎていたので、あやぴーがおなかすいたとうるさい。あまりしっかり食事をする雰囲気でもなかったので、「サラダでも食べようか。」と一番近くにあったティ―サロンに入った。天気が良いので外のテラスに座る。栗はフリースの上着を脱いで半袖Tシャツ一枚になった。「まだ2月だというのに贅沢だねぇ。」と歓談していると、ウエイトレスさんが来て、今日はレモン祭り特別コースしかないということを知らされた。ががーん、ショック。。。仕方ないのでコースで頼む。前菜は栗も私もミックスサラダ、メインは栗が仔羊のローストで、私が魚介類のパイ包み。パスタが食べたいというあやぴーのために、お店の人が特別にあやぴーにはパスタを出してくれることになった。

 

出てきたミックスサラダを見てあ然。洗っただけの大きなレタスの葉っぱに、6つ切になったトマトが並べてあるだけだったのだ。「レモン祭りだからってぼったくってんなー。」と憤慨しながらも、おなかがすいていたので全部食べた。あやぴーに来たパスタはパスタで、チーズが詰まったラビオリにロックフォールのソースがかかったものという子供には厳しい一品。案の定あやぴーは半分も食べなかった。。。

 

外れムードにがっかりしながらも、目の前に見える海はきれいだし、天気も良いので、「まっ、こういう日もあるわな。」と諦めた。すると、メインに出てきた料理が意外においしくて、サラダの分を一気に挽回してくれた。デザートはレモン祭りのお約束レモンのタルト。メレンゲがふわふわ!甘さ控え目なのもうれしい。「なんだ、意外と悪くなかったじゃん。」と見直す。よく考えると、コースで16ユ―ロというのは、この辺のレストランではかなり安いということを忘れていた。。。

 

お店の人があやぴーにチュッパチャプスをプレゼントしてくれた。2つももらって、あやぴー上機嫌。少し雲が出てきたので、お店の中に入らせてもらい、ソファー席でくつろぎながら食後のエスプレッソを頂いた。店を出たのは、そろそろ2時にさしかかるというところだった。

 

街中に向かって、海沿いを歩く。クリスマスに来た時よりは風が少なくて歩きやすい。パレードが始まっていたようで、レモンやオレンジで飾られた台車が遠目に見えた。このすきにメイン会場の彫像を見に行こうと足を速める。

 

チケットを買って会場の中に入ると、ものすごい人に驚いた。自由に歩けないほどの人出だったのだ。レモンやオレンジで飾られた彫像は、昨年や一昨年に比べると、創造性に欠けているような気がしたが、大きい作品はさすがに圧巻だった。レモンやオレンジだけでなく、花を組み合わせた彫像も素晴らしく、一気に春がやってきたかのような印象を受けた。しかし、感動の余韻に浸っている暇はない。とにかくすごい人なのだ。押す人あり、撮影場所の奪い合いあり、飾り物のオレンジを食べる人あり、レモンを持っていく人ありと、様々な人間模様を見て、がっかりしないうちに会場を出ることにした。

 

ちょうど午後4時になり、パレードの門が開かれた。今年も4時からは無料らしい!早速中に入って練り歩き、適当な場所に立って、レモンやオレンジで飾られた台車や、マーチングバンドなどのパフォーマンスを見学した。日本の高校生達も参加していて、若さあふれる元気な行進が微笑ましかった。

 

あやぴーにはコンフェッティと呼ばれる紙ふぶきの袋を渡していたので、大喜びであちこちの人に紙ふぶきをかけまくっていた。紙ふぶきが終わると今度はボンブ。ムースのようなひもがでるボンブをキャーキャー言いながら使い始めた。しかし、子供だから力がないため、思うように狙いが定められない。あやぴーは、ノズルを押すたびに自分にボンブをかけまくっていて、周りから大笑いされていた。栗と私は何も攻撃するものがなかったので、子供達の攻撃の的になるばかりだったが、それはそれで楽しかった。「やっぱりカーニバルはこうじゃなくっちゃね!」と栗もうれしそう。

 

トイレに行きたくなったので、前に行ったことがあるイタリアン・カフェでお茶することにした。ほぼ満席!かろうじて上の階に席を見つけて陣取った。お店の人はイタリア人ばかりでみんな感じが良く、フランス語があまり話せない人も多いので、まるでイタリアでお茶しているかのようだった。カプチーノが美味。

 

清掃車が掃除を始める中、海沿いをのんびりと散歩しながら車に向かった。遠くに見える夕日がとても赤い。波の音を聞きながら歩いていると、すこしノスタルジックな気持ちになった。「お祭り騒ぎの後の静けさって、寂しいけど結構好きなんだなぁ。」と栗が言った。同じことを考えいていたようだ。あやぴーは空になったボンブをいつまでも握りしめていた。

 

 

218(子供のためのカーニバル)

 

今日は水曜日。フランソワがポカテラおばあさんの家で一日を過ごす日である。あやぴーの幼稚園には、今日の午前中に地区のお祭りがあると一週間位前からポスターが貼ってあったので、前もってフランソワのママのナタリーに連絡をし、子供達をお祭りに参加させることに決めていた。集合はパレード開始の10時。直接会場で。前の日の夜、「私も一緒に行きたいから、出かける時は声をかけとくれ。」と電話をかけてきたポカテラおばあさんだったが、先に用事を済ませたいとのことで、現地で会うことになった。

 

10時なら945分に家を出れば余裕、、、と思っていたのだが、あっという間にその時間になってしまい、あわてて家を出た。途中、携帯電話を忘れたことに気がつき、もしナタリーに会えなかったらどうしよう、、、と心配になったが、時間的に引き返す余裕がなかったので、諦めて待ち合わせの場所に向かった。パレ―ド出発会場には、仮装をした子供達がたくさん集まっていて、ボンブや紙ふぶきの投げあい、かけあいが既に熱く繰り広げられていた。幼稚園の知り合いには会うのものの、ポカテラおばあさんもフランソワもいない。焦りながらあちこち探していたら、ようやく二人を見つけた。フランソワは怪傑ゾロの仮装。全身黒尽くめである。一方、我が家のあやぴーはピアノの発表会に着るようなドレスに、昔から持っている王冠をかぶってプリンセス。猫になりたいとか、「魔女の宅急便」のキキになりたいとか、もののけ姫になりたいとか、さんざん色々なことを言っていたが、用意のいらないものに落ち着いて良かった。(笑)

 

フランソワのママのナタリーは仕事があるので、下の子を預けに実家に向かい、ポカテラおばあさんとフランソワ、あやぴーと私の四人でパレードを歩き始めた。地区のお祭りとは言え、一応「第一回子供祭り」と名付けられただけあって、普段は子供が嫌がるGROSSE TETE(頭の大きなかぶり人形)も、ちょっと洗練されたかわいい感じのものだったし、バトントワリングのお姉さん達や、水兵さんのような格好をしたマーチングバンド、そしてブラジル風音楽のパーカッションを演奏する団体に、パレードの台車が3台もあって、なかなかの行列である。

 

私達は赤い悪魔の台車の後ろを歩くことになった。子供達のボンブ合戦はかなり熾烈で、一応家にあったボンブをあやぴーとフランソワに一本ずつ、そして紙ふぶき一袋を二人で分けて遊ばせたが、あっという間になくなってしまった。フランソワは頭が働くので、自分のボンブがなくなったとわかると、あやぴーに「交換して。」と言い寄った。「それはダメ。」と私が口を挟んだので、ふてくされ、「もう帰りたい。」などと言い始めた。もちろん、誰もそんなわがままには耳を向けない。。。

 

しばらくすると、近所のシモ―ヌおばさんがいて、孫のレア・ロイック姉弟が赤い悪魔の台車を引くジープに乗っていることを教えてもらった。「おお〜い!」と挨拶に行くと、激しくボンブをかけられた。おまけに気がつけば、ジーンズのお尻の部分も誰かにボンブをかけられてピンク色になっている。あやぴーから預かっていた使いかけのボンブを取り出し、私も復讐し始めた。

 

パレードが半分ほど終わったところで、ダンボール箱を持ったニース市の職員が子供達に何かを配り始めた。ニース市のマークが入ったマグネットである。「何でこんなものをくれるんだろう、あまってたのかしら。」と思ったが、あやぴーはうれしかったらしく、大切そうに手にしていた。その後、別の職員がお菓子を配り始め、そちらはマグネットよりずっと盛況。子供達がわらわらと集まり、職員が前に進めなくなってしまった。私はさささっと輪に加わり、ダンボール箱から直接お菓子をつかんで持ってきて、あやぴーとフランソワに分けた。二人はカランバーと言う長細いキャラメル菓子をなめながら、また歩き始めた。

 

ようやくボンブを売る人が現れたので、おばあさんと一緒に列に加わった。おばあさんは「私が払うから。」と、あやぴーとフランソワにボンブを一本ずつ、そして紙ふぶきを一袋ずつ買ってくれた。フランソワはふてくされた様子から一転して笑顔に戻り、早速ボンブで遊び始めた。一方、あやぴーは力がないのであまり上手に押せない。紙ふぶきの方が楽しそう。この調子だとすぐに紙ふぶきがなくなってしまうと思い、追加で買っておくことにした。ついでにレア・ロイック姉弟にも一袋ずつ差し入れ。

 

パレード後半はずっとブラジル風パーカッションのそばにいたので、私は楽しかったけど、おばあさんは耳が痛くなったらしい。あやぴーはまたまたクラスの子に出会い、紙ふぶきを投げ合っていた。気が付くともう11時半。あっという間の1時間半だった。にぎやかながらも子供主体のアットホームなカーニバル。入場料も取らなければ、柵もない、誰もが参加できるカーニバル。こんなに楽しいお祭りは初めてなんじゃないかと思う。参加して良かった!

 

途中おばあさんがパン屋さんに寄り、SURPRISEという玩具セットを子供達に買ってくれた。おばあさん達はバスに乗って帰ると言うので、私達もそうすることにした。バス停のベンチでは、ポカテラおばあさんの横の席をめぐって、あやぴーとフランソワが大喧嘩。(勝利はあやぴーの手に。笑)。おばあさんはうれしそうに目を細めていた。バスが来たところで、近所のパロラおばあさんも登場。髪の毛に紙ふぶきがたくさんかかっていた。パレードを通ってきたに違いない。

 

お昼ご飯はフランソワも一緒に我が家で。ミートソースのパスタにグリーンサラダ。フランソワはパスタはたくさん食べたが、グリーンサラダは給食以外の場所では食べないんだと拒否。私も無理強いはしなかった。

 

食休みを終えてからは、場所をポカテラおばあさんの家に移し、いつもの通り時々ケンカをしつつも、楽しい午後を過ごしたようだ。夕方におばあさんの家にやってきたナタリーは、楽しかったと言う話を聞くと、「私も行きたかった〜!来年は絶対!」と悔しがっていた。

 

パレードにはたくさんのテレビが来ていたので、夜の地方ニュースに出るかと楽しみに見たのだが、結局フランソワもあやぴーも写らなかったので、あやぴーはがっかりしていた。その代わり、幼稚園のクラスメイトのエヴァンドロと、近所のレア・ロイック姉弟がバッチリ出ていた。

 

 

211(朝から夜まで遊ぶ)

 

今日はあやぴーと一緒に朝一番で焼きチーズケーキを作った。その後も料理を続ける私の横で、あやぴーはお絵かきをしたり、お人形さんごっこをして遊んでいたが、しばらくしたら退屈したようで、かるた遊びに付き合わされた。私が札を読むと、一生懸命絵を探す。最近は札を読むのも気に入っているようだ。と言っても、わかる平仮名がまだ少ないので、予め読めそうな札だけを取り分けて渡しているのだが。。。あやぴーはいつのまにか「あ」から「わ」までの札を全部丸暗記していて、最初の一文字が読めると後はスラスラ。一度は栗も札読みに挑戦したことがあるのだが、どうしてもスラスラとは読めないし、抑揚のつけ方が微妙におかしい。あやぴーはいらいらして、「パパはダメ!やっぱりママじゃないと!」と投げ捨てるように言い、栗をひどく悲しませたこともある。。。

 

かるた遊びを終え、しばらく別行動をしていると、フランソワがポカテラおばあさんに連れられてやってきた。二人は早速あやぴーの部屋に向かい、パズルになっているマットやレゴで仲良く遊び始めた。時々意見が一致しないと、どちらかが私のところに告げ口に来るのだが、二人を見張っていればいるで、「ママはあっち行って!」と言われてしまうのだった。子供って・・(汗)。

 

お昼近くになったので、約束通りフランソワをポカテラおばあさんの家に送って行った。フランソワは私達とお昼ご飯が食べたいと言い張ったが、おばあさんはおばあさんで用意をしているだろうから、また今度にしようとなだめすかした。(しかし、フランソワはおばあさんの家でしばらく泣いたらしい。)

 

お昼ご飯を食べ終えるや否や、あやぴーは「フランソワのところに行く!」と大張り切り。しかし、いくらなんでも12時半に伺うのは迷惑なので、その間ぬり絵をさせたり、家事のお手伝いをしてもらったりして、時間をつぶし、1時半を過ぎた辺りで、おばあさんの家に向かった。フランソワはリビングのテレビで子供番組を見ていた。おばあさんは後片付けを終えたばかりとのこと。あやぴーは厚手のカーデガンを脱ぐと、フランソワの横に座り、一緒にテレビを見始めた。私はキッチンでおばあさんにコーヒーをごちそうになってから、一人で家に戻り、残った家事を済ませたり、インターネットで遊んだりして息抜きさせてもらった

 

3時半を過ぎたので、今朝作ったYUKIちゃんレシピのチョコ・チャンク・クッキーを持って、再びおばあさんの家に向かった。子供達は相変わらずリビングで遊んでいたが、私が部屋に入ると、二人は急いでテーブルの下に隠れた。反応をしないのはかわいそうなので、一応「見つけたぞー!」と低い声で子供達をおどかしてみた。案の定、子供達は「キャー!」とキンキンに鋭い叫び声をあげた。満足してキッチンに向かう。カラチおじいさんが来ていたので、大人はまたもやコーヒータイムとなった。持参したクッキーの包みを開けると「おおお〜っ!」と歓声が上がった。とてもおいしい。おばあさん達から大絶賛を受けた。(YUKIちゃん、ありがとう!)

 

太陽があるうちにとみんなでテラスに移動。子供達は土遊びに大喜び。いつのまにかフランソワとあやぴーはお互いを「パパ」「ママ」と呼び合っている。夫婦のつもりなのだろうか。。。フランソワがガーデニング用具を振り回して、ポカテラおばあさんに怒られると、「パパを叱らないで!そっとしておいてあげて!」とあやぴーがフランソワの前に仁王立ちした。美しい夫婦愛である。(嫉妬すると困るから栗には言えないが。。。笑)

 

日向でのんびりしていると、電話が入ったので、子供達をお願いして、近くのバス停まで友達を迎えに行った。すぐに会えてたのでホッとした。あやぴーはまだフランソワと遊びたいだろうと思い、おばあさんに引き続き面倒をみてもらうことにし、私と友人は先に家の中に入ってお茶を飲みながらおしゃべりした。夕方、おばあさんがあやぴーを送り届けてくれた。あやぴーは私の友達を見て大興奮。ソファーの上をトランポリンのごとく飛び跳ねまくり、どうしちゃったの?という位、よくしゃべっていた。しばらくして、栗が帰宅。あやぴーの興奮具合にやはり驚いていた。そう言えば、最近忙しくてあまり友達に来てもらう機会がなかったなぁ。。。

 

夜には別の友人一家も合流し、みんなでラクレットを食べた。あやぴーはレイちゃんの隣に座り、キャーキャー言いながら仲良くご飯を食べ、食事が終わると、二人は椅子を降りて遊び始めた。栗はレイちゃんから「パプゥ‐ン」というあだ名をもらい、子供達から「遊んで」攻撃を受けていた。栗と遊ぶので子供達はフランス語モード。ご両親もそうだけど、レイちゃんは更にフランス語が上手になっていてびっくり。子供ってすごい!

 

デザートを食べ、エスプレッソを飲みながら、友達が差し入れしてくれたおいしいチョコレートを食べていると、いつまでも楽しいおしゃべりを続けられそうだったが、明日は木曜日。栗は仕事、子供達は幼稚園がある。またの再会を約束し、会はお開きとなった。あやぴーは朝から夜まで友達と遊べて、楽しい一日だったことだろう。私も楽しい一日だった!

 

 

220(幼稚園のカーニバル)

 

幼稚園最終日。明日から2週間のカーニバル休みなのだ。今日の午後は幼稚園でカーニバル。お祭り用のお菓子を持って来るようにと前々から言われていたのだが、法律により、手作りは禁じられている。そのため、大型スーパーで購入した箱詰めのganse(カーニバルの揚げ菓子)を持たせることにした。あやぴーは今朝カーニバルと聞いて、「お姫様になる!」と喜んだのだがが、仮装はさせてこないようにとのことだったので、普通の洋服を着せられてがっかりしていた。

 

私は午前中ヨガのクラスに行って、帰りに買い物を済ませ、一旦家に戻って荷物を置いてから、あやぴーの昼のお迎えに出かけた。あやぴーは家までの道で、「ママ、今日はプレゼントある?」と聞いて来た。昨日おばあちゃんからの小包が届いたので、今日も何か届いているんじゃないかと期待したらしい。「今日は何にもないよ。」と答えると、「嫌!プレゼントがほしい!」とふてくされた顔。「プレゼントって言うのはね、自分が「ほしい!」と言ってもらうもんじゃないんだよ。好意って言う気持ちの問題だから。」と説明しつつ、こんなこと言ってもわからないだろうなぁと思わず苦笑。