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あやぴーの成長日記

20031(35ヶ月)

 

(ムートンムートン兄弟)

 

 

11(くつって!)

17(幼稚園再開)

113(そうかもね)

116(スパゲッティと赤ちゃん返り)

123(平常生活再開)

124(久々のカステル公園)

126(雪デビュー!)

129(ムートンムートン2)

 

 

 

11(くつって!)

 

朝ご飯が終わってから、母の兄弟が集まっている叔母の家に電話をかけた。あやぴーに電話に出るかと聞くと、「しゃべってみる!」というので、電話を代わった。私が後ろからこっそり「おめでとうございます。って言ってみな。」というと、上手に「おめでとうございます!」と繰返すことができて、電話越しにみんなの感嘆する声が聞こえた。あやぴーも誉められてうれしそうだった。

 

電話が終わると早速粘土遊び。あやぴーはクリスマスプレゼントにもらった粘土のピザ作りセットにはまっていて、ここのところ毎日朝食が終わるやいなやピザタイムになる。「ママ〜、一緒にピザくつろう!」とうるさいあやぴー。「つくる」という言葉、いくら直しても未だに「くつる」と言ってしまう。「それ、あやちゃんがくつったの。」「ママ、お花くつって。」「パパはケーキくつらないって。」といった表現を一日何度聞くだろう。靴と混同しているのだろうか。まさかね。。。

 

混同している言葉と言えば、「おめでとう」と「プレゼント」もそうである。この二つの言葉がごっちゃになってしまい、「おめゼント」という自作の言葉を使用中である。昨晩ケーキを食べた時も、「ママ、これはおめゼントのケーキなの?」と聞いてきた。「あのね、新しい年になるからお祝いするためのケーキなの。」と説明すると、「おめゼントのケーキ、おいしいね。」と大喜びで、私と同じ量を軽く平らげたのだった。

 

話は粘土に戻って。飽きっぽい私は30ほど粘土で遊んだらもう十分。いつものごとくあやぴーより先に退屈してしまったので、粘土で長い棒を作り、それをぐるぐる巻いて渦巻きにしてみた。片付けられたホースのようである。それを見てあやぴーが「わ〜、ママ偉いねぇ。すごいねぇ。そのカタツムリ、アメリカみたい!」と言ったのだった。思わず栗と顔を見合わせて、「アメリカ〜?!?!」とびっくり。なんでアメリカなの?・・・すると、あやぴーが顔を下に向けて恥ずかしそうに言い直した。「そのカタツムリ、アメみたい。」・・・なるほど、アメと言いたくて思わずアメリカと言ってしまったらしい。訳のわからない一人ぜりふもまだまだ多いが、起きている時は必ず口を開いて何かをしゃべっているあやぴー。そんなあやぴーに自分の姿を見出した。言い間違いをするあたりも、間違いなく私の遺伝だろう。今年は、あやぴーの日本語のためにもしっかりと間違えずに日本語を話していきたいと思う。

 

 

17(幼稚園再開)

 

昨日から幼稚園が再開した。休みの間は朝食が終わったら粘土でピザを作るのが日課となっていたが、幼稚園が始まるとそうはいかない。支度をして出かけなければいけないため、遊ぶ時間などないのだ。あやぴーはブーブー言いながら幼稚園に出かけていった。休みの間は「もう幼稚園終わりなの?お友達はどこ?」とよく聞いてきたあやぴーだったが、幼稚園が始まってもそれほどうれしくはない模様。かと言って泣くわけでもなく、淡々と幼稚園生活が再開した。昨年園庭でなくしてしまった片方の手袋も無事見つかり、幸先の良い一年の始まりである。

 

幼稚園は風邪の子が多いのか、迎えに行くといつも見かける子がいなかった。顔見知りのママ達と話をしたら、「休みの間風邪でダウンしていた。」とか「クリスマスは嘔吐で大変だった。」と言う人が多く、どこの家庭も同じだったのだと知った。

 

お昼前に家に戻ってくると、あやぴーは早速ピザ作りセットで遊び始めた。ピザを作るとは限らないのがミソで、今回はババ(日本のおばあちゃん)の顔を粘土で作っていた。「次はまーちゃんを作るの!(私の弟のこと)」と張り切っている。いつのまにか赤と黄色の粘土が消え、青のような緑のような茶色のような変な色の粘土が大量に発生した。全部混ぜたらしい。。。

 

 

113(そうかもね)

 

750分過ぎにあやぴーの部屋のドアを開けると、ガバッと起きたあやぴー。「あのね、お友達と遊んでたの。」と言う。夢でも見ていたのかな。シリアルと牛乳の朝ご飯を済ませ、少しだけ粘土で遊ばせてから、栗が幼稚園へと送っていった。

 

お昼前に迎えに行く。今日は一番だった。先生があやぴーを呼ぶと一目散に走ってきた。「先週末に渡すのを忘れてました。」と、先生から連絡帳をもらった。一ヶ月ぶりとかかも(汗)。。。帰り道であやぴーが「おなかが空いた!」とぐずりだしたが、買ったばかりのパンを食べさせると、お昼ご飯が食べられなくなってしまうので、「家に帰ってからね。」となだめすかせつつ、歩かせた。

 

家の近くの階段を登っていると、「今日ね、アガットがいなかったの。」とあやぴーが言った。アガットというのは割と仲が良い女の子で、ママとも顔見知りである。でも、アガットのママが幼稚園に迎えに来ていたことを知っていた私は、「ママ、アガットのお母さんに会ったよ。今日幼稚園にいたんでしょ?」と言うと、あやぴーは「そうかもね。」と答えた。「そうかもね。」って・・・(汗)

 

その後、「ママね、あやちゃんお料理するの。玉ねぎとにんじん入れるの。」と話し始めたので、ふむふむと耳を傾けながら歩く。「それでね、いちごも入れるの。」・・・ゲッ、苺も入れちゃうの?と想像していると、更に「それから生クリームも入れるんだよ。」と言われて、反応に困ってしまった。どう考えてもまずそう。。。そういえば、ずいぶん長いことケーキを焼いていない。久々にお昼寝が終わったらケーキを一緒に作ろうかな。

 

フランス語でお気に入りの言葉は「モア・ヨ―シ」。「Moi aussi」という言葉で「私も」という意味である。本当は「モア・オーシ」と発音するのだが、何故か「ヨーシ」になってしまう模様。あやぴーはこの言葉がよっぽど好きらしく、関係ない時にも出してくるのが困りもの。私が栗に、「ご近所のおばあちゃんの家、暖房が壊れちゃったんだけど、修理屋さんが来てくれないんですって。」と話していると、横から「モア・ヨーシ!」と元気に言いながら飛び出してきたり、栗が私に「明日は会議があるから、帰りが遅くなるかも。」と言うと、「モア・ヨーシ!」とあやぴーが返事したり。その様子はくまのプーさんに出てくるティガ(Tigger)のようである。。。でもおもしろいので、私も真似することにした。あやぴーが何か発言した後、あやぴーの口調を真似て「モア・ヨーシ!」と言ってみる。すると、あやぴーは目を真ん丸くして驚いてから二ヤッと笑い、「モア・ヨーシ!」と負けずに叫んできたのだった。栗も同じように真似していたのだが、頻繁すぎてしつこいと思われた模様。「Papa, c’est pas bien ! C’est Aya qui dit « Moi aussi » ! Pas toi ! 」と切れたあやぴーに叱られていた。「Papa, c’est pas bien ! (パパ、ダメだよ。=パパ、セ・パ・ビヤン)「C’est Aya qui dit « Moi aussi » !(「私も」っていうのはアヤなんだから。=セ・アヤ・キ・ディ・「モア・ヨーシ(オーシ)」)「Pas toi !( パパ(あなた)じゃないよ。=パ・トワ )

 

幼稚園では相変わらず歌や詩を習っているらしい。一週間の曜日も習ったとかで、お風呂の時間に栗と復習している。日本語でもそのうち教えないとと思うんだけど、まだちょっと難しいような気もする。

 

 

116(スパゲッティと赤ちゃん返り)

 

お昼にスパゲッティを食べた。ふとあやぴーを見ると、くるくるとフォークを回してスパゲッティを巻きながら食べているではないか!昔はずるずる食べていたのでその成長ぶりに驚いた。また、ナッツ割り器(くるみ割り器)も使えるようになった。一人でアーモンドやへーゼルナッツをペンチみたいな形のナッツ割りの中に入れ、ちゃんと割って食べている。おかげで台所のあちこちにナッツの殻が散らばって、まるで猿が食べ散らかした後のようなのだが、道具も使えるようになったことは喜ばしい。買い物に行けば、こっそりと買い物カゴの中に自分が食べたいクッキーを隠し入れる知恵もついた。「これ、あやちゃんがやったの?」と問いただすと、得意の「そうかもね。」と返って来るので怒る気も失せる。

 

そんなあやぴーは最近赤ちゃん返りが激しい。下に弟や妹ができると上の子が急に赤ちゃんの真似をしたがるとよく聞くが、我が家には全くそんな傾向がないので、ちょっと心配して栗に話した。すると、栗は「自分自身が一人の人間であるということがわかってくる時期になると、子供は不安になって赤ちゃん戻りをするってどこかで読んだことがある。」と言った。言われてみれば、私もそういう記事を読んだ気がする。

 

あやぴーの赤ちゃん返り行動パターン

1.おしゃぶりが止められない。(これは今に始まったことではないが。)

2.食事中に「んまま」「だーだー」などと不可解な赤ちゃん言葉を発する。

3.抱っこを要求し、赤ちゃんのように横たわって、指をしゃぶる。

4.はいはいをしたり、床の上に寝っころがって不可解な赤ちゃん言葉を発生する。

5.自分が赤ちゃんの時のアルバムをやたら見たがる。

6.自ら、「あやちゃん、赤ちゃんなの。」と宣言する。

 

その一方で、不思議なことに赤ちゃんを否定する発言もしている。ここ最近、何かにつけて「あやちゃんは食べられるけど、赤ちゃんはダメなんだよね。」とか、「これは赤ちゃんのじゃないよ。あやちゃんのだよ。」と言うのだ。栗は笑いながら「家の中に赤ちゃんの霊でもいるんじゃないの?子供は霊と話ができるっていうからさ。」などと言うが、そうでないことを祈るばかりである。じゃないと恐い。。。

 

そういえば、栗と私がまだ結婚していなかった時代の写真を見て、あやぴーが、「ママ、あやちゃんがいない!あやちゃんはどこ?」とショックを受けていた。

 

子供はどんなことを考えているのだろう。どんな思いを持ちながら行動しているのだろう。そんなことを考えた一日だった。

 

 

123(平常生活再開)

 

今回の仕事では、毎日あやぴーが起きる前に家を出ていた。今朝何日かぶりに私が一緒に朝ご飯を食べるのを見て、「ママ、今日はおしごとないの?」と驚いて聞いてきた。「おしごとはもう終わりだよ。あやちゃんも今日からまた幼稚園。」と答えると、「幼稚園行きたくない!ママと家にいる!」とだだをこねて大変だった。今週は担任の先生が病気でお休みのため、代理の先生が来ているのだ。なので、月曜日と火曜日は栗が自分で預かると幼稚園をお休みしていた。別に行かなくてもよいのだが、私もゆっくりしたかったので、やっぱり行ってもらうことに決めた。

 

あやぴーを送り出した栗が家に帰ってきた。代理の先生は男性だったそうなのだが、前に来た先生とは違って、プロらしく、優しい感じの先生だったとか。(子育て日記20021128,29ご参照下さい。)。それでも予想通りあやぴーは泣いたらしい。日本人にはあまり人見知りをしないのに、フランス人、それも大人だとかなり人見知りをするあやぴーなのだ。

 

お昼は、あやぴーの様子が気になっていたので、早めに家を出て一番に迎えに行った。教室のドアの前に立っている男性が代理の先生みたい。なるほど、優しそうな人だ。「あやの母です。今日はどうでしたか?」と聞くと、「大丈夫。何も問題ありませんでしたよ。」と答えてくれた。「わかりません。」と答えた前回の代理の先生とは大違いである。しかも、帰り際に手を振りながら「Au revoir, Aya ! (アヤ、さようなら。=オ―ヴォワー、アヤ!)」と言ってくれた。あやぴーも振り返って「オーヴォワー、ムッシュー!」とちゃんと答えていた。前の代理の先生の時はとにかく嫌!嫌!の一点張りだったのに。明日も代理の先生だが、この人なら大丈夫そうだと安心した。途中まではお友達のmareva(マレヴァ)ちゃんと、マレヴァのママと一緒に帰った。あやぴーがよく話す名前なのだが、本人とママを見たのは初めてだったのでうれしかった。あやぴーに「先生どうだった?優しかった ?」と聞くと、「あのね、先生は病気なの。あの人はおにいさんなの。」とあやぴーが答えた。あやぴーにとっての「先生」は担任であるクレール先生だけなのだ。。。その後「あのね、おにいさんはパパのお友達なの。今日はあやちゃん、パパのお友達と遊んだの。」と話が続いた。きっと今朝送っていった時に栗が代理の先生と話し、その様子が楽しだったのをあやぴーが見て、友達なんだと思ったのだろう。

 

ランチにはかき揚げ丼を作った。冷凍していたかき揚げを使ったのですぐに出来た上においしかった。食後にあやぴーが「ケーキ作りたい!」と言い始めた。冷蔵庫の中をチェックすると材料はあるようだ。今つくればおやつに食べられることもあり、あやぴーと一緒にエプロンをしてからケーキ作りを始めた。「小麦粉と〜。」と私がしゃべりながら材料を用意していると、あやぴーが「ベーキングパウダーと〜。」と続けたので、覚えているものなのだなぁと驚いた。バナナとくるみのケーキはあっという間にできあがった。あやぴーはそれだけでは飽き足らず、長いことベランダで一人遊びをしてからようやく昼寝をしてくれた。起きたらケーキが焼きあがっていて喜ぶだろうなぁ。

 

 

124(久々のカステル公園)

 

今朝は幼稚園に行きたくないとダダをこねていたくせに、栗が幼稚園に連れて行ったら、一目散に代理の先生のところに走っていったとか。子供の変わり身の速さには毎回驚かされる(苦笑)。お別れのキスもなければ、あいさつもなかったと栗が落ち込んでいた。。。

 

お昼ご飯に鶏肉とさやいんげんの和風パスタと昨日作ったくるみとバナナのケーキを食べてから、よしのちゃんと待ち合わせをしているカステル公園に向かった。よしのちゃんに会うのは久々なので、あやぴーはとても喜んでいた。

 

公園に着くと、良い天気だからか平日なのに子供が結構遊んでいた。間もなくしてよしのちゃんのママ「すがちゃん」がよしのちゃんと弟のりょうた君(4ヶ月)を連れて登場。よしのちゃんとあやぴーは泣きながらのケンカをしたかと思えば、次の瞬間はケロッとしてまた仲良く遊んだりして、結局2時間以上公園で遊んでいた。すがちゃんと私はたまりにたまっていたお互いの近況報告をガーッとし、りょうた君はその間一回もぐずることなくベビーカーの中でうとうととしていた。何て優秀な赤ちゃんなのだろう。今日の注目点はあやぴーがカステル公園の遊具コーナーにある全ての遊具で遊べるようになったこと。前は恐がって行かない場所とかもあったので、やっぱり成長しているんだなーと実感した。

 

お昼寝をさせていなかったので午後415分頃に先に失礼した。家に戻ると栗がもう帰ってきていた。今日はガス点検の人が来ることになっていたので仕事を早く切り上げてきてくれたのだ。あやぴーは2時間ほど昼寝をし、いつも通りパパとお風呂に入った。

 

 

126(雪デビュー!)

 

前の日にスキーウェアを購入したので、今日は早速スキー場に行くことにした。と言っても、車酔いが激しいあやぴー。あまりくねくね道じゃないところで、なおかつあまり人がいないような小さなスキー場を地図で探し、家を朝10時半に出発した。栗と私もスキー場に行くのは数年ぶり。

 

慣れた道を途中まですいすい行き、それから山の方をぐんぐんと登っていった。雪が全然見えず、「もしかしたら降ってないんじゃない?」と不安になりながら車を走らせていくと、突然周りが赤い岩の山ばかりになった。そしていくつかめのトンネルをくぐると、雪が見え始めた。山のあちこちに見事なつららがいくつもあり、赤い岩とそこに生える緑の木とつららのコントラストは本当にきれいだった。あやぴーも「ママ、こっちにも雪があるよ!」と大喜び。途中でおなかが痛いとあやぴーから自己申告があったため車を停めて休憩をし、2時間後の12時半に目的地のスキー場「Beuil(ブイユ))に到着した。

 

私はどうしてもトイレに行きたかったので、一人でスキー場のふもとにあるカフェに入った。お店の人が「注文は後から出いいから、とりあえずトイレに行ってくれば?」と言ってくれたので、先にトイレを済ませてからエスプレッソを飲んだ。街中で飲むより安いことに感動。さっさと飲み終えてから、栗とあやぴーのもとに戻った。栗があやぴーにスキーウェアを着せ、スノーブーツをはかせてくれていた。あやぴーは「スキーやりたい!」と興奮気味。パンとパテを持ってきていたので車の中で食事をしようかと思ったのだが、トイレに入ったカフェはサンドイッチも安かったので、カフェのテラス席に座ってランチをすることにした。太陽が出ていたので外でもポカポカいい気持ち。栗と私はトマト、ハム、チーズ、レタス、マヨネーズが入ったクラブ・サンドイッチを食べ、あやぴーにはハムとバターのサンドイッチを頼んだ。おいしくてボリューム満点。雪や森や青い空を見ていると、別世界に来てしまったような感じがした。ニースから80kmほどだというのに。。。顔にかかる風の心地よい冷たさを感じつつも、カフェオレを両手ではさんで飲むと手にぽかぽかと熱が伝わってきて、とても幸せな気分になった。

 

栗の同僚にばったり会い、ソリをレンタルする場所を教えてもらったので、行ってみると、もう全て貸しきった後だった。ショック。お店の人に言われるまま、1キロほど北上し、別の小さなスキー場でソリを借りた。大人も乗れる大き目のソリなので、栗が早速あやぴーとソリに乗り始めた。楽しそう!「TOMOもやってみる?」と言われたので、あやぴーと一緒にソリに乗ってみたのだが、どうもコツがつかめずすぐに止まってしまう。そのうちあやぴーが私と乗ることを拒否し始めたので、ここぞとばかり一人で練習させてもらうことになった。何度もやって、ようやく山の一番てっぺんからガガガ―ッと降りることができるようになった。スピード感が最高!しかし、ソリというのは、行きはいいけど帰りが恐い。山を登らなければいけないのだ。栗と交代で遊んでいたが、ぜいぜいと呼吸をするほど疲れてきた。あやぴーはといえば、4,5回ソリで遊んでからは「もうおわり!」と見切りをつけ、フランス人の家族が作ったかまくらの中を出たり入ったり、その周りでゴロゴロ寝っころがったり、雪でおままごとごっこをしていた。ずーっとキャーキャー言いながら遊んでいたので、連れてきた甲斐があった。

 

「ママ―、のどがかわいた。みかんのジュースちょうだい!」と言うので、栗が車に一旦戻り、スキー場すぐのパーキングに停め、そこでジュースや保温ボトルに入った紅茶を飲んだ。太陽は相変わらずさんさんと輝いていて、このまま昼寝をしたいような気分だった。それからまたしばらく栗と交代でソリ遊びをし、あやぴーはあやぴーでおままごとごっこをしたり、雪の上を泳ぐ真似をしたりして、楽しい時間を過ごした。帰りの道が渋滞すると嫌だったので、午後3時半ごろ惜しみながらスキー場を後にした。家に帰ってきて入ったお風呂が気持ち良かったこと!今度はスキーがしたいねと栗と話した。

 

 

129(ムートンムートン2)

 

友達と公園で子供達を遊ばせていたのだが、学校がない水曜日だったせいで、どんどん大きな子供達が増え、ものすごいスピードで鬼ごっこをし始めた。そんな中では小さな子供達を安心して放牧することができない。しようがないからお茶でもしようと移動することに決めた。友達の上の子マヤちゃんとあやぴーと私が手をつないで前を歩き、友達は下の子をバギーに入れて歩いた。すると、ふとあるお店の前で足が止まってしまった。なんと、ショーウインドーに、ムートンムートンの新品があったのだ!

 

ムートンムートンと言うのは、あやぴーが生まれた時に栗の友達からもらったお祝いのぬいぐるみで、フランス語のmouton(=ムートン)という言葉に名前を由来している。あやぴーが寝る時の友として大切にしているぬいぐるみで、もちろん旅行する時にも一緒に連れて行く。あやぴーはムートンムートンなしでは眠れないのだ。。。しかし、時が経つに連れ、ムートンムートンはすごい状態になってきた。洗えど洗えど体は黒く、あやぴーが耳の穴に指をつっこむものだから、いくら縫い直しても耳はちぎれる一方。しかも、あやぴーの汗とよだれがたっぷり染み込まれていて、いくら注意してもあやぴーがこっそりムートンムートンの耳に私の日焼け止めクリームを塗ってしまうので、ものすごく香ばしい匂いを漂わせているのだ。。。「新しいのを買おうよ!」と栗とお店に行ったのだが、もう製造していないことがわかり、がっくりしていた。そんな貴重なムートンムートンに、こんなところでめぐり合えるなんて!!!

 

友達に断りを入れて、即座にお店の中に入り、「すいません。ショーウインドーに飾ってある羊のぬいぐるみを下さい!」とマダムに頼んだ。値段を見ることすら忘れて。。。あやぴーも目ざとく「あっ、ムートンムートンだ!」と気がついた。値段は6ユーロ。800円弱だろうか。しかし、これが10倍していたとしても私は買っていただろう。そのくらい、ムートンムートンは後継ぎを必要としていたのだ。。。

 

その後に寄ったカフェでも、帰り道でも、あやぴーはムートンムートン2号を片時も離さなかった。帰宅した栗に「紹介したい人がいるんだけど。。。」と話を切り出すと、「ひ、ひとって・・?」とびっくりしていたが、ムートンムートンを見せたら更に驚いていた。あやぴーはどちらを好むだろうと話していたのだが、その晩は結局2匹とも連れてベッドの中に入っていった。

 

 

 

 

 

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